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「……なわけないじゃないですか」
嫌いになれたら楽なんだろうな。何も知らないまま、公爵と居候のような何もない関係でいられたら楽だっただろうと思う。自分と貴方は所詮は身分が違いすぎるし、同性同士。叶わない恋なんだろうって。
「女の人と……あんな風にべたべた触られて、腕を組まれて、楽しかったですか?俺にキスしようとしたくせにさっきの女の人に移り変わったんですか?随分と手癖が悪いんですね」
出てくる言葉は自分なりのひどい嫌味。そんなひどい嫌味を言う自分の方がよほどひどい奴に思える。こんな嫌な奴だったのか自分は。こんなに嫉妬深かったのか。
「ティオ……すまない。言い訳に聞こえるかもしれないが、あの女性は……懇意にしてくれている取引相手の令嬢だ。無碍にできない相手だった」
「そう、なんですか。それでも俺……あんなの見たくなかったですっ。嫌になって俺……泣きそうになって……」
こんなにひどい嫉妬をするほどフラヴィオが好きなんだと思い知らされた。
「本当にすまない。お前がいるなら……ティオがそばにいてくれるなら……もう二度とあの女性とは接触しない事にする」
「そんな事……できるんですか……」
「取引相手なんていくらでもいる。お前にはもういらぬ誤解をされたくない。それにあの女性とは何もない。手を触れられて腕を組まれただけ」
「本当……?」
「ああ。俺は興味のない人間ほど無表情らしい」
たしかにあの時のフラヴィオはいつも以上に無感情で、楽しそうな女性に仕方なくいい寄られていたようにも見えた。腕も嫌々組まれていたようだったかもしれない。
「じゃあ、信じ……ますっ」
「ティオ……ありがとう」
喜怒哀楽が薄いフラヴィオの表情がホッとしたように見えた。彼がそんな人間じゃない事は短い間でありながらわかっているはずだ。無表情だけど優しくて、でも案外考えている事がなんとなく表情に出る人だって事。
「俺が夢中になれるのは……お前だけだ。ティオ」
今度は触られても不快にはならなかった。すっと頬や顎を撫でられて、そのフラヴィオの手の上に自分のを重ねた。
「フランさんの手……あったかいです」
自分のために取り引きを断ってくれるフラヴィオにこれ以上わがままなんて言えない。苛立ちをぶつけた事を謝らなければ。そう考えている矢先に、昨日のように顔を近づけられた。
「目を閉じろ、ティオ」
「フランさん……」
「ほしい」
その一言と共に美しい青い瞳がすぼめられる。促されてこちらも瞳を閉じた。
薄い唇が初めて自分に触れて、今までで一番の高揚感に包まれた。
「好きだ」
「フランさん……俺も、好きです」
本来なら出会うはずのない人で、こうして話す機会すらもない雲の上の存在。
それでもこうしてこの人に出会えて相思相愛になれた。きっかけがあの最低な伯爵なのが癪だけど、今とても幸せで泣きたくなるくらい嬉しい。
「ちゃんとお前の家族の所へ行かないとな」
「え……」
「怪我が治ったら家へ返すと言っただろう?」
「……あ、そ、そうです、ね……」
家族に会えるのは嬉しい。ちゃんと無事な姿を見せたい。だけど、フラヴィオと毎日逢えなくなる。おしゃべりできなくなる。それはそれで……
「心配するな。すぐにまた会いに行く。お前は寂しい?」
「っ……すこし、だけ。フランさんは寂しいですか?」
「そりゃあ、少しでも離れていたら……寂しい。可愛いお前に毎日逢えないからな」
可愛いと言われてかあっと頬が熱くなる。自分が男なのを忘れてしまいそうなほど、フラヴィオの一言一言に乙女のようにドキドキしてしまう。
「っ、俺も……フランさんのそばにいられないの……ちょっとどころか、いっぱい、寂しい……な」
「ティオ……っ。そんな可愛い事を言われたら一日たりとも手放せなくなる」
そう言いながら、ぎゅっとフラヴィオに抱きしめられた。男性用のコロンの香りだろうか。とてもいい匂い。そして、とっても安心する。好きだなって溢れてくる。
「じゃあ、はやく……会いに来てくださいね。じゃないと、おれ……さみしくて泣いちゃう、から……」
「お前を泣かせるわけにはいかない。むしろこちらが辛くなる。寂しがり屋なんだ、俺は」
「っ……フラン、さ」
「ティオ……可愛い……大好きだ」
ちゅっちゅと頬や額に唇を落とされて、最後にもう一度唇にキスが送られる。
二度目のキスは一度目のものより濃厚で愛情がたっぷり詰まっていた。
*
「ハワード邸に例の黒髪のガキがいたというのは本当だろうな」
どこかの薄暗い応接間に綺麗に着飾った女と大柄の男が向き合って話していた。女は流行のドレス姿でソファーに腰かけ、大柄な男はでっぷりとした腹をそのままに余所行きの背広を着て座っている。大柄の男の背後には目つきの悪い用心棒二人と、冷たい目をした御付の者の三人。入り口を守るように立っていた。
「ええ。ハワード公爵にお会いした際に向こうの方で洗濯物を干している男の子を見ましたの。あのような平民の子供の情報を知りたがるなんて本当に変わっていますわね」
「お嬢さんが知る必要のねえ事情だ。おれにはおれの考えがある」
「そうですわね。今は情報共有しあうだけの関係ですものね。……で、これで満足かしら?グレイソン伯爵。あなたに情報提供をしてあげたんですから、これから我がシルベスター家に金銭の援助をお願いしても」
「ああ。もちろんだ。金ならいくらでもやる。おれ様は寛大な男だからな。バカな貧乏人へ施しをしてやるのは当然の事」
グレイソン伯爵は女から情報を聞いて満足そうだった。これでやっと追い詰めた。ただ、あの子供のそばにはフラヴィオ・ハワード公爵がいるとなるととてもやりづらい。あの男はよく自分に対して難癖をつけてくる上に見透かしたように物事を言うので気が抜けない。
普段は無表情でぼうっとしているように見えて聡い。平民でありながらたたき上げで完全に実力で公爵にまでのぼりつめた切れ者。それに武闘派でもあり剣の腕も国一番という凄腕。おまけにあの華やかな容姿だ。恐ろしいほどモテにモテまくる。
そんな類まれな才能や魅力を持ちながら欲がほとんどなく、女や金銭の揺さぶりをかけても一向にこちらを見向きもしない。その硬派な一面が余計に国中の女を虜にしているらしく、男としてはすこぶる気に食わない。嫉ましい。自分がほしいものをほとんど持っていく奴が。あのすかした野郎の存在が。
しかも次期皇帝陛下にと各地から声もあがっていると耳にした。あんな優男が皇帝陛下などと。やっぱり現陛下の目は節穴のようだ。奴は元平民なのに。
とにかくだ。早い所、あの逃げた奴隷をこちらのものにして悪い噂の火消しを早急に行わなければな。
「それで今後の資金援助についてですけれど……」
「なあ。家が没落しそうだからって女身一つでおれ様の屋敷に来るとは不用心もいい所ではないか?」
「え……何がいいたいんですの?たしかに侍女には内緒で来ましたけれど、部屋の外にはちゃんと護衛もいますわ」
「かっかっか。最近のお嬢様は警戒心がなさすぎるな。やはり箱入りは扱いやすい。駒にしやすいんだ」
グレイソンはまだ状況がわかっていない女を力任せにソファーへ押し倒した。女は呆然としている。
「何をするんですの!?」
ビリビリとドレスがグレイソンの手で引き裂かれる。女は羞恥心と恐怖に青ざめて、足をばたつかせながら救いを求めるように用心棒と御付の者を見る。が、三人は何食わぬ顔で部屋から出て行く。いつもの事だと呆れた様子ですらあった。
「お馬鹿なお嬢様が確実に足りないモノは男に対する警戒心だ。金銭の援助のためにお忍びで来るのは悪い事ではないが、そんなんだからおれ様のような悪い男の餌食になる」
「そんな……た、助けて。だれか……誰かっ!いやああぁあ!!」
女の悲鳴は閉じられる扉によって小さくなっていく。扉の外にいた女の護衛はすでに事切れており、用心棒の二人が血を払って剣を収めていた。
しばらくは物が散乱する音やつんざく悲鳴が響きわたっていたが、次第にギシギシとソファーが揺れる音と共に艶めかしい喘ぎ声へと変わっていた。
ふふふ。待っていろよ、クソガキ。おれ様から逃げたことを後悔させてやる。
このままでは終わらないと強い執念を燃やしながら、揺れるでっぷりとした腹と腰を動かす。その下には暴力と快楽で組み敷いた全裸の女が多幸感に自我を失っていた。
嫌いになれたら楽なんだろうな。何も知らないまま、公爵と居候のような何もない関係でいられたら楽だっただろうと思う。自分と貴方は所詮は身分が違いすぎるし、同性同士。叶わない恋なんだろうって。
「女の人と……あんな風にべたべた触られて、腕を組まれて、楽しかったですか?俺にキスしようとしたくせにさっきの女の人に移り変わったんですか?随分と手癖が悪いんですね」
出てくる言葉は自分なりのひどい嫌味。そんなひどい嫌味を言う自分の方がよほどひどい奴に思える。こんな嫌な奴だったのか自分は。こんなに嫉妬深かったのか。
「ティオ……すまない。言い訳に聞こえるかもしれないが、あの女性は……懇意にしてくれている取引相手の令嬢だ。無碍にできない相手だった」
「そう、なんですか。それでも俺……あんなの見たくなかったですっ。嫌になって俺……泣きそうになって……」
こんなにひどい嫉妬をするほどフラヴィオが好きなんだと思い知らされた。
「本当にすまない。お前がいるなら……ティオがそばにいてくれるなら……もう二度とあの女性とは接触しない事にする」
「そんな事……できるんですか……」
「取引相手なんていくらでもいる。お前にはもういらぬ誤解をされたくない。それにあの女性とは何もない。手を触れられて腕を組まれただけ」
「本当……?」
「ああ。俺は興味のない人間ほど無表情らしい」
たしかにあの時のフラヴィオはいつも以上に無感情で、楽しそうな女性に仕方なくいい寄られていたようにも見えた。腕も嫌々組まれていたようだったかもしれない。
「じゃあ、信じ……ますっ」
「ティオ……ありがとう」
喜怒哀楽が薄いフラヴィオの表情がホッとしたように見えた。彼がそんな人間じゃない事は短い間でありながらわかっているはずだ。無表情だけど優しくて、でも案外考えている事がなんとなく表情に出る人だって事。
「俺が夢中になれるのは……お前だけだ。ティオ」
今度は触られても不快にはならなかった。すっと頬や顎を撫でられて、そのフラヴィオの手の上に自分のを重ねた。
「フランさんの手……あったかいです」
自分のために取り引きを断ってくれるフラヴィオにこれ以上わがままなんて言えない。苛立ちをぶつけた事を謝らなければ。そう考えている矢先に、昨日のように顔を近づけられた。
「目を閉じろ、ティオ」
「フランさん……」
「ほしい」
その一言と共に美しい青い瞳がすぼめられる。促されてこちらも瞳を閉じた。
薄い唇が初めて自分に触れて、今までで一番の高揚感に包まれた。
「好きだ」
「フランさん……俺も、好きです」
本来なら出会うはずのない人で、こうして話す機会すらもない雲の上の存在。
それでもこうしてこの人に出会えて相思相愛になれた。きっかけがあの最低な伯爵なのが癪だけど、今とても幸せで泣きたくなるくらい嬉しい。
「ちゃんとお前の家族の所へ行かないとな」
「え……」
「怪我が治ったら家へ返すと言っただろう?」
「……あ、そ、そうです、ね……」
家族に会えるのは嬉しい。ちゃんと無事な姿を見せたい。だけど、フラヴィオと毎日逢えなくなる。おしゃべりできなくなる。それはそれで……
「心配するな。すぐにまた会いに行く。お前は寂しい?」
「っ……すこし、だけ。フランさんは寂しいですか?」
「そりゃあ、少しでも離れていたら……寂しい。可愛いお前に毎日逢えないからな」
可愛いと言われてかあっと頬が熱くなる。自分が男なのを忘れてしまいそうなほど、フラヴィオの一言一言に乙女のようにドキドキしてしまう。
「っ、俺も……フランさんのそばにいられないの……ちょっとどころか、いっぱい、寂しい……な」
「ティオ……っ。そんな可愛い事を言われたら一日たりとも手放せなくなる」
そう言いながら、ぎゅっとフラヴィオに抱きしめられた。男性用のコロンの香りだろうか。とてもいい匂い。そして、とっても安心する。好きだなって溢れてくる。
「じゃあ、はやく……会いに来てくださいね。じゃないと、おれ……さみしくて泣いちゃう、から……」
「お前を泣かせるわけにはいかない。むしろこちらが辛くなる。寂しがり屋なんだ、俺は」
「っ……フラン、さ」
「ティオ……可愛い……大好きだ」
ちゅっちゅと頬や額に唇を落とされて、最後にもう一度唇にキスが送られる。
二度目のキスは一度目のものより濃厚で愛情がたっぷり詰まっていた。
*
「ハワード邸に例の黒髪のガキがいたというのは本当だろうな」
どこかの薄暗い応接間に綺麗に着飾った女と大柄の男が向き合って話していた。女は流行のドレス姿でソファーに腰かけ、大柄な男はでっぷりとした腹をそのままに余所行きの背広を着て座っている。大柄の男の背後には目つきの悪い用心棒二人と、冷たい目をした御付の者の三人。入り口を守るように立っていた。
「ええ。ハワード公爵にお会いした際に向こうの方で洗濯物を干している男の子を見ましたの。あのような平民の子供の情報を知りたがるなんて本当に変わっていますわね」
「お嬢さんが知る必要のねえ事情だ。おれにはおれの考えがある」
「そうですわね。今は情報共有しあうだけの関係ですものね。……で、これで満足かしら?グレイソン伯爵。あなたに情報提供をしてあげたんですから、これから我がシルベスター家に金銭の援助をお願いしても」
「ああ。もちろんだ。金ならいくらでもやる。おれ様は寛大な男だからな。バカな貧乏人へ施しをしてやるのは当然の事」
グレイソン伯爵は女から情報を聞いて満足そうだった。これでやっと追い詰めた。ただ、あの子供のそばにはフラヴィオ・ハワード公爵がいるとなるととてもやりづらい。あの男はよく自分に対して難癖をつけてくる上に見透かしたように物事を言うので気が抜けない。
普段は無表情でぼうっとしているように見えて聡い。平民でありながらたたき上げで完全に実力で公爵にまでのぼりつめた切れ者。それに武闘派でもあり剣の腕も国一番という凄腕。おまけにあの華やかな容姿だ。恐ろしいほどモテにモテまくる。
そんな類まれな才能や魅力を持ちながら欲がほとんどなく、女や金銭の揺さぶりをかけても一向にこちらを見向きもしない。その硬派な一面が余計に国中の女を虜にしているらしく、男としてはすこぶる気に食わない。嫉ましい。自分がほしいものをほとんど持っていく奴が。あのすかした野郎の存在が。
しかも次期皇帝陛下にと各地から声もあがっていると耳にした。あんな優男が皇帝陛下などと。やっぱり現陛下の目は節穴のようだ。奴は元平民なのに。
とにかくだ。早い所、あの逃げた奴隷をこちらのものにして悪い噂の火消しを早急に行わなければな。
「それで今後の資金援助についてですけれど……」
「なあ。家が没落しそうだからって女身一つでおれ様の屋敷に来るとは不用心もいい所ではないか?」
「え……何がいいたいんですの?たしかに侍女には内緒で来ましたけれど、部屋の外にはちゃんと護衛もいますわ」
「かっかっか。最近のお嬢様は警戒心がなさすぎるな。やはり箱入りは扱いやすい。駒にしやすいんだ」
グレイソンはまだ状況がわかっていない女を力任せにソファーへ押し倒した。女は呆然としている。
「何をするんですの!?」
ビリビリとドレスがグレイソンの手で引き裂かれる。女は羞恥心と恐怖に青ざめて、足をばたつかせながら救いを求めるように用心棒と御付の者を見る。が、三人は何食わぬ顔で部屋から出て行く。いつもの事だと呆れた様子ですらあった。
「お馬鹿なお嬢様が確実に足りないモノは男に対する警戒心だ。金銭の援助のためにお忍びで来るのは悪い事ではないが、そんなんだからおれ様のような悪い男の餌食になる」
「そんな……た、助けて。だれか……誰かっ!いやああぁあ!!」
女の悲鳴は閉じられる扉によって小さくなっていく。扉の外にいた女の護衛はすでに事切れており、用心棒の二人が血を払って剣を収めていた。
しばらくは物が散乱する音やつんざく悲鳴が響きわたっていたが、次第にギシギシとソファーが揺れる音と共に艶めかしい喘ぎ声へと変わっていた。
ふふふ。待っていろよ、クソガキ。おれ様から逃げたことを後悔させてやる。
このままでは終わらないと強い執念を燃やしながら、揺れるでっぷりとした腹と腰を動かす。その下には暴力と快楽で組み敷いた全裸の女が多幸感に自我を失っていた。
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