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最終章:魔王と勇者と神々を超えしもの編
第79話:魔王と決着をつける話
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「くっ、体に負担が……、がはっ!」
私は口から大量の血を吐き出した。
「おいおい、ルシアちゃん。自滅なんかしないでくれよ。そろそろ限界かい?」
ジェノスは心配そうな顔で私を見ていた。
こうなれば、勝てる方法は1つだけ……。
【無属性消滅魔法】
コイツを当てることさえ出来れば、私は逆転することが出来る。中級魔法なら殆どの魔力と引き換えになるが……。
私は最後の逆転に賭けるしか無くなっていた。
「ジェノス、あなたに助けられた事は今も感謝してる。出来れば、殺したくなかったが、私にも譲れないものがある」
――キュィィィィン
私の体は黄金のオーラで充実していった。
「今度は勇者の力か……、ありがたい。まだ、楽しい時間は続くんだねぇ」
ジェノスはニヤリと笑った。
ルシア→ジェノス
【仙人スキル発動】
流水乱舞
「はっ、やっ、とりゃぁ!」
私はジェノスに連打を浴びせようとした。
「ふふっ、君の狙いは手に取るように分かる。一瞬のスキを待っているんだねぇ」
ジェノスは余裕の表情で私の攻撃を躱していた。
ルシア→ジェノス
【勇者スキル発動】
初級無属性消滅魔法
――カッ
私の右手からジェノスに向かって銀色の光の弾丸が発射する。
「これは、ヤバイ技を持ってたんだ……。驚いたな……。なるほど、ラミアちゃんの力だね。しかし、スピードが緩すぎる!」
ジェノスは目を見開いて、銀色の弾丸を躱した。
ここまでが布石だっ!
「終わりだっ! ジェノスさんっ!」
ルシア→ジェノス
【勇者スキル発動】
中級無属性消滅魔法
私の右手からジェノスに向かって銀色の光が照射された。
――ズドォォォォン
全てを打ち消す光は魔城に大きな風穴を開けた。
「惜しかったよ……、ルシアちゃん……」
ジェノスは私の後ろに立っていた。そして、私の背中に右手を当てる。
ジェノス→ルシア
【真・大魔王スキル発動】
極大漆黒闘気弾
――ズドォン
鈍い破裂音と共に……、私の意識はどこか遠くに行ってしまった……。
☆
☆
“ルシア様ぁ、ルシア様ぁぁぁぁぁ”
ああ、間抜けな声が聞こえるなぁ。ラミアの奴……、指輪から出てきたのか……。
ごめんな……。情けない姿を見せてしまって……。もう、指一本動かせないんだ……。
“せめて、ラミアは死ぬ前に……”
ラミアの顔が私に迫ってくる……。おい、止めろ……。何をするんだ? お前、ドサクサに紛れて……。
――チュッ
ラミアの唇の感触が私の唇に伝わる……。あのバカっ! あとで覚えてろよ!
――パァァァァァ
なんだこれは、ラミアから何か暖かいものが流れてくる。
あの時と似てるな……、勇者の力を手にした時と……。
なんだか、気持ちいいや……。
このまま、寝てしまいたいが……。その前に……。
――ゴンッ
私はムクリと起き上がり、ラミアの頭にゲンコツを食らわせた。
「るっルシア様ぁ、痛いですのぉ」
「なぁにが、痛いですのぉ、だっ! アホ堕天使がっ! お前、人が寝てるスキにナニやってるんだっ!」
私の体は嘘みたいに軽くなっていた。
「ごめんなさいですのぉ。るっルシア様、背中に……、それは何なんですの?」
ラミアが驚いた顔で私の背中を指さした。
はぁ? 誤魔化そうったって……、ええっ! なんだこれは?
私の背中には天使のような銀色の翼が生えていた。
「ルシア様ぁ、天使になられたのですか? でもぉ、天使のとも、堕天使のとも違いますわ」
ラミアは不思議そうな顔をした。
「おっ、ルシアちゃん。起きたかい? へぇ、ラミアちゃんから力が流れたと思ったら。天使の力まで手に入れちゃったみたいだねぇ。早速、試してみなよ。どれだけ僕との差を埋めてるか、興味はないのかい?」
ジェノスは相変わらず楽しそうだ。
そうだな、ラミアがくれた命だ。無駄にする訳にはいかない! 今度こそあなたを倒す!
――シャッ
私は自分でもビックリするくらいのスピードでジェノスとの間合いを詰めた。
ルシア→ジェノス
【上級天使スキル発動】
銀翼連弾
――バギャァァァン
私の銀色の翼は鋼以上の硬度になり、ジェノスを打ちのめす。
「くっ、スピードが急激に上がったねぇ。少し驚いたな」
ジェノスは黒色の剣を私に向かって振ってきた。
――バキィィィン
私の反応に合わせて翼は自由自在に動き、ジェノスの剣は受け止められた。
魔力も充実している……。これは、あの技も使えるのか?
ルシア→ジェノス
【真・勇者スキル発動】
最上級無属性消滅魔法
――ブゥゥゥゥゥン
銀色の光が私の体中を包み込む。なるほど、これは【こういう技なのか】……。恐ろしい技だな。
「何かする前に止めさせてもらうよ!」
ジェノス→ルシア
【真・大魔王スキル発動】
極大漆黒闘気弾
――カッ
ジェノスのダークマターは消えてしまった。
「これはどういうことだ……」
ジェノスは初めて驚愕の表情を見せた。
「ジェノスさんの技を消したんですよ。私のこの魔法はどんなものでも消せるのです……。距離とか、大きさとか、概念とか、そんなものは関係ない。本当に【何でも】消せます。まぁ、全魔力と引き換えなんですけど……」
私は自分でも恐ろしいと思える力の説明をした。
正直、世界でも滅ぼせそうな力なので【女神】が警戒した理由もわかる。
「何もかも消せるだって? 馬鹿げた魔法もあったもんだねぇ。そりゃあ、僕はもちろん、どんな神だって出来ないんじゃないかなぁ。ふふっ君には本当に驚かされる……」
ジェノスは諦めた表情をした。
「これで、最後です……。ジェノスさん……」
――グサッ
私は右手の手刀でジェノスの胸を貫いた。
――カッ
ジェノスの体が銀色の光に包まれる。そして、数秒後に光は消えた。
「あれぇ? ルシアちゃん、こりゃあどういうことなんだい? 僕は生きている。正直、死を覚悟したんだけどなぁ」
ジェノスは不思議そうな顔をしていた。
――パリンッ、パリンッ、パリンッ、
グレイス達を閉じ込めていた、黒色の玉が破裂音と共に消滅した。
「ふーん、なるほどねぇ。回りくどいことをするなぁ君も……。君が消したのは……」
「はい、ジェノスさんの【魔王の力】を消し去りました。ついでに私や世界中にある【魔王の力】も全て消しました。もう、二度と魔王が現れないように……」
私は最後の力を振り絞り、無茶を叶えた。
「――世界中の【魔王の力】だって? ははっ、君の発想は本当にどうかしてるねぇ。確かに、僕の力は殆ど無くなったようだ……。負けを認めざる得ないねぇ」
ジェノスはニコリと笑って負けを認めた。
「レイラちゃんっ! こっちに来なさい」
「はっ!」
レイラがふわりと宙に浮かび、ジェノスの元へ近づいた。
「ごめんねぇ、負けちゃったよ。これから隠居生活をするつもりだけど……、付いてきてくれるかい?」
ジェノスはレイラに尋ねた。
「はぁ、薄々こうなると思ってました。魔王様は勝つ気が正直見られませんでしたから。ご安心を……、どこまでもお供致しますので……」
レイラは半分呆れ顔でそう答える。
「じゃっ、そういうことだからさ。君らは勝利宣言をしに帰りなよ。僕も直ぐにここを引き払うからさぁ」
ジェノスは頭を掻きながら、私にそう言った。
はぁ、この人は確かに勝とうと思えば、何度もチャンスがあったもんな。もしかして、最初から……。
「いいのぉ、フィアナ。恨みを晴らさなくても……」
「ふっ、仇ならルシア様が討ってくれたさ。私の気持ちはもう晴れたよ……」
フィアナは微笑みながら答えた。ちょっと不安だったけど、納得してくれたならよかった。
「だが、ラミアっ! 貴様は許さん! 私達の目の前で、るっルシア様と接吻とはいい度胸だな!」
剣を抜いてラミアに襲いかかろうとする、フィアナをなだめるのは大変だったが、なんとか収まった。
「……んっ、もう終わったのか? もうちょっと寝たかったのだが……」
ターニャがパチリと目を覚まして、起き上がった。
こっこいつ、まさか体力に余力があったのに寝ていたのか?
「……思ったよりも強かったからな。体力を自主的に回復していた。【勇者】のスキルでな」
ターニャの傷はいつの間にか、完全に癒えていた。ちゃっかりしてるよ、まったく……。
「じゃあ、ルシア先輩! 帰りますか? ダルバート王国へ!」
グレイスは私に声をかけ、私はそれに応じた。
魔王と人類の戦いに終止符が打たれたのだ……。
私の物語が終わりに近づいていた。
次回 エピローグその1!
私は口から大量の血を吐き出した。
「おいおい、ルシアちゃん。自滅なんかしないでくれよ。そろそろ限界かい?」
ジェノスは心配そうな顔で私を見ていた。
こうなれば、勝てる方法は1つだけ……。
【無属性消滅魔法】
コイツを当てることさえ出来れば、私は逆転することが出来る。中級魔法なら殆どの魔力と引き換えになるが……。
私は最後の逆転に賭けるしか無くなっていた。
「ジェノス、あなたに助けられた事は今も感謝してる。出来れば、殺したくなかったが、私にも譲れないものがある」
――キュィィィィン
私の体は黄金のオーラで充実していった。
「今度は勇者の力か……、ありがたい。まだ、楽しい時間は続くんだねぇ」
ジェノスはニヤリと笑った。
ルシア→ジェノス
【仙人スキル発動】
流水乱舞
「はっ、やっ、とりゃぁ!」
私はジェノスに連打を浴びせようとした。
「ふふっ、君の狙いは手に取るように分かる。一瞬のスキを待っているんだねぇ」
ジェノスは余裕の表情で私の攻撃を躱していた。
ルシア→ジェノス
【勇者スキル発動】
初級無属性消滅魔法
――カッ
私の右手からジェノスに向かって銀色の光の弾丸が発射する。
「これは、ヤバイ技を持ってたんだ……。驚いたな……。なるほど、ラミアちゃんの力だね。しかし、スピードが緩すぎる!」
ジェノスは目を見開いて、銀色の弾丸を躱した。
ここまでが布石だっ!
「終わりだっ! ジェノスさんっ!」
ルシア→ジェノス
【勇者スキル発動】
中級無属性消滅魔法
私の右手からジェノスに向かって銀色の光が照射された。
――ズドォォォォン
全てを打ち消す光は魔城に大きな風穴を開けた。
「惜しかったよ……、ルシアちゃん……」
ジェノスは私の後ろに立っていた。そして、私の背中に右手を当てる。
ジェノス→ルシア
【真・大魔王スキル発動】
極大漆黒闘気弾
――ズドォン
鈍い破裂音と共に……、私の意識はどこか遠くに行ってしまった……。
☆
☆
“ルシア様ぁ、ルシア様ぁぁぁぁぁ”
ああ、間抜けな声が聞こえるなぁ。ラミアの奴……、指輪から出てきたのか……。
ごめんな……。情けない姿を見せてしまって……。もう、指一本動かせないんだ……。
“せめて、ラミアは死ぬ前に……”
ラミアの顔が私に迫ってくる……。おい、止めろ……。何をするんだ? お前、ドサクサに紛れて……。
――チュッ
ラミアの唇の感触が私の唇に伝わる……。あのバカっ! あとで覚えてろよ!
――パァァァァァ
なんだこれは、ラミアから何か暖かいものが流れてくる。
あの時と似てるな……、勇者の力を手にした時と……。
なんだか、気持ちいいや……。
このまま、寝てしまいたいが……。その前に……。
――ゴンッ
私はムクリと起き上がり、ラミアの頭にゲンコツを食らわせた。
「るっルシア様ぁ、痛いですのぉ」
「なぁにが、痛いですのぉ、だっ! アホ堕天使がっ! お前、人が寝てるスキにナニやってるんだっ!」
私の体は嘘みたいに軽くなっていた。
「ごめんなさいですのぉ。るっルシア様、背中に……、それは何なんですの?」
ラミアが驚いた顔で私の背中を指さした。
はぁ? 誤魔化そうったって……、ええっ! なんだこれは?
私の背中には天使のような銀色の翼が生えていた。
「ルシア様ぁ、天使になられたのですか? でもぉ、天使のとも、堕天使のとも違いますわ」
ラミアは不思議そうな顔をした。
「おっ、ルシアちゃん。起きたかい? へぇ、ラミアちゃんから力が流れたと思ったら。天使の力まで手に入れちゃったみたいだねぇ。早速、試してみなよ。どれだけ僕との差を埋めてるか、興味はないのかい?」
ジェノスは相変わらず楽しそうだ。
そうだな、ラミアがくれた命だ。無駄にする訳にはいかない! 今度こそあなたを倒す!
――シャッ
私は自分でもビックリするくらいのスピードでジェノスとの間合いを詰めた。
ルシア→ジェノス
【上級天使スキル発動】
銀翼連弾
――バギャァァァン
私の銀色の翼は鋼以上の硬度になり、ジェノスを打ちのめす。
「くっ、スピードが急激に上がったねぇ。少し驚いたな」
ジェノスは黒色の剣を私に向かって振ってきた。
――バキィィィン
私の反応に合わせて翼は自由自在に動き、ジェノスの剣は受け止められた。
魔力も充実している……。これは、あの技も使えるのか?
ルシア→ジェノス
【真・勇者スキル発動】
最上級無属性消滅魔法
――ブゥゥゥゥゥン
銀色の光が私の体中を包み込む。なるほど、これは【こういう技なのか】……。恐ろしい技だな。
「何かする前に止めさせてもらうよ!」
ジェノス→ルシア
【真・大魔王スキル発動】
極大漆黒闘気弾
――カッ
ジェノスのダークマターは消えてしまった。
「これはどういうことだ……」
ジェノスは初めて驚愕の表情を見せた。
「ジェノスさんの技を消したんですよ。私のこの魔法はどんなものでも消せるのです……。距離とか、大きさとか、概念とか、そんなものは関係ない。本当に【何でも】消せます。まぁ、全魔力と引き換えなんですけど……」
私は自分でも恐ろしいと思える力の説明をした。
正直、世界でも滅ぼせそうな力なので【女神】が警戒した理由もわかる。
「何もかも消せるだって? 馬鹿げた魔法もあったもんだねぇ。そりゃあ、僕はもちろん、どんな神だって出来ないんじゃないかなぁ。ふふっ君には本当に驚かされる……」
ジェノスは諦めた表情をした。
「これで、最後です……。ジェノスさん……」
――グサッ
私は右手の手刀でジェノスの胸を貫いた。
――カッ
ジェノスの体が銀色の光に包まれる。そして、数秒後に光は消えた。
「あれぇ? ルシアちゃん、こりゃあどういうことなんだい? 僕は生きている。正直、死を覚悟したんだけどなぁ」
ジェノスは不思議そうな顔をしていた。
――パリンッ、パリンッ、パリンッ、
グレイス達を閉じ込めていた、黒色の玉が破裂音と共に消滅した。
「ふーん、なるほどねぇ。回りくどいことをするなぁ君も……。君が消したのは……」
「はい、ジェノスさんの【魔王の力】を消し去りました。ついでに私や世界中にある【魔王の力】も全て消しました。もう、二度と魔王が現れないように……」
私は最後の力を振り絞り、無茶を叶えた。
「――世界中の【魔王の力】だって? ははっ、君の発想は本当にどうかしてるねぇ。確かに、僕の力は殆ど無くなったようだ……。負けを認めざる得ないねぇ」
ジェノスはニコリと笑って負けを認めた。
「レイラちゃんっ! こっちに来なさい」
「はっ!」
レイラがふわりと宙に浮かび、ジェノスの元へ近づいた。
「ごめんねぇ、負けちゃったよ。これから隠居生活をするつもりだけど……、付いてきてくれるかい?」
ジェノスはレイラに尋ねた。
「はぁ、薄々こうなると思ってました。魔王様は勝つ気が正直見られませんでしたから。ご安心を……、どこまでもお供致しますので……」
レイラは半分呆れ顔でそう答える。
「じゃっ、そういうことだからさ。君らは勝利宣言をしに帰りなよ。僕も直ぐにここを引き払うからさぁ」
ジェノスは頭を掻きながら、私にそう言った。
はぁ、この人は確かに勝とうと思えば、何度もチャンスがあったもんな。もしかして、最初から……。
「いいのぉ、フィアナ。恨みを晴らさなくても……」
「ふっ、仇ならルシア様が討ってくれたさ。私の気持ちはもう晴れたよ……」
フィアナは微笑みながら答えた。ちょっと不安だったけど、納得してくれたならよかった。
「だが、ラミアっ! 貴様は許さん! 私達の目の前で、るっルシア様と接吻とはいい度胸だな!」
剣を抜いてラミアに襲いかかろうとする、フィアナをなだめるのは大変だったが、なんとか収まった。
「……んっ、もう終わったのか? もうちょっと寝たかったのだが……」
ターニャがパチリと目を覚まして、起き上がった。
こっこいつ、まさか体力に余力があったのに寝ていたのか?
「……思ったよりも強かったからな。体力を自主的に回復していた。【勇者】のスキルでな」
ターニャの傷はいつの間にか、完全に癒えていた。ちゃっかりしてるよ、まったく……。
「じゃあ、ルシア先輩! 帰りますか? ダルバート王国へ!」
グレイスは私に声をかけ、私はそれに応じた。
魔王と人類の戦いに終止符が打たれたのだ……。
私の物語が終わりに近づいていた。
次回 エピローグその1!
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