恐怖ファイル

なぞなぞの銀次

足には脚絆頭に編笠を被った旅姿の男女が四人街道を行くそこへ踊り出るぼろ布を纏う男「追い剥ぎか？俺たちを狙うならやめておきな」「拙者は追い剥ぎではない。物取りの類いにあらず。安心召されい。俺の出すなぞなぞに答えられなかったらここを通すわけにいかない」
「誰だ一体お前」「通りの向こうからニ匹の動物と虫が俳優に会うために旅をして来ます。ウジ虫タコ鶴の珍道中です。さて彼らは誰に会いに行くのでしょうか？」なぞなぞの銀次が名刺代わりの謎解きを出題すると旅の者の一人がべらんめえ調で応じるも、すぐには答えが出て来ません。
「んなもん決まってらぁな」「ウジ虫だろう、タコだろう、おまけに鶴だってぇんだから銀次とか言いやがったなおめえ人を舐めてんじゃねぇぞ！」「旅芸人の一座とお見受けする。答えられなければ俺のシマで商売は出来ねーと思ってもらおう

「何がシマなもんかい。根無草の流れもんのくせにさここはアンタのシマでもなんでもないじゃん」
「誰だお前」
「私は爪とぎのお熊ってんだ。私を怒らせると皮膚科の医者が儲かるって言われてんだ気を付けな！
どこの誰がてめえの縄張りで茣蓙抱えて立ってるンだ。なぞなぞの銀次だいご大層に後薦の銀次の間違いだろ」

「じゃあ行くぞ」「海ではなくお風呂の近くにいる動物は？　「湯ザメ」
「穴の開いたTシャツを着る臭い動物は」「屁山羊（部屋着）」あまりにもくだらない展開の喧騒に精神的ダメージを受けたお熊が怒る。「キーっ！アンタ達黙らないと引っ掻くよ」「一目でお宝が眠っているとわかる国」「寝パール」
「その甘味を見てはいけない！見たら死団子」「蛇嫌いには要注意事項、天井裏や縁側に青大将を住まわせたくなければ一日に一箱のタバコを今すぐにおやめなさい。そんな家には蛇達の食指が動く。なぜならヘ蛇住もうか？ベビースモーカー」「聞こえてなかったのかい？」