RED LOTUS MAN

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殴り込み

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怪しげな研究に好んで精を出す研究員の油が乗る時間はワルが好んで動き出す時間でもあった視界の限り続く暗闇の中で均したアスファルトを確かめるようにタイヤを鳴らし一人のドライバーがアクセルペダルを床一杯に踏み込む並み居るセダンやサルーンを窓に流れる風景と化して交通量として測られる車の流れ全てを後続車たらしめたそれはさらに後塵を浴びせて誰がキングなのかを知らしめる。地を行く軍艦の如き巨大なクーペが6600ccV型12気筒ツインターボ624馬力というハイパワーを路面に叩き付け漆黒の闇を切り裂く
稼ぎ出した
強大なパワーをタイヤを鳴らして殺しテールスライドを以て不夜城の如きビルに横付けする。その窓から白衣の襟を靡かせて見下ろす男が「派手な車が来たな」とひとりごつとその『ロールスロイス・レイス』のドアを蹴飛ばして大柄の男が降り立った。
モンサン党の本拠地に乗り込んだマンバがラボに集う研究員の群を睨め付けチームリーダーと思しき芹菜を詰る。「お前らこんなとこで深夜こそこそ何やってやがるんだ」
「あなたが誰か知らないけどそんなこと誰かに断る必要があるのかしら」「警備係は何をしているの。警察に秘匿する程ヤバい研究はしてない筈よ必要なら通報しなさい」「やめとけ電話線は切った被害者が増えるだけだ」
「ずいぶんアナログでアナクロな手口をお使いですこと。携帯でだって通報くらいできます」「この部屋程度の範囲の電波ならジャマーで妨害が可能だ。そろそろ本題に進むか。どの容器のどんな溶液だろうが引火すりゃあ天井からの水で希釈される。水の泡だ」言うが早いか片手でブックマッチを擦ったマンバは適当な実験道具目掛けて放り投げた。応答の早い白煙がガラス容器から吹き上がる
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