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11.快楽調教(7)~快楽調教(8)

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愛羅が専務室前に立つと
「敦也怒っているよね?」
そう言いながら、扉を開けていく。
「おはようございます、天沼専務」
そんな愛羅を見て、敦也は冷たい無表情になるのでした。
そして愛羅はその雰囲気に身体をビクッとさせるです。
「おはよう、昨日は、よく寝れた?」
敦也は、ソファーに座りながらこちらを見てくる。
その表情には冷ややかな視線が注がれており、その全身がで恐怖で凍り付きそうなのでした。

★☆☆

愛羅は、ダラダラと冷や汗をかきながら無言になってしまう。
こんな重い空気感に耐え切れず
とにかく謝って誤魔化す方法にシフトチェンジしようと努力するのでした。
敦也もそれを感じたのだろう。
ニヤリと意地悪げに微笑むと何かを愛羅に差し出してくるのだが、
それがとんでもないものであることに直ぐに気が付き頬が引き攣ります。
「あの、敦也、それは何?」
その手に持たれたのは銀色の棒だったから、当時音楽室とかで使う、指揮棒によく似ていて、しかも先端が尖っていない。
「敦也?」
「なんで昨日、勝手に逃げた? おいで、愛羅」
その言葉に絶句する。
動作が遅れればため息をつくと少し強めに
「愛羅、来なさい、お前はいつまで俺の機嫌を損ねる気だ?」
そう声を荒らげられて体が硬直する。
「ダメか? なら、仕方ない、変に傷は作りたくなかったんだけどな?」
そういうなり起き上がるとそのまま愛羅の元へ歩き出す。
無言でしかも、敦也の表情がとても怖かったので必死に
「ごめんなさい」
と頭を下げて繰り返していた。
「それが謝る態度か? 愛羅」
その言葉にはっと思い慌てその場に正座する。
頭を深くさげとにかく、謝罪を口にした。
昨日逃げ帰ったあと、こうなる予感はしていたのが、本当に強いられると思っていなかったので、愛羅は必死に謝り続けた。

「敦也、許して、お願い、昨日のはその……魔が差したというか」
そういえば何も返答が来ない。
愛羅が怯えて、いるのは、当然だろう。
まだ声を荒らげられ感情的にお仕置きされた方が、今後に繋がるというのに、敦也がそれをしてこない。
それが異様に怖かった。

「魔が差して、なんで勝手に出ていくの? お仕置の途中だったのは分かるよね?」
その声色に変化は無い。
戸惑うと、敦也の手が愛羅の腕を掴むと引きずるように持ち上げた。
「ごめんなさい、敦也」
そう、懇願した瞬間、手が離される。
床に崩れ落ちれば
「今すぐ脱ごうか? 全部」
その問いかけに絶句する。

「出来ないのなら、お前はクビな」
そんな理不尽な言葉に嫌がり慌てて脱いで行く。
服を脱ぐと片手を差し出されるのでその服をそのまま、手渡せば
「今日はその格好でいなさい」
そういうなりそのまま服を自分机の引き出しにしまうと
「何しているの? 愛羅、お茶買ってこい」
裸体で買いに行けと、いうのは余りにも 無理があり、首を降ればその棒を振り下ろされた。
叩かれる、鈍い音に涙を流せば、敦也が嗜虐的な瞳を見せ、睨んでくるので怖くて怖くてたまらない。
「ごめんなさい」
謝れば敦也の手で愛羅は連れ出される。
そのまま、机の上に四つん這いで乗せられると
「愛羅、分かるよね? この方がお仕置きしやすい」
と言われ逆らえない。
「もっとおしりを突き出しなさい」
そう言われて突き出せば、そのおしり目掛けて棒を振り下ろした。
「ごめんなさい」
そう、謝罪を口にした瞬間、棒が振り下ろされた。
「痛い!やめて!」
しかし敦也は聞く耳を持たずに何度も叩いてくるので必死に痛みに耐えるしかないのでした。
叩かれる度に愛羅は涙を流して謝り続けるしかなかったのです。

☆★☆

そして、愛羅が解放された頃にはもう既にお昼になっており、敦也も仕事に出ていて居なかったです。
愛羅は痛むお尻を摩りながらも何とか立ち上がり服を着るとフロアーに戻る事にしたのでした。
戻ると既に同僚の2人が心配そうに駆け寄ってきてくれます。

これは予測していなかったのか?
慌てて仮眠室から毛布を持ってくると
かけてくださるのです。
「大丈夫? 天沼専務も容赦ないな?」
そういったのは、私が応援に来ていた部署の部長さんで、私は彼にそのまま仮眠室に連れていかれると
「確認したいんだけど、天沼専務とどういう関係?」
そう聞かれて愛羅は俯くのでした。
そして、愛羅は、敦也と結婚し、末永く幸せに暮らすのでした。
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