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8.意識のその先にある物!(2)~意識のその先にある物!(3)

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愛羅は戸惑うのです。

言いたくないと態度には出してみるものの、敦也もそれでは満足行きません。

そう言う状態が続けば自然と敦也から
「愛羅、いつまで黙っているつもりなんだ?」

痺れを切らしたのか?

そう聞かれて戸惑うのです。

「俺は無理難題をふっかけているわけじゃないぞ?」
そう言いながら呆れた顔をされるのです。

涙をいくら流そうが、敦也はけして愛羅に
「いいよ」
っとは言わないのです。

代わりに言う言葉はただ一つ、
「お前は性奴隷っとしてちゃんとしているのか?」
っと言う事のみでさすがに戸惑えば
「ちゃんとできないのなら、本当に、見捨てるぞ、愛羅そんなのは嫌だろう?」
「嫌です、そばにおいて欲しい、お願い」
「そう言うと思ったよ、本当に可愛い奴だな」
「そんなに可愛いって連呼しないで」
「さてと、では、お仕置きの続きと行こうか?」
そう問われて戸惑うのです。

「何をするの?」
「何をするんだろうな」
「もったいぶらずに教えてよ」
「そうだな、まずは、先程の気を失ったお詫びからしようか?」
そう問われて戸惑うのです。

「言葉だけ?」
「ああ、言葉だけ」
「なら、ちゃんと言える」
そう微笑めば敦也も満足そうに頷くのです。

「じゃあ、俺の言ったとおりに言おうな」
「うん」
そうニコニコしながら言えばそっと敦也も微笑むのです。

その笑みはとても優しい。

そう思えば少しは安堵するのでした。

しかし、次の瞬間、敦也の言葉に凍り付くのです。

「私、愛羅は」
「わ、私、愛羅は」

「この度ご主人様である敦也に」
「こ、この度ご主人様である敦也に」
「多大なご迷惑を犯しました」
「た、多大なご迷惑をおかけしました」
「よって」
「うん」
そう頷いた瞬間敦也の手が無造作に愛羅の顎を掴むと見上げさせられた。

唐突な事で戸惑えば
「どのような卑猥な辱めにも耐えて」
「……」
「どうした? 言いなさい」

その瞳はとても鋭くて戸惑い嫌がれば
「こんな事も言えないのかよ? 興ざめだな」
「やだ」
「言えと言って居るんだぞ、愛羅、お前が嫌がった所で、言わないなんて選択肢は与えない、言いなさい」
コワイ、今、貴方が怖い。

「やだ、そんなの愛されて」
「俺を怒らせたのは誰だ?」
「うっ」
「先程の宣誓書を書かないのなら、その頭に沁みつくまで、言わせるに決まっているだろう?」
その言葉で愛羅は動揺した。

「刷り込みする気?」
「お前は真の意味で俺の性奴隷になるんだよ、この部屋は愛の巣じゃない、俺の言った事を遂行させるために用意した場所だ、お前が言えるようになるまで、何度でも言わせるぞ」
「そんな」
「ここでなら、非道徳的なこともお前にさせれるしな」
「やだ、そんなの愛じゃ」
「お前が俺を裏切るまでは……少なくとも、こういう事は控えようと思ったさ」
「……私が悪いの?」
「ああ、お前が悪い」
「敦也が悪い」
「ほぅ、言ったな?」
そう涼しい顔で話されて絶句するのです。

「さて、愛羅」
「はい」
「お前そう言えばさ」
「うん」
「エッチあのホテルが初めてだろう?」
「うっ」
「やっぱ、そうか?」
「なんで」
そう問いかければ苦笑で返される。

「愛して欲しいんだっけ」
「うん」
「それって恋人のようにって事だよな」
「うん」
「そうか、では、そちらも踏まえて、再度俺から提案なんだけど」
「何」
「正直言うとさ」
「うん」
「俺はお前を一度はココに入れる事で割り切ろうとしたんだよ」
「え?」
「お前は性奴隷であって恋人では無い、そうだね? 愛羅」
そう問われて無言で頷くと敦也も頷き返すのでした。

「うん」
「でも、俺には、正直扱いに困って居たんだ」
「どう言う事?」
「お前の扱いは性奴隷だ、なのに、やって居る事は一部を除けば、恋人と遜色ないんだよ」
「あっ」
「お前の愛して欲しい発言が影響しているんだよな」
「で、本来ならさ、性奴隷だからこそ出来る事ってうのがあんだよ」
「うん」
「例を挙げるのなら……他人に抱かせたり、後は酷く尊厳をけなして物のように抱いて見せたりとね」
絶句するのです。

「俺は今すぐにそれらをする気が無いが、中にはあるって事な」
そう言いながら苦笑するのです。

「で、この間のように、少々のすれ違いで、関係が激変するケースもあるんだよ」
「それって」
「性奴隷なんてさ、セフレより、使い捨てれるんだよな」
「うううっ」
「付き合って居る訳じゃ無いからね」
「そうなの?」
「そそっ、お前は俺の専属の性奴隷だけどさ」
「うん」
そう言いながら少し恥ずかしそうに愛羅はその頬を赤色に染めるのです。

「そういう意味で俺は会社を優先したあの日も……お前にはメッセージを入れなかった、答えはわかるね」
「私が性奴隷だからだよね」
「そそ、お前が従順に待つと思い、まぁ、こちらのエゴなんだけどさ、遅くなってから、俺はあの場に行ったんだよ」
「それは」
「でっ、当時の事を聞きたいわけ、お前は何していたの?」
「ベットで泣いてた」
苦笑で返される所を見ると想像できてしまったのでしょう。

「目に浮かんでしまったの?」
「想像したら、泣きながら蹲るお前を想像した」
「もう、敦也の馬鹿」
「さて、でっ」
そう言いながらその唇を親指でなぞるのです。

「んっと」
「その後は?」
「何でそこまで」
「お前が性奴隷だからだよ、主人として性奴隷の行動と精神状態は把握しないとな」
「ううっ、凄い、お仕置きされている気分なんですけど」
「まぁ、懺悔させているからな、そう見えるのならお灸に成って居ると言う事だな」
そう思って居るのならしなくてもっと表情に出せば
「で、続きは」
「え?」
そう戸惑うのでした。

「なんで、退会したのさ?」
「それは……」
「捨てられたと思っていた?」
「その、ごめんなさい」
「謝罪の言葉が聞きたいんじゃないんだよ、愛羅、お前が何で退会したのか? 理由が無い訳じゃないだろう?」
「その、捨てられたと思って……」
「ふーん、悪い子だ」
うううっと、涙を流せばその涙を反対側の親指で払うのでした。

「大体はわかった、で、そろそろお前の今後について、あらためて言おうかな?」
「うん、」
「今の話を踏まえてなんだけど……お仕置きはあれにする事にしたよ」
「あれ?」
「そ、あれ」
そう言いながらそのまま抱き上げるのです。

「何処に行くの?」
「お仕置き部屋」
「やだ、」
「安心していいよ、そういう風には責めないからさ」
そう言われて戸惑った。

「どう言う風に染めるの?」
そう言いながらそっと微笑むのでした。

「決まってんだろう?」
そう言いながらベットに降ろすとその服に手を掛けた。

「敦也さん?」
「最初に言うよ、今から酷く扱う、俺が許すと認めるまで、本当の意味で、性奴隷として奉仕してもらう事に成る」
「うん」
「さっき程度じゃ比べ物ならないくらい辛くなる」
そう言ってから一呼吸開けると
「それでも、お前は俺の性奴隷で居る事を望むんだな? 愛羅」
「はい、敦也の好きにして、気が住むまで攻めて」
「分かったよ、もう途中キャンセルは受け付けないぞ」
そう言うとその手で上着を乱暴に破り捨て始めた。
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