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19話 作戦会議
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夜。
野営地中央テント内。
我々は私、ロイ、そしてこの冒険者軍団にいたもう2人を併せた4人のレベル20台の戦士を中心に、各パーティーの代表たちも集めて、これからの動きについて会議していた。
口火を切ったのは学院生を示す制服を着ていたレベル20台の戦士だった。
我々と同じイルシオン学院の制服ではない。
イルシオン学院と並ぶエリート校、クラオン学院のものだ。
彼の名はクノス。
メガネをかけた、切れ長の目を持つ優男だ。
主人公が最初の冒険で出会う他校の生徒であり、今後の原作でも顔を出す主人公の心強い仲間の一人だ。
「選択肢は2つでしょう。
我々で問題を解決するか、外部からの援軍を待つか」
意見を主張したのは別のレベル20台の戦士だった。
彼は学院生ではなく、一般冒険者だ。
名はトラウド。
顔立ちから見るに、このダンジョンの侵入制限である20歳ギリギリといったところだろう。
しかしそれでも相当の才能だ。
イルシオン学院では18歳までにレベル20になれなければ退学処分となるが、それは全世界に目を向けてもトップクラスに厳しい条件だ。
入学試験時に、つまりは15歳でレベル20に至ったロイは天才中の天才ともいえる。
13歳でレベル20になった私はもはやチーターだ。
原作でもこの記録を超えるものは剣聖シュドルクただ一人で、しかもその彼も異族の血を引いており、純粋の人族ではない。
主人公の最初の噛ませ犬にインパクトを持たせるための適当な原作の設定だったのだろうが、イルクに転生した私にとってはかなり良い設定だ。
「援軍を待つべきだ。
2日も経ったんだから、この異常事態は外部にも伝わったはずだ」
トラウドの言葉に傍聴していた冒険者たちの多くが賛同した。
冒険者は命を張る仕事ではあるが、おとぎ話にも出てくる魂を弄ぶ邪悪な死霊使いと対抗するとなると腰を引けるのも無理もないことだ。
ロイはそれに反対した。
「異常事態だということは伝わっても詳細が伝わるとは限らない、援軍の力が足りなかったら死霊使いの力を更に強めてしまうことになる。
それに、こうしてる間にも何も知らずに侵入してきた冒険者たちは犠牲になってるはずだ。
放ってはおけない」
ロイに同調するものは少数派ではあったが、比率としては3割近くいた。
彼らの多くはこの騒動に仲間を亡くした、復讐に燃える者たちだ。
戦いの回避を主張するトラウドたちが避戦派だとするならば、ロイたちは主戦派だろう。
2つの派閥は感情をぶつけ合った。
避戦派の多くは死霊使いに対する恐れを語り、主戦派は正義感と死んだ仲間への思いを語った。
数では避戦派の方が優勢ではあったものの、男気や仁義を大事にする冒険者の思想に反しているという引け目もあってか、討論では主戦派の方が優勢に立っていた。
膠着状態の中、私の後ろにいたゼラが私に意見を聞いた。
「ねぇ、あなたはどう思う?」
その一言にテント内は一気に静まり、みんなの視線が一斉に我々2人に向けられた。
軽い気持ちで私に投げかけた質問がこんなに注目を集めてしまうとは思わなかったのだろう。
ゼラはペロッと舌を出し、やや赤面しながら私の後ろに隠れた。
私はこの会議では最終的にロイの意見が勝つことを知っていた。
当然だ。
王道系小説の最初の冒険で主人公たちが逃げを選んで問題を解決するなんていうのはありえない話だ。
ロイたちの期待を孕んだ視線を感じた私は、原作通りに話を進めるためにも、彼らの好感度を上げるためにも主戦論を唱えた。
「戦うべきだ。
ロイのいう通り、これ以上犠牲者が増えるのは見過ごせない」
ロイと彼の側にいたエレアとソフィの3人はやっぱり、といった表情を浮かべた。
完全に私を正義感溢れる義士だと確信しているようだ。
彼らの好感度アップを目の端で確認しつつ、私は話を続けた。
「それに、今死霊使いが操っている死者の数が抑制されているのは彼らが魔物と対立してるからだ。
だが、魔物の数もその体力も有限だ」
クノスはクイッとメガネを上げ、うなずいて私の意見に賛同した。
「確かに。
いずれここいらの魔物たちは一掃されるでしょう。
そうなったら我々は死者の大群とダンジョンの奥に生息する魔物たちの間に挟まれることになりますね」
私とクノスの分析を聞いた避戦派たちの表情は暗くなった。
トラウドは眉をひそめ、悪態をついた。
「くそっ、そうなれば全滅確定ってことか」
彼は少し悩んだ末、自分の意見を覆した。
「……俺たちは冒険者だ、臆病者ではない。
犬死するくらいなら戦って希望を掴みたい」
そして彼は自分の支持者たちを振り返った。
「なぁ、そうだろ?」
ただでさえ動揺していた避戦派たちの気持ちは、避戦派リーダーだったトラウドの言葉によって完全に動かされた。
死霊使いに対する恐怖感がなくなったわけではないが、彼らもまた冒険者になるくらいの血気盛んな若者たちだ。
「ああ、やってやるさ」
「死んだ奴らの仇を取ってやる」
「何が死霊使いだ、ぶちのめしてやる」
冒険者たちが口々に死霊使いへの恨みを言い、奮い立つ中、私はクノスとトラウドの密かな視線のやり取りに気づいた。
会議が終わり、皆がテントに戻る中、ゼラは私に話しかけた。
「やっぱりあなたは勇者ね」
「勇者?」
「うん、私達を助けてくれたし、死霊使いも恐れてない。
みんなの意見を変えたのもあなただったわ」
「勇者という柄ではないな、侍と呼んでくれ。
それと、みんなの意見を変えたのは私ではないぞ」
「そう?」
「ああ、最後にクノスとトラウドが視線を交わしていたのが見えた」
「それがどうかしたの?」
「恐らく彼らは事前にこの中に戦いに消極的な者たちがいることに気づいていたのだろう。
それで一芝居打って、全員の意見を統一させることにしたのだろう」
「本当に?」
「確証はない。
だが集団にとって最も危険なことは意見の不一致だ。
みんなの意見を統一するために芝居を打てることもまた、リーダーにとっては重要な能力だ」
「私には難しそうね」
「リーダーシップは人それぞれだ。
ゼラのような直情的なリーダーも、私は好きだぞ」
「……ちょっと眠くなったわ、おやすみ」
走り去っていくゼラの頬は赤らんでいた。
おっと、うっかり惚れさせてしまったか?
野営地中央テント内。
我々は私、ロイ、そしてこの冒険者軍団にいたもう2人を併せた4人のレベル20台の戦士を中心に、各パーティーの代表たちも集めて、これからの動きについて会議していた。
口火を切ったのは学院生を示す制服を着ていたレベル20台の戦士だった。
我々と同じイルシオン学院の制服ではない。
イルシオン学院と並ぶエリート校、クラオン学院のものだ。
彼の名はクノス。
メガネをかけた、切れ長の目を持つ優男だ。
主人公が最初の冒険で出会う他校の生徒であり、今後の原作でも顔を出す主人公の心強い仲間の一人だ。
「選択肢は2つでしょう。
我々で問題を解決するか、外部からの援軍を待つか」
意見を主張したのは別のレベル20台の戦士だった。
彼は学院生ではなく、一般冒険者だ。
名はトラウド。
顔立ちから見るに、このダンジョンの侵入制限である20歳ギリギリといったところだろう。
しかしそれでも相当の才能だ。
イルシオン学院では18歳までにレベル20になれなければ退学処分となるが、それは全世界に目を向けてもトップクラスに厳しい条件だ。
入学試験時に、つまりは15歳でレベル20に至ったロイは天才中の天才ともいえる。
13歳でレベル20になった私はもはやチーターだ。
原作でもこの記録を超えるものは剣聖シュドルクただ一人で、しかもその彼も異族の血を引いており、純粋の人族ではない。
主人公の最初の噛ませ犬にインパクトを持たせるための適当な原作の設定だったのだろうが、イルクに転生した私にとってはかなり良い設定だ。
「援軍を待つべきだ。
2日も経ったんだから、この異常事態は外部にも伝わったはずだ」
トラウドの言葉に傍聴していた冒険者たちの多くが賛同した。
冒険者は命を張る仕事ではあるが、おとぎ話にも出てくる魂を弄ぶ邪悪な死霊使いと対抗するとなると腰を引けるのも無理もないことだ。
ロイはそれに反対した。
「異常事態だということは伝わっても詳細が伝わるとは限らない、援軍の力が足りなかったら死霊使いの力を更に強めてしまうことになる。
それに、こうしてる間にも何も知らずに侵入してきた冒険者たちは犠牲になってるはずだ。
放ってはおけない」
ロイに同調するものは少数派ではあったが、比率としては3割近くいた。
彼らの多くはこの騒動に仲間を亡くした、復讐に燃える者たちだ。
戦いの回避を主張するトラウドたちが避戦派だとするならば、ロイたちは主戦派だろう。
2つの派閥は感情をぶつけ合った。
避戦派の多くは死霊使いに対する恐れを語り、主戦派は正義感と死んだ仲間への思いを語った。
数では避戦派の方が優勢ではあったものの、男気や仁義を大事にする冒険者の思想に反しているという引け目もあってか、討論では主戦派の方が優勢に立っていた。
膠着状態の中、私の後ろにいたゼラが私に意見を聞いた。
「ねぇ、あなたはどう思う?」
その一言にテント内は一気に静まり、みんなの視線が一斉に我々2人に向けられた。
軽い気持ちで私に投げかけた質問がこんなに注目を集めてしまうとは思わなかったのだろう。
ゼラはペロッと舌を出し、やや赤面しながら私の後ろに隠れた。
私はこの会議では最終的にロイの意見が勝つことを知っていた。
当然だ。
王道系小説の最初の冒険で主人公たちが逃げを選んで問題を解決するなんていうのはありえない話だ。
ロイたちの期待を孕んだ視線を感じた私は、原作通りに話を進めるためにも、彼らの好感度を上げるためにも主戦論を唱えた。
「戦うべきだ。
ロイのいう通り、これ以上犠牲者が増えるのは見過ごせない」
ロイと彼の側にいたエレアとソフィの3人はやっぱり、といった表情を浮かべた。
完全に私を正義感溢れる義士だと確信しているようだ。
彼らの好感度アップを目の端で確認しつつ、私は話を続けた。
「それに、今死霊使いが操っている死者の数が抑制されているのは彼らが魔物と対立してるからだ。
だが、魔物の数もその体力も有限だ」
クノスはクイッとメガネを上げ、うなずいて私の意見に賛同した。
「確かに。
いずれここいらの魔物たちは一掃されるでしょう。
そうなったら我々は死者の大群とダンジョンの奥に生息する魔物たちの間に挟まれることになりますね」
私とクノスの分析を聞いた避戦派たちの表情は暗くなった。
トラウドは眉をひそめ、悪態をついた。
「くそっ、そうなれば全滅確定ってことか」
彼は少し悩んだ末、自分の意見を覆した。
「……俺たちは冒険者だ、臆病者ではない。
犬死するくらいなら戦って希望を掴みたい」
そして彼は自分の支持者たちを振り返った。
「なぁ、そうだろ?」
ただでさえ動揺していた避戦派たちの気持ちは、避戦派リーダーだったトラウドの言葉によって完全に動かされた。
死霊使いに対する恐怖感がなくなったわけではないが、彼らもまた冒険者になるくらいの血気盛んな若者たちだ。
「ああ、やってやるさ」
「死んだ奴らの仇を取ってやる」
「何が死霊使いだ、ぶちのめしてやる」
冒険者たちが口々に死霊使いへの恨みを言い、奮い立つ中、私はクノスとトラウドの密かな視線のやり取りに気づいた。
会議が終わり、皆がテントに戻る中、ゼラは私に話しかけた。
「やっぱりあなたは勇者ね」
「勇者?」
「うん、私達を助けてくれたし、死霊使いも恐れてない。
みんなの意見を変えたのもあなただったわ」
「勇者という柄ではないな、侍と呼んでくれ。
それと、みんなの意見を変えたのは私ではないぞ」
「そう?」
「ああ、最後にクノスとトラウドが視線を交わしていたのが見えた」
「それがどうかしたの?」
「恐らく彼らは事前にこの中に戦いに消極的な者たちがいることに気づいていたのだろう。
それで一芝居打って、全員の意見を統一させることにしたのだろう」
「本当に?」
「確証はない。
だが集団にとって最も危険なことは意見の不一致だ。
みんなの意見を統一するために芝居を打てることもまた、リーダーにとっては重要な能力だ」
「私には難しそうね」
「リーダーシップは人それぞれだ。
ゼラのような直情的なリーダーも、私は好きだぞ」
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