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一人、二人、そして 3
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何やら一人にやにやしだした俺を飯田さんは警戒するように俺を見ている間に別の秘書の人が
「吉野様、お客様がお見えになりました」
なんて言うけど人に会う約束はしていない。
誰だと思えばすぐに歩幅に小さな軽い足音がやって来た。
『アヤトお客様だよ。
なんだか私の事知っている人だった。
ウシャミとか言っていたけどすごくかっこいい人ね。あとスーツ着た連れの人が一緒にいたよ』
アイヴィーの言うかっこいい人って誰だろう。少し気になるものの俺の知り合いにかっこいい人っていたかと考えるもウシャミって知り合いはいないけど想像はできる。
少し失礼して玄関へと向かえば
「やっぱり蓮司か。あと瀬野さん、お久しぶりです」
「綾人君久しぶり。元気そうで何よりだ。
蓮司から今東京の木下様のご自宅にいると聞いてあいさつに来させていただいたよ」
なんてにこにことしている瀬野さんの横で
「っていうかなんで俺の顔見てがっくりするんだよ。っつーかやっぱりってなんだよ」
「あー、今アイヴィーからすごくかっこいい人って聞いたから誰かなーなんて期待していたらお前だったから納得したのとイケメンは世界共通なのか、くそって思った所」
「俺だってリアルアイヴィーがいたのを見てビビったし。
顔もちっちゃいけど背もちっちゃいな。実物なのだろうけど別物かなって思った」
俳優が言っていい言葉だろうかとも思うものの
「所でなんで二人は俺がここにいる事知ってるんだよ」
大体は想像つくも聞いておきたいので警戒しながら聞けば
「飯田さんに教えてもらったよ。多紀さんの所にも連絡行っているから近いうちに来ると思うよ」
ヤバい。
かなりお犬様の怒り用が半端ないことを改めて思い知らされた。
その思いが顔に出ていたのか蓮司はかわいそうな子を見る目で俺を見ながら
「今度は何やったんだ?」
あきれながらの言葉に
「いや、ちょっと知り合いのこの家の持ち主からこの家を買い取らせて貰っただけで・・・・・・」
ぶふっと吐き出す息がつばとともに吐き出してくれた。
「きたねー」
「いや、おま、買い取らせて貰ったじゃねーだろ!」
「正しく言えば押し売りされたんだよ!」
「余計買うんじゃねー!
お前バカだろ?! 真のバカだろ?!
東京のど真ん中の庭付き一戸建て買うとか無謀だろ!
って言うか何百坪あるんだこの家!!!」
「まあ、世話を仕切れる手ごろなサイズだよな」
「山の家と一緒にするな!」
もう情報一杯でおなか一杯と言うようにもだえる蓮司とは別に
「ところで山下様にお会いしたいのだけど今よろしいかな?」
冷静な瀬野さん。
この家を見ても全く動揺しないところを見るとひょっとしてお知り合いかと思いながら
「あー、ほかにも来客がいますがそれでよろしければ」
「なに構わんよ」
そういって上がって貰えば迷う事のない足取りで床の間の方へと向かって行ってしまった。
どんなところでつながりがあるのかわからないなとその背を眺めながら
「蓮司も、ほら行くぞ」
ぐったりと玄関に座り込む蓮司を促して床の間へと向かえば案の定廊下で正座をして挨拶をしている様子は知己と言った所だった。
知己と言うか
「なんだ、瀬野まで来たのか」
「体調はどうです?ついこの前入院したと聞いていましたのに」
「単なる検査入院だ。余命宣告されたがこの通り元気してるぞ」
一瞬息をのむ音が聞こえたものの
「余命宣告されたのにこれだけお元気ですと当面お医者様を悩ませるのでしょうね」
そんな笑っての受け答え。
蓮司は爺さんを知らなかったようなのでいきなりそんな話から始まった様子に驚いていたが
「今綾人君から聞かされましたがこの家を綾人君にお売りしたとか」
「まあ、すでに吉野のものだが、瀬野。お前に売ってもよかったぞ?」
「相変わらず御冗談がお好きですね。
しがない会社の社長如きで手に入れることが出来る物件ではない事ぐらいお分かりでしょう」
そんな恐ろしい事を言うのはやめてくれとおののいていたが
「見たか吉野よ。
これが世間一般の反応だ。お前みたいにちょっとムカついたからって買える物ではないのだぞ」
「人に売りつけておいて今さら言うのはやめてください」
なんだか改めて馬鹿な買い物をした気になったが既に買ってしまったのだ。後悔だけがどんどん膨れ上がっていく。
当然と言えば当然だけど。
「瀬野よ、ちょうどよかった紹介しておく」
その前に俺は座布団を用意して進める合間に秘書さんがお茶をお出ししてくれた。
爺さんの秘書さんっていつも苦労しているから何も言わなくてもさっと動いてくれて出来る人だよねと思うも見透かされたように秘書の仕事ですのでと苦笑した目は笑っていた。
俺もこういう有能な秘書ほしい。
そうすればタイミングよくお茶やお菓子出してもらえるとか?なんて考えていたけどなんとなく思考を読まれてか飯田さんにがじっと見てきたのでそれ以上の考えはやめておいた。
「吉野様、お客様がお見えになりました」
なんて言うけど人に会う約束はしていない。
誰だと思えばすぐに歩幅に小さな軽い足音がやって来た。
『アヤトお客様だよ。
なんだか私の事知っている人だった。
ウシャミとか言っていたけどすごくかっこいい人ね。あとスーツ着た連れの人が一緒にいたよ』
アイヴィーの言うかっこいい人って誰だろう。少し気になるものの俺の知り合いにかっこいい人っていたかと考えるもウシャミって知り合いはいないけど想像はできる。
少し失礼して玄関へと向かえば
「やっぱり蓮司か。あと瀬野さん、お久しぶりです」
「綾人君久しぶり。元気そうで何よりだ。
蓮司から今東京の木下様のご自宅にいると聞いてあいさつに来させていただいたよ」
なんてにこにことしている瀬野さんの横で
「っていうかなんで俺の顔見てがっくりするんだよ。っつーかやっぱりってなんだよ」
「あー、今アイヴィーからすごくかっこいい人って聞いたから誰かなーなんて期待していたらお前だったから納得したのとイケメンは世界共通なのか、くそって思った所」
「俺だってリアルアイヴィーがいたのを見てビビったし。
顔もちっちゃいけど背もちっちゃいな。実物なのだろうけど別物かなって思った」
俳優が言っていい言葉だろうかとも思うものの
「所でなんで二人は俺がここにいる事知ってるんだよ」
大体は想像つくも聞いておきたいので警戒しながら聞けば
「飯田さんに教えてもらったよ。多紀さんの所にも連絡行っているから近いうちに来ると思うよ」
ヤバい。
かなりお犬様の怒り用が半端ないことを改めて思い知らされた。
その思いが顔に出ていたのか蓮司はかわいそうな子を見る目で俺を見ながら
「今度は何やったんだ?」
あきれながらの言葉に
「いや、ちょっと知り合いのこの家の持ち主からこの家を買い取らせて貰っただけで・・・・・・」
ぶふっと吐き出す息がつばとともに吐き出してくれた。
「きたねー」
「いや、おま、買い取らせて貰ったじゃねーだろ!」
「正しく言えば押し売りされたんだよ!」
「余計買うんじゃねー!
お前バカだろ?! 真のバカだろ?!
東京のど真ん中の庭付き一戸建て買うとか無謀だろ!
って言うか何百坪あるんだこの家!!!」
「まあ、世話を仕切れる手ごろなサイズだよな」
「山の家と一緒にするな!」
もう情報一杯でおなか一杯と言うようにもだえる蓮司とは別に
「ところで山下様にお会いしたいのだけど今よろしいかな?」
冷静な瀬野さん。
この家を見ても全く動揺しないところを見るとひょっとしてお知り合いかと思いながら
「あー、ほかにも来客がいますがそれでよろしければ」
「なに構わんよ」
そういって上がって貰えば迷う事のない足取りで床の間の方へと向かって行ってしまった。
どんなところでつながりがあるのかわからないなとその背を眺めながら
「蓮司も、ほら行くぞ」
ぐったりと玄関に座り込む蓮司を促して床の間へと向かえば案の定廊下で正座をして挨拶をしている様子は知己と言った所だった。
知己と言うか
「なんだ、瀬野まで来たのか」
「体調はどうです?ついこの前入院したと聞いていましたのに」
「単なる検査入院だ。余命宣告されたがこの通り元気してるぞ」
一瞬息をのむ音が聞こえたものの
「余命宣告されたのにこれだけお元気ですと当面お医者様を悩ませるのでしょうね」
そんな笑っての受け答え。
蓮司は爺さんを知らなかったようなのでいきなりそんな話から始まった様子に驚いていたが
「今綾人君から聞かされましたがこの家を綾人君にお売りしたとか」
「まあ、すでに吉野のものだが、瀬野。お前に売ってもよかったぞ?」
「相変わらず御冗談がお好きですね。
しがない会社の社長如きで手に入れることが出来る物件ではない事ぐらいお分かりでしょう」
そんな恐ろしい事を言うのはやめてくれとおののいていたが
「見たか吉野よ。
これが世間一般の反応だ。お前みたいにちょっとムカついたからって買える物ではないのだぞ」
「人に売りつけておいて今さら言うのはやめてください」
なんだか改めて馬鹿な買い物をした気になったが既に買ってしまったのだ。後悔だけがどんどん膨れ上がっていく。
当然と言えば当然だけど。
「瀬野よ、ちょうどよかった紹介しておく」
その前に俺は座布団を用意して進める合間に秘書さんがお茶をお出ししてくれた。
爺さんの秘書さんっていつも苦労しているから何も言わなくてもさっと動いてくれて出来る人だよねと思うも見透かされたように秘書の仕事ですのでと苦笑した目は笑っていた。
俺もこういう有能な秘書ほしい。
そうすればタイミングよくお茶やお菓子出してもらえるとか?なんて考えていたけどなんとなく思考を読まれてか飯田さんにがじっと見てきたのでそれ以上の考えはやめておいた。
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