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朱に交われば赤くなると言う元の朱は誰ぞと問えば白い目で見られる理不尽知ってるか? 8
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くじけそうな心で少し離れた所から見ていればある種彼は平等だった。
誰にも心を許さず、この交流会の場の片隅で一人でエールを飲み、摘みを食べながら静かにスマホで本を読みだす始末。
究極のマイペース型人間だった。
当然だがこれを良しとしない先輩もいる。
「君は折角最高峰とも言うべき大学に留学しに来たと言うのに仲間と交流を持とうとしないのはなぜだ?!国に帰った時にこの繋がりは大きな財産になるんだぞ!」
何てまっとうな事を言う先輩もいるが、綾人はなんの温度ももたない瞳で
「俺はここに学びに来たんだ。
尊敬する師から学問を学び、それを習得したいと言う気持ちでここにいる。
横の繋がりも財産も俺にはもう十分ある。そしてその繋がりも俺の選択の中にこの顔触れはないだけだ」
言えば先輩は激怒して掴みかかるもふと瞬きをした間に小柄で細身なのに綾人の方が彼を床に押さえつけていた。
「人に暴力を振るおうとして逆に押さえつけられる程度のお前に何の価値がある?
それと俺の経験だが、横の繋がりは持とうとして持ったとしてもそんな脆い繋がり何てすぐ消滅する。
真に得たい繋がりは欲しがらずとも向こうからやって来るものだ」
そう言って解放した所で今度はワインを片手にソファでくつろぎながらチーズを摘み本の続きを読みだしていた。
「俺に気にせず楽しんでくれ」
俺はこんな人と繋がりを持とうとしてたのかと少し戸惑ってしまう物の直ぐにその考えは訂正しない出来事に出会い、何度か会話を持ちかけて何故かあれだけ拒絶されていたのにフランスの城にまで招待されてしまった……
いや、招待されたと言っていいのか?
「綾人さーん、そろそろ暗くなりましたから畑仕事終わりにしましょう!
シャワーを浴びたらご飯ですよ!」
「了解です!
片づけたらすぐに行くので夕飯の準備お願いします!」
畑の拡張に鍬やシャベルを振るい続けされ、沢山の肥料を運ばされたり石を運ばされたりブロックを運ばされたりでもう手に力が入らない。
それどころか一日で出来た手の平のマメも潰れて手の平はばんそうこうだらけだ。
だけどその程度で仕事をやめさせることは許してくれなく、膝もガクガク、腰もガクガク、疲れ切って頭も働かなく、小さな石で躓くまでにフラフラになっていた。
「水野ー、悪いけどこいつら先シャワー浴びさせるから農機具とりあえず纏めてくれる?」
「そうっすね。じゃあ綾っちも先にあがってて。陸斗達呼んで来るからそいつらと一緒に先に食べちゃってても良いよ」
「まぁ、そうだな……」
なんて言われてシャワー浴びて先に晩ご飯を頂くも初めての農作業に身体がしんどすぎてどれもこれも適当になってしまい……
「おやおや?
この子達は何所のベビーだい?食べながら寝てるよ」
オリヴィエと晩ご飯を食べに来たマイヤーが食卓でパンやカトラリーを片手に眠りこけている新人達を見て微笑ましく笑い、俺は飯田さんにやりすぎですと睨まれていた。
「綾人さん、やりすぎ注意と言われて無かったですか?」
「いや、俺的には明日には苗を植えたいからって言う区切りで居ただけで……」
「それ綾っちのペース。水野は陸斗は慣れているかもしれないけど、俺や園田、下田、葉山にはかなりしんどいっす」
「そうか?これぐらい普通だよな?」
問えば陸斗も下田も葉山も園田もうんと頷く。
当然仲間になってくれるだろうと思っていた植田は何故だと頭を抱えるも
「獣医って動物の餌とか運んだり、餌作ったり結構肉体労働なんですよ。ほら、俺郊外の牛舎手伝ってるから」
そんな園田に続く様に
「先輩達卒業したらその人数分俺達の負担になるわけで、綾人さんしっかりお金と引き換えにこき使ってくれました」
下田と葉山は死んだ目で植田へと訴えれば、ごめんと静かに謝る植田だった。
園田達卒業後一樹と幸治が加わったとはいえやる事は変らないし、動画の影響もあって宮下や圭斗達が手伝ってくれるのは段々数が減っていた。それに陸斗は綾人から実桜について枝打ちの仕事を学ぶように言われていた。とても受験生に与えられた宿題ではないがそれを学び、東京に行った後は庭師の仕事のバイトに手を出していた。もっと他にもあるだろうと誰もが思ったが、そこは東京。庭のある家の少なさと、庭師の入る家の見事さにそれはまた勉強になると陸斗は綾人の先まで見通す指示に尊敬はうなぎのぼりでどこまで綾人を尊敬するのだろうと宮下と圭斗は不安になりながら見守っていた。
因みに間借りしている飯田のマンションから近い園芸屋のバイトなので主にビルやホテルの庭園が主な仕事先になる。適当に言っただけの綾人の言葉なのは誰も気付かず、だが時折舞い込む立派なお邸のお庭の手入れの手伝いは田舎の無尽蔵な庭とは違い小さな数坪でも計算しつくされた風景は陸斗を勘違いさせるだけの美を誇っていた。どこぞの汚屋敷とは別次元の景色だった。
そしてその話を聞いた下田も葉山もそれぞれ進学した大学先で同じように園芸屋でバイトしている。下田は一樹が進もうとしている大学の話しを聞いて調べたら経営にも強い大学なので進んでみたものの少子化と言う避けられない問題から広い敷地で優雅なキャンパスライフから都心回帰という…… 同じ大学でありながらキャンパスが全く違う状況となっていた。とは言え二年生に上がれば一樹も大学にやってくる。縁も何もない土地故に一樹にとっては心強い先輩がいるのは中学の時の引っ越しが少しトラウマだけに嬉しで、三年目だけど川上も同じ土地に居る。たまに集まって遊んだり、山間の町にはない都会の賑やかさを満喫でき、縁を頼りに日当たりの悪いあの町に引っ越した時は恨んだ物の今となってはこう言った事もそして親の後を継ぐと言う自らの未来の選択も総て引っ越して来てからの幸運だ。綾人に鼻先でついて来いと言われた時は泣きそうだった物の今では縁を頼りに繋がった縁は貰う物はしっかりと貰ってるとは言え少し横暴な所さえ目を瞑れば感謝する日々だった。
そして葉山は医大へと進んでスポーツ医学の道を目指していた。
園田が記念受験で東京の大学を受けた様に葉山も東京の大学を記念受験したらうっかりと受かってしまい、そのまま歓喜した両親によって放り込まれる事になった。
もともと体を壊して運動から遠ざかっただけにもっと体のメンテナンスの知識があればと後悔していただけに学力さえあれば進みたかったと心に秘めていたが、高校で高山に綾人の元へとドナドナされ、そして陸斗と一緒に学ぶ楽しさを知り、石岡の執念と言わんばかりの勉強に打ち込む姿を見て、そして一緒にその時間を過ごしただけに一番の大きな問題をいつの間にかクリアしていたのだった。さすがに実習実習でバイト所ではないが、それでも東京組とたまに会ったり東京で就職した植田や水野達にも助けられたり、更に上の先輩達も紹介してもらったり、顔見知りの香奈にも心配してもらえたりと東京組は東京組でホームシックも問題なくのりこえることができた。
そんな懐かしい出来事を思い出しながら何故か植田をハバにするように話しに盛り上がる。楽しそうで何よりと見守っていれば
「綾っちー、みんなが無視するー」
「綾っち言うな。お前の体力のなさすぎが大問題だから芝刈り機乗るの禁止な。少し体を鍛えろ」
「綾っちの鬼―!!!」
「綾っち言う奴に親切にする謂れはねえ!
泣く暇あったら倉庫から折りたたみベット持って来てこいつらをベットに放り込め!
片付かなくて飯田さん達に迷惑だろ!!!」
えぐえぐと泣く植田の横でゾンビの如く夕食を食べるケリー達はそれでもお口はモグモグして辛うじて食事を進めていた。すぐ横でこれだけ騒いでいたらいやでも目を覚ますだろう。とは言え目を開けるのもしんどいようで口だけは懸命に動かしていた。さすがオリオールと飯田さんの料理で感心してしまう。
イギリス紳士(笑)も二人の料理の前に形無しだなと鼻で笑っておくも頼むからのどにつっかえるなよと心配はしておく。
その間にも懐かしの折りたたみベットが食堂の片隅に並べられ
「懐かしい光景ですね」
「最初はこの部屋から始まりましたからね」
水場のあるキッチンの隣の広い食堂。
掃除をしたり足りない物が揃うまでの間の一番最初に選んだ拠点。
俺と飯田さんと先生とベットを並べて賑やかな夜を過ごした最初の部屋。
それが今ではオリオールが住み、オリヴィエも住人となった。仕事のある日は前の日からリヴェットとオラスも泊まり込み、奥様方もやってくる。定期的に雇った庭師が管理に来て、今度は新しい従業員もやってくる。とりあえずこの二人も前日から泊まり込みと言う謎の気合を俺は意味不明とその打ち合わせの様子を見守って
「飯田さん、とりあえず新人の方はオリオールと同じように一階の北側の部屋を使ってもらってください」
「当然です。俺も打ち合わせ終わったら上がりますが綾人さんはどうします?」
「そうだな……」
「とりあえず裏の小屋で一杯飲んで寝るよ」
「是非ともお供します」
もちろんおつまみは任せてくださいと言う頼もしい言葉に俺はにんまりと笑みを浮かべ
「お願いしまーす」
綺麗に頭を下げて俺とオリヴィエはスキップして小屋へと向かうも俺達の背後で噴き出すように笑う声を俺は楽しく聞いていた。
誰にも心を許さず、この交流会の場の片隅で一人でエールを飲み、摘みを食べながら静かにスマホで本を読みだす始末。
究極のマイペース型人間だった。
当然だがこれを良しとしない先輩もいる。
「君は折角最高峰とも言うべき大学に留学しに来たと言うのに仲間と交流を持とうとしないのはなぜだ?!国に帰った時にこの繋がりは大きな財産になるんだぞ!」
何てまっとうな事を言う先輩もいるが、綾人はなんの温度ももたない瞳で
「俺はここに学びに来たんだ。
尊敬する師から学問を学び、それを習得したいと言う気持ちでここにいる。
横の繋がりも財産も俺にはもう十分ある。そしてその繋がりも俺の選択の中にこの顔触れはないだけだ」
言えば先輩は激怒して掴みかかるもふと瞬きをした間に小柄で細身なのに綾人の方が彼を床に押さえつけていた。
「人に暴力を振るおうとして逆に押さえつけられる程度のお前に何の価値がある?
それと俺の経験だが、横の繋がりは持とうとして持ったとしてもそんな脆い繋がり何てすぐ消滅する。
真に得たい繋がりは欲しがらずとも向こうからやって来るものだ」
そう言って解放した所で今度はワインを片手にソファでくつろぎながらチーズを摘み本の続きを読みだしていた。
「俺に気にせず楽しんでくれ」
俺はこんな人と繋がりを持とうとしてたのかと少し戸惑ってしまう物の直ぐにその考えは訂正しない出来事に出会い、何度か会話を持ちかけて何故かあれだけ拒絶されていたのにフランスの城にまで招待されてしまった……
いや、招待されたと言っていいのか?
「綾人さーん、そろそろ暗くなりましたから畑仕事終わりにしましょう!
シャワーを浴びたらご飯ですよ!」
「了解です!
片づけたらすぐに行くので夕飯の準備お願いします!」
畑の拡張に鍬やシャベルを振るい続けされ、沢山の肥料を運ばされたり石を運ばされたりブロックを運ばされたりでもう手に力が入らない。
それどころか一日で出来た手の平のマメも潰れて手の平はばんそうこうだらけだ。
だけどその程度で仕事をやめさせることは許してくれなく、膝もガクガク、腰もガクガク、疲れ切って頭も働かなく、小さな石で躓くまでにフラフラになっていた。
「水野ー、悪いけどこいつら先シャワー浴びさせるから農機具とりあえず纏めてくれる?」
「そうっすね。じゃあ綾っちも先にあがってて。陸斗達呼んで来るからそいつらと一緒に先に食べちゃってても良いよ」
「まぁ、そうだな……」
なんて言われてシャワー浴びて先に晩ご飯を頂くも初めての農作業に身体がしんどすぎてどれもこれも適当になってしまい……
「おやおや?
この子達は何所のベビーだい?食べながら寝てるよ」
オリヴィエと晩ご飯を食べに来たマイヤーが食卓でパンやカトラリーを片手に眠りこけている新人達を見て微笑ましく笑い、俺は飯田さんにやりすぎですと睨まれていた。
「綾人さん、やりすぎ注意と言われて無かったですか?」
「いや、俺的には明日には苗を植えたいからって言う区切りで居ただけで……」
「それ綾っちのペース。水野は陸斗は慣れているかもしれないけど、俺や園田、下田、葉山にはかなりしんどいっす」
「そうか?これぐらい普通だよな?」
問えば陸斗も下田も葉山も園田もうんと頷く。
当然仲間になってくれるだろうと思っていた植田は何故だと頭を抱えるも
「獣医って動物の餌とか運んだり、餌作ったり結構肉体労働なんですよ。ほら、俺郊外の牛舎手伝ってるから」
そんな園田に続く様に
「先輩達卒業したらその人数分俺達の負担になるわけで、綾人さんしっかりお金と引き換えにこき使ってくれました」
下田と葉山は死んだ目で植田へと訴えれば、ごめんと静かに謝る植田だった。
園田達卒業後一樹と幸治が加わったとはいえやる事は変らないし、動画の影響もあって宮下や圭斗達が手伝ってくれるのは段々数が減っていた。それに陸斗は綾人から実桜について枝打ちの仕事を学ぶように言われていた。とても受験生に与えられた宿題ではないがそれを学び、東京に行った後は庭師の仕事のバイトに手を出していた。もっと他にもあるだろうと誰もが思ったが、そこは東京。庭のある家の少なさと、庭師の入る家の見事さにそれはまた勉強になると陸斗は綾人の先まで見通す指示に尊敬はうなぎのぼりでどこまで綾人を尊敬するのだろうと宮下と圭斗は不安になりながら見守っていた。
因みに間借りしている飯田のマンションから近い園芸屋のバイトなので主にビルやホテルの庭園が主な仕事先になる。適当に言っただけの綾人の言葉なのは誰も気付かず、だが時折舞い込む立派なお邸のお庭の手入れの手伝いは田舎の無尽蔵な庭とは違い小さな数坪でも計算しつくされた風景は陸斗を勘違いさせるだけの美を誇っていた。どこぞの汚屋敷とは別次元の景色だった。
そしてその話を聞いた下田も葉山もそれぞれ進学した大学先で同じように園芸屋でバイトしている。下田は一樹が進もうとしている大学の話しを聞いて調べたら経営にも強い大学なので進んでみたものの少子化と言う避けられない問題から広い敷地で優雅なキャンパスライフから都心回帰という…… 同じ大学でありながらキャンパスが全く違う状況となっていた。とは言え二年生に上がれば一樹も大学にやってくる。縁も何もない土地故に一樹にとっては心強い先輩がいるのは中学の時の引っ越しが少しトラウマだけに嬉しで、三年目だけど川上も同じ土地に居る。たまに集まって遊んだり、山間の町にはない都会の賑やかさを満喫でき、縁を頼りに日当たりの悪いあの町に引っ越した時は恨んだ物の今となってはこう言った事もそして親の後を継ぐと言う自らの未来の選択も総て引っ越して来てからの幸運だ。綾人に鼻先でついて来いと言われた時は泣きそうだった物の今では縁を頼りに繋がった縁は貰う物はしっかりと貰ってるとは言え少し横暴な所さえ目を瞑れば感謝する日々だった。
そして葉山は医大へと進んでスポーツ医学の道を目指していた。
園田が記念受験で東京の大学を受けた様に葉山も東京の大学を記念受験したらうっかりと受かってしまい、そのまま歓喜した両親によって放り込まれる事になった。
もともと体を壊して運動から遠ざかっただけにもっと体のメンテナンスの知識があればと後悔していただけに学力さえあれば進みたかったと心に秘めていたが、高校で高山に綾人の元へとドナドナされ、そして陸斗と一緒に学ぶ楽しさを知り、石岡の執念と言わんばかりの勉強に打ち込む姿を見て、そして一緒にその時間を過ごしただけに一番の大きな問題をいつの間にかクリアしていたのだった。さすがに実習実習でバイト所ではないが、それでも東京組とたまに会ったり東京で就職した植田や水野達にも助けられたり、更に上の先輩達も紹介してもらったり、顔見知りの香奈にも心配してもらえたりと東京組は東京組でホームシックも問題なくのりこえることができた。
そんな懐かしい出来事を思い出しながら何故か植田をハバにするように話しに盛り上がる。楽しそうで何よりと見守っていれば
「綾っちー、みんなが無視するー」
「綾っち言うな。お前の体力のなさすぎが大問題だから芝刈り機乗るの禁止な。少し体を鍛えろ」
「綾っちの鬼―!!!」
「綾っち言う奴に親切にする謂れはねえ!
泣く暇あったら倉庫から折りたたみベット持って来てこいつらをベットに放り込め!
片付かなくて飯田さん達に迷惑だろ!!!」
えぐえぐと泣く植田の横でゾンビの如く夕食を食べるケリー達はそれでもお口はモグモグして辛うじて食事を進めていた。すぐ横でこれだけ騒いでいたらいやでも目を覚ますだろう。とは言え目を開けるのもしんどいようで口だけは懸命に動かしていた。さすがオリオールと飯田さんの料理で感心してしまう。
イギリス紳士(笑)も二人の料理の前に形無しだなと鼻で笑っておくも頼むからのどにつっかえるなよと心配はしておく。
その間にも懐かしの折りたたみベットが食堂の片隅に並べられ
「懐かしい光景ですね」
「最初はこの部屋から始まりましたからね」
水場のあるキッチンの隣の広い食堂。
掃除をしたり足りない物が揃うまでの間の一番最初に選んだ拠点。
俺と飯田さんと先生とベットを並べて賑やかな夜を過ごした最初の部屋。
それが今ではオリオールが住み、オリヴィエも住人となった。仕事のある日は前の日からリヴェットとオラスも泊まり込み、奥様方もやってくる。定期的に雇った庭師が管理に来て、今度は新しい従業員もやってくる。とりあえずこの二人も前日から泊まり込みと言う謎の気合を俺は意味不明とその打ち合わせの様子を見守って
「飯田さん、とりあえず新人の方はオリオールと同じように一階の北側の部屋を使ってもらってください」
「当然です。俺も打ち合わせ終わったら上がりますが綾人さんはどうします?」
「そうだな……」
「とりあえず裏の小屋で一杯飲んで寝るよ」
「是非ともお供します」
もちろんおつまみは任せてくださいと言う頼もしい言葉に俺はにんまりと笑みを浮かべ
「お願いしまーす」
綺麗に頭を下げて俺とオリヴィエはスキップして小屋へと向かうも俺達の背後で噴き出すように笑う声を俺は楽しく聞いていた。
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