221 / 976
冬を乗り切れ 1
しおりを挟む
一度雪が降り始めたと思ったそこから真冬の始まりだ。
飯田さんや先生にも車で来る時は気をつけてと連絡を入れたり宮下商店の前の車庫に置いてある軽トラでスノーモービルの燃料を入れに行ったり準備はしてあれど確認となかなかに忙しくバタバタとしていた。当面の薪の準備はしてあるものの土間の片隅で直ぐに使えないと分かってても土間を傷つけないように最低限の配慮。輪切りになったままの木を大雑把に割って薪へと変えていくのは冬場に何もすることの無い暇潰しだ。
小型の電鋸でひたすら切り続ける。ビニールシートの上に積もった木屑はそのまま烏骨鶏ハウスへと運ばれていく。前回運び込んだススキで作った巣材は見事丸い巣へとビルドアップされ、冬場は見逃すがその後クラッシュするのは衛生面の問題だ。臭いもね、それなりに出てくるんだよ。そもそも床の掃除の手間を省くために藁を敷いたり土を入れたりする事で衛生面の問題を解決しているのだ。そしてクラッシュする理由はもう一つある。冬場の運動不足解消の為。
「今日は天気もいいから燃やすぞー」
そうひと声かけて竹箒を持って巣を撤去する。
ひどい!そう叫びながらもチキンなので狭い小屋の中を飛び回りながらにげまわり、途中いつからあったか分からない卵を割れば烏骨鶏達は大人しく卵を突くのだった。さすが鳥頭というべきか。匂いはないとはいえ巣から放り出された卵を無駄に捨てるわけにもいかないし、たまにはミルワーム以外のタンパク質を食べさせるのも栄養面に必要だろう。本来雑食の生き物だ。草だけでは栄養のバランスが成り立たないだろう。タンパク質も重要。なんせ卵を産むと言うことはそれだけ体力を消耗すると言うことだから。あまり卵を産まない烏骨鶏なので貴重とは言えども烏骨鶏の健康にはかえられないとたまに食べさせたりはしている。それはともあれ、雪かきをしても雪に囲まれた場所に古い藁や木屑を置いて火をつける。ゆっくりと燃え始めた藁はあっといまに火が回り、気持ちよく燃えていく。その合間に屋根裏から新しいススキや大鋸屑を下ろして床材、巣材と敷き詰めれば新しい大鋸屑を嬉しそうに掘ったりしてふわふわの心地よさを堪能していた。撤去された巣の事は忘れたらしい鳥頭の単純さにほっこりしてしまうのは仕方がない。
その頃には藁も燃え尽きたようでその上に雪をかけて消火作業完了とする。
昔からの知恵だからだろうか傾斜のある屋根から雪はどんどん落ちるので雪かきの必要はない。母屋も離れもずっと何かしら火を焚いているので屋根に積もった雪も自然に落ちるので手はかからないが、倉庫や車庫の雪は下ろさなくてはならない。車庫の方は手っ取り早く梯子で屋根に登ってシャベルでガンガン雪を降ろせばいいだけだが、面倒なのは烏骨鶏ハウスの屋根だろうか。いつもなら宮下にお願いする所なのだが今年は宮下がいなくて仕方がないからやるかと思ったところで
「バイトだったらやるぞ。日給いくら出す?」
圭斗の甘い囁きに万札を一枚用意して頭を下げるのだった。
「やっぱりさあ、こっちに帰って思ったんだけど。冬場は仕事ないな」
「まあ、そうだろうな」
「都心部なら冬でも関係なく建築の仕事溢れかえってるのに」
「決定的な人口の差だな。後、家を建てようとする人間の少なさと少子化」
「世知辛い!」
「それを承知で戻ってきたのなら頑張って稼げ」
「ああ、やってやるとも!俺には陸斗を食わせる責任があるんだからな!」
親としての志は素晴らしいと褒めながら冬場のアルバイトは必須だと今からでも冬場の出稼ぎは考えないとと考えさせるが
「陸斗が高校生のうちは何とかこの町で凌ぐ。あいつに寂しい思いはさせたくない」
圭斗は留守のした時に目を盗んで生家からあの親達が来る事を一番恐れている。いつ連れ戻されるのか法律なんて関係ないとやってくる生みの親達を警戒する素振りは帰って来てから全然変わってない。
「今頃聞くのも何なんだけど別の街に、例えば香奈のいる町でもよかったんじゃね?」
聞けば
「あのクソ大工達の顧客の多い場所だ。うっかり出会ったら香奈が目をつけられる」
「まあ、東京に行って香奈は綺麗になったからね」
制服とジャージ姿しか知らなかったからやっぱり女の子なんだねとこの夏の帰郷を懐かしく思う。
「香奈はやらねーぞ」
「いや、いらないって」
言えばうちの香奈に何の不満があるという顔をしている。理不尽だ。とは言え答えは簡単。
「香奈は今も宮下一筋だから」
「昔からだ」
「あれで気づかれてないと思ってるんだから協力するのが年上の務め」
「バレてないのは宮だけだけど、当人に気づかれてなければ問題なし」
どう考えても脈なしの答えだとため息をこぼしながら雪を降ろす横で俺は手作り石窯に火を入れて暖をとりながらコーヒーを啜っていた。
うめえ……
こんな俺は今更だとお金をもらう以上は割り切る圭斗は器用にシャベルを操って次々に雪を降ろしていき、一通り雪を降ろしてくれた。
「昼飯にしよう」
石窯からドリアを取り出して家の中に移動して囲炉裏で火にあたりながら熱々のドリアをゆっくりと頬張る。冷凍ピラフにレトルトのドリアのソースをかけてチーズをかけるだけのお手軽ドリアに薄く切ったポテトを並べる。これがまた最高なんだと、真の最高、飯田ポテトグラタンとは天と地程の差はあれど、これはこれで美味いとニンマリとしながら食べてしまう俺から圭斗は距離をとりながら
「昼飯食べたら薪割りでいいか?」
「薪割りよりも門の所まで通路が欲しい。あと離れの所とか風呂の所とか。生簀までの道も欲しいし、烏骨鶏達の遊び場も欲しいな」
「なら烏骨鶏からやろう。陽が高いうちに運動させたいだろうし」
「ありがたやー」
圭斗を拝めばすぐに食べ終えた圭斗は時間がもったいないとさっさと仕事に戻る。もう少し休めばいいのにと思うもすぐに仕事に取り掛かる勤労加減はブラックが何だって?と言う態度。だから前勤めていた会社で安い賃金でこき使われるんだと全額支払われてない残業代に気がついているのかと思うも代替わりしてからの賃金体制に不満があったのも辞めた原因の一つ。頼むから俺をブラックな雇用主にしないでくれよと給料を上げるべきか悩みながらもロケットストーブの上でコトコトと良い匂いを漂わせる鍋を除く。
とろっとろに煮込まれた骨つきの猪の肉と野菜達のおでん…もちろん卵は烏骨鶏。朝圭斗と話を決めてから作ったものの丁寧にアクをとって骨から出た出汁にニンマリと笑みが溢れる。昔からある巨大鍋で大量に作ったおでんは勿論圭斗に持ち帰ってもらうための物。
「相変わらず一年の奴らも集まってるんだろ?」
「葉山と下田か?相変わらず勉強会をやってるぞ。菓子とか野菜とかよく持ってきてくれるから助かってる」
足りないのは現金ばかり。そればかりはどうにもならない。俺がしてやれるのは仕事を与えてお金を渡すだけ。後は晩御飯に食べてくれとガス代の為に煮物はあまり作らないという食卓に色を添えてやるぐらい。一人で食べるには敬遠しがちな煮物をここぞとばかり作るのは圭斗も苦笑する所。たっぷりと肉を入れたおでんならいくらでも持っていけという所。
汗だくになって雪かきを終える頃には十分沁みているだろうおでんを持ち帰って二人で食卓を囲む様子を少しだけ羨むのだった。
飯田さんや先生にも車で来る時は気をつけてと連絡を入れたり宮下商店の前の車庫に置いてある軽トラでスノーモービルの燃料を入れに行ったり準備はしてあれど確認となかなかに忙しくバタバタとしていた。当面の薪の準備はしてあるものの土間の片隅で直ぐに使えないと分かってても土間を傷つけないように最低限の配慮。輪切りになったままの木を大雑把に割って薪へと変えていくのは冬場に何もすることの無い暇潰しだ。
小型の電鋸でひたすら切り続ける。ビニールシートの上に積もった木屑はそのまま烏骨鶏ハウスへと運ばれていく。前回運び込んだススキで作った巣材は見事丸い巣へとビルドアップされ、冬場は見逃すがその後クラッシュするのは衛生面の問題だ。臭いもね、それなりに出てくるんだよ。そもそも床の掃除の手間を省くために藁を敷いたり土を入れたりする事で衛生面の問題を解決しているのだ。そしてクラッシュする理由はもう一つある。冬場の運動不足解消の為。
「今日は天気もいいから燃やすぞー」
そうひと声かけて竹箒を持って巣を撤去する。
ひどい!そう叫びながらもチキンなので狭い小屋の中を飛び回りながらにげまわり、途中いつからあったか分からない卵を割れば烏骨鶏達は大人しく卵を突くのだった。さすが鳥頭というべきか。匂いはないとはいえ巣から放り出された卵を無駄に捨てるわけにもいかないし、たまにはミルワーム以外のタンパク質を食べさせるのも栄養面に必要だろう。本来雑食の生き物だ。草だけでは栄養のバランスが成り立たないだろう。タンパク質も重要。なんせ卵を産むと言うことはそれだけ体力を消耗すると言うことだから。あまり卵を産まない烏骨鶏なので貴重とは言えども烏骨鶏の健康にはかえられないとたまに食べさせたりはしている。それはともあれ、雪かきをしても雪に囲まれた場所に古い藁や木屑を置いて火をつける。ゆっくりと燃え始めた藁はあっといまに火が回り、気持ちよく燃えていく。その合間に屋根裏から新しいススキや大鋸屑を下ろして床材、巣材と敷き詰めれば新しい大鋸屑を嬉しそうに掘ったりしてふわふわの心地よさを堪能していた。撤去された巣の事は忘れたらしい鳥頭の単純さにほっこりしてしまうのは仕方がない。
その頃には藁も燃え尽きたようでその上に雪をかけて消火作業完了とする。
昔からの知恵だからだろうか傾斜のある屋根から雪はどんどん落ちるので雪かきの必要はない。母屋も離れもずっと何かしら火を焚いているので屋根に積もった雪も自然に落ちるので手はかからないが、倉庫や車庫の雪は下ろさなくてはならない。車庫の方は手っ取り早く梯子で屋根に登ってシャベルでガンガン雪を降ろせばいいだけだが、面倒なのは烏骨鶏ハウスの屋根だろうか。いつもなら宮下にお願いする所なのだが今年は宮下がいなくて仕方がないからやるかと思ったところで
「バイトだったらやるぞ。日給いくら出す?」
圭斗の甘い囁きに万札を一枚用意して頭を下げるのだった。
「やっぱりさあ、こっちに帰って思ったんだけど。冬場は仕事ないな」
「まあ、そうだろうな」
「都心部なら冬でも関係なく建築の仕事溢れかえってるのに」
「決定的な人口の差だな。後、家を建てようとする人間の少なさと少子化」
「世知辛い!」
「それを承知で戻ってきたのなら頑張って稼げ」
「ああ、やってやるとも!俺には陸斗を食わせる責任があるんだからな!」
親としての志は素晴らしいと褒めながら冬場のアルバイトは必須だと今からでも冬場の出稼ぎは考えないとと考えさせるが
「陸斗が高校生のうちは何とかこの町で凌ぐ。あいつに寂しい思いはさせたくない」
圭斗は留守のした時に目を盗んで生家からあの親達が来る事を一番恐れている。いつ連れ戻されるのか法律なんて関係ないとやってくる生みの親達を警戒する素振りは帰って来てから全然変わってない。
「今頃聞くのも何なんだけど別の街に、例えば香奈のいる町でもよかったんじゃね?」
聞けば
「あのクソ大工達の顧客の多い場所だ。うっかり出会ったら香奈が目をつけられる」
「まあ、東京に行って香奈は綺麗になったからね」
制服とジャージ姿しか知らなかったからやっぱり女の子なんだねとこの夏の帰郷を懐かしく思う。
「香奈はやらねーぞ」
「いや、いらないって」
言えばうちの香奈に何の不満があるという顔をしている。理不尽だ。とは言え答えは簡単。
「香奈は今も宮下一筋だから」
「昔からだ」
「あれで気づかれてないと思ってるんだから協力するのが年上の務め」
「バレてないのは宮だけだけど、当人に気づかれてなければ問題なし」
どう考えても脈なしの答えだとため息をこぼしながら雪を降ろす横で俺は手作り石窯に火を入れて暖をとりながらコーヒーを啜っていた。
うめえ……
こんな俺は今更だとお金をもらう以上は割り切る圭斗は器用にシャベルを操って次々に雪を降ろしていき、一通り雪を降ろしてくれた。
「昼飯にしよう」
石窯からドリアを取り出して家の中に移動して囲炉裏で火にあたりながら熱々のドリアをゆっくりと頬張る。冷凍ピラフにレトルトのドリアのソースをかけてチーズをかけるだけのお手軽ドリアに薄く切ったポテトを並べる。これがまた最高なんだと、真の最高、飯田ポテトグラタンとは天と地程の差はあれど、これはこれで美味いとニンマリとしながら食べてしまう俺から圭斗は距離をとりながら
「昼飯食べたら薪割りでいいか?」
「薪割りよりも門の所まで通路が欲しい。あと離れの所とか風呂の所とか。生簀までの道も欲しいし、烏骨鶏達の遊び場も欲しいな」
「なら烏骨鶏からやろう。陽が高いうちに運動させたいだろうし」
「ありがたやー」
圭斗を拝めばすぐに食べ終えた圭斗は時間がもったいないとさっさと仕事に戻る。もう少し休めばいいのにと思うもすぐに仕事に取り掛かる勤労加減はブラックが何だって?と言う態度。だから前勤めていた会社で安い賃金でこき使われるんだと全額支払われてない残業代に気がついているのかと思うも代替わりしてからの賃金体制に不満があったのも辞めた原因の一つ。頼むから俺をブラックな雇用主にしないでくれよと給料を上げるべきか悩みながらもロケットストーブの上でコトコトと良い匂いを漂わせる鍋を除く。
とろっとろに煮込まれた骨つきの猪の肉と野菜達のおでん…もちろん卵は烏骨鶏。朝圭斗と話を決めてから作ったものの丁寧にアクをとって骨から出た出汁にニンマリと笑みが溢れる。昔からある巨大鍋で大量に作ったおでんは勿論圭斗に持ち帰ってもらうための物。
「相変わらず一年の奴らも集まってるんだろ?」
「葉山と下田か?相変わらず勉強会をやってるぞ。菓子とか野菜とかよく持ってきてくれるから助かってる」
足りないのは現金ばかり。そればかりはどうにもならない。俺がしてやれるのは仕事を与えてお金を渡すだけ。後は晩御飯に食べてくれとガス代の為に煮物はあまり作らないという食卓に色を添えてやるぐらい。一人で食べるには敬遠しがちな煮物をここぞとばかり作るのは圭斗も苦笑する所。たっぷりと肉を入れたおでんならいくらでも持っていけという所。
汗だくになって雪かきを終える頃には十分沁みているだろうおでんを持ち帰って二人で食卓を囲む様子を少しだけ羨むのだった。
137
お気に入りに追加
2,746
あなたにおすすめの小説
異世界ソロ暮らし 田舎の家ごと山奥に転生したので、自由気ままなスローライフ始めました。
長尾 隆生
ファンタジー
【書籍情報】書籍3巻発売中ですのでよろしくお願いします。
女神様の手違いにより現世の輪廻転生から外され異世界に転生させられた田中拓海。
お詫びに貰った生産型スキル『緑の手』と『野菜の種』で異世界スローライフを目指したが、お腹が空いて、なにげなく食べた『種』の力によって女神様も予想しなかった力を知らずに手に入れてしまう。
のんびりスローライフを目指していた拓海だったが、『その地には居るはずがない魔物』に襲われた少女を助けた事でその計画の歯車は狂っていく。
ドワーフ、エルフ、獣人、人間族……そして竜族。
拓海は立ちはだかるその壁を拳一つでぶち壊し、理想のスローライフを目指すのだった。
中二心溢れる剣と魔法の世界で、徒手空拳のみで戦う男の成り上がりファンタジー開幕。
旧題:チートの種~知らない間に異世界最強になってスローライフ~

野草から始まる異世界スローライフ
深月カナメ
ファンタジー
花、植物に癒されたキャンプ場からの帰り、事故にあい異世界に転生。気付けば子供の姿で、名前はエルバという。
私ーーエルバはスクスク育ち。
ある日、ふれた薬草の名前、効能が頭の中に聞こえた。
(このスキル使える)
エルバはみたこともない植物をもとめ、魔法のある世界で優しい両親も恵まれ、私の第二の人生はいま異世界ではじまった。
エブリスタ様にて掲載中です。
表紙は表紙メーカー様をお借りいたしました。
プロローグ〜78話までを第一章として、誤字脱字を直したものに変えました。
物語は変わっておりません。
一応、誤字脱字、文章などを直したはずですが、まだまだあると思います。見直しながら第二章を進めたいと思っております。
よろしくお願いします。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス
於田縫紀
ファンタジー
雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。
場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?

家賃一万円、庭付き、駐車場付き、付喪神付き?!
雪那 由多
ライト文芸
恋人に振られて独立を決心!
尊敬する先輩から紹介された家は庭付き駐車場付きで家賃一万円!
庭は畑仕事もできるくらいに広くみかんや柿、林檎のなる果実園もある。
さらに言えばリフォームしたての古民家は新築同然のピッカピカ!
そんな至れり尽くせりの家の家賃が一万円なわけがない!
古めかしい残置物からの熱い視線、夜な夜なさざめく話し声。
見えてしまう特異体質の瞳で見たこの家の住人達に納得のこのお値段!
見知らぬ土地で友人も居ない新天地の家に置いて行かれた道具から生まれた付喪神達との共同生活が今スタート!
****************************************************************
第6回ほっこり・じんわり大賞で読者賞を頂きました!
沢山の方に読んでいただき、そして投票を頂きまして本当にありがとうございました!
****************************************************************
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる