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瞬く星は近く暖かく 11
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夕方を迎える頃には誰もがぐったりとしていた。
四畳半の納戸には山と言うほどの漆器に陶器や掛け軸が雑ぜんと並べてあった。決して青山さん達が堪能してそのまま置きっぱなしというわけではない。元からそう配置されてあっただけで、犯人はバアちゃんだ。手をつけずに放置したのは俺かもしれないが、真犯人はバアちゃんだ。とは言え、これほどもあることは俺もざっくりと知っていたが、並べてみると相当な数となっていたとは気づかなかった。
入口以外総てに棚が作られてあって、申し訳程度の小さな窓があるだけの部屋は北部屋で雨戸も長い事閉ざされっぱなしの納戸だった。二階だから湿気が上がらないからというのがバアちゃんの言い訳だが、バアちゃん亡き後のこの家を片付けたのは俺で、この小物達がここに追いやられた理由は考えるまでもない。使わない二階の部屋、陽も当たらなく、布団も干す価値もない場所。たまたま空いていた部屋。条件は全て揃っていた。最後の一つだけで十分だと思うのは少しでもバアちゃんと過ごせば理解できる生活習慣だが。
久しぶりに雨戸も開けて風を通し、箱に入った品を一つ一つ確認し、雨戸から遠い場所に掛け軸、冷気が入り込みやすい窓際には箱のない皿や花瓶などを並べた。戸棚もしっかりと作り直し、耐震構造とは言わないがこの棚を作った時にはなかった知識でゆがみが起きないように、歪みから棚が倒れないようにと対策を取るのだった。なにせ近くとは言わないが活火山がすぐ側に在るのだ。何度も灰をかぶったこの家はやはり地震が多く、その度に棚上から落ちたりと被害はあるのだ。むしろこの部屋で被害が無かった方が不思議だったが、陶器類はほぼ直置きだから落ちるまでもないだけの話しだ。バアちゃん重いの一言でめんどくさがるから……
飯田父にきれいに並べてもらって悦に入りながら眺める様子は、青山さんのお兄さんだからという理由で十分だろう。
飯田父があとはやっておくと言うのでありがたくお願いした後奥様方にお茶を出してもらった。俺の家なのに申し訳ないと平謝りしていれば飯田さんがおやつを出してくれた。お土産の栗羊羹は飯田父の手作りと言う。贅沢だと思いながらもっちもっちと食べれば
「そういや飯田さんが来るから栗を取って来たんだっけ。今朝先生と山で採って来たのが水に浸けっぱなしだった」
「では今夜は栗ご飯にしましょうか?」
「茶碗蒸しに栗を入れてください!」
俺のリクエストに駅前の広場で銀杏を買って来たのでそれも入れましょう」
「烏骨鶏の卵あります!」
「十分増えましたからね」
この一カ月烏骨鶏の卵に手を出さずにいてもそれなりに増えた烏骨鶏にそろそろいただいても良いでしょうと昨日と今朝産んだ卵には手を出さずに日付を書いて冷蔵庫で保管しておいたのだ。カルボナーラも良かったのだろうが、久しぶりの烏骨鶏の卵解禁の飯田さんの料理を堪能する為にはお任せが一番!
だけど栗ご飯と聞けば茶碗蒸しが欲しくなるこの胃袋の欲求を伝えればそれはそれはいい顔をして下さって……
「烏骨鶏の茶わん蒸しか。美味そうだな!」
「栗ご飯も楽しみですね!」
宿泊組の森下さんと山川さんもにこにことするのだった。
更に飯田さんに圭斗も無言で訴える。
栗ごはん良いな……
伝わるか判らないが俺にはちゃんとお前の声が聞こえるぞ。昔バアちゃんに食べさせてもらった時ひたすら栗ご飯を食べていた姿を思い出してしまえばそっと飯田さんに耳打ち。
「好物なんです」
周囲に聞こえないように言えば飯田さんはニコリと笑い
「だったら陸斗君のお土産にもたくさん作りましょう」
本当に優しいいい人だ。たとえたくさん作れるぞ!やっは―!!と言う心の声が聞こえてもそれで実際に作ってくれるかどうかは別の話しなのでほんと食に対するどん欲さは尊敬してしまう。
庭を闊歩する烏骨鶏を眺めながら栗羊羹のおかわりをもらって栗を剥くのを手伝っていた。
力はいれど大まかに鬼皮を剥けば渋皮は飯田さんが剥いてくれる俺達の目の前で烏骨鶏達は夏の終わりに拾った栗から湧き出した虫を突いていた。
貴重なタンパク源。
そして無償。
栗を見て宮下がそう言えばと思い出してくれて縁の下に放り込んだままのビニール袋の中でうぞうぞと蠢くあいつらを美味しいぞとそれはもう幸せそうな顔で与えるのはどうよと思うのは俺だけではないらしく、奥様方は台所に引っ込んでしまうのだった。
飯田さんはいっぱい食べるんだぞーと水に浮いた栗をざっくりと剥いて烏骨鶏達に与えたりと来月に向けての仕込みはすでに始まっているようだった。
だけど早い山の夜に内田さん達はそろそろ引き上げようかという時間になり、長沢さんも帰るぞと西野さん夫妻を自宅に連れて行くという。宮下も一度家に帰って夜にまたくると、西野夫妻を長沢さん宅に送ると行ってしまう前に
「もし他に直しておきたい物があれば直すぞ」
ぶっきらぼうな言葉だけど滲み出る優しさの好意は素直に受け取り
「だったらバアちゃんの花嫁道具って言うか、ジイちゃんが内田さんのおじいさんに作ってもらったって言う箪笥。引き出しが開けにくいから直してもらおうかな?」
バアちゃんがガタガタと苦労して開け閉めしてたのは何も重さが原因でない事は亡き後に片付けをしていた俺はちゃんと知っている。
鉋で削ればいいだけだと言うのを今日知ったが、ここは好意に甘えることにしようと決めれば愕然とした顔が並んでいた。
「なんじゃ、二階の桐の箪笥は弥生さんのものじゃないのか?」
「使用人さんが残していった物だったはずだよ。離れにあったけど宮下とリメイクって切ったり削ったり!」
「うわー!絶対弥生さんの花嫁道具だと思って再生しないとって頑張ったのに!」
森下さんの彫刻は即席にもかかわらず生き生きとしたネズミ達の戯れる図案は子供じみた絵柄ではなく縁起の良い絵柄だった。
「え?弥生ちゃんの箪笥は桐じゃなくって杉だよ?」
宮下は当然知っているので何言ってるのと小首を傾げていた。圭斗
もそうなの?目を見開いていたが
「木こりの家のお嫁さんだから木こりの山の木を使うのは当然じゃないか」
宮下の説明に俺も頷けば全員愕然とした顔となっていた。
「普通は桐がを持たせたがりますからね」
飯田さんがひたすら栗に集中して渋皮を剥いている。木材にはあまり興味がないようだが
「でも榧のまな板は魅力的ですね」
なかなか手に入らなくてと嘆くが
「榧なら倉庫にあったと思ったぞ?」
長沢さんが見に行くかと言えば飯田さんは駆け足でついていき、森下さんと山川さんもついて行くのだった。
「まあ、吉野の婆さんの箪笥は明日にしよう」
と言いながらも残りの面子で見に行くことになりバアちゃんの部屋へと案内する。
あらかた物のない部屋に置かれた使うことで傷がつき、汚れ、陽に焼けた空っぽの箪笥を見て内田さんを始め圭人も西野さんも絶句をした。
バアちゃんの箪笥は引き出しの前板が全面で一枚の杉板になるのだ。
真っ直ぐに幾百と歳月を重ねた年輪の美しい木目はまるで木がそこで生きているような存在感を放っている。
そもそも木材はこんな風に加工して使わない。いつ乾燥して割れるかわからないような切り方はしないし、家具としてあまりに非常識なカッティングだった。
だけどそれを黙らせるくらいの美しさがあって……
「綺麗にする必要はないな。ただ、少し削ろうか」
ガタガタぶつかって使いづらかっただろう。
バサッとブルーシートを広げ、ぶつかる部分を鉋と鑿で最低限削っただけで終わるのだった。
二階の箪笥の手入れはなんだったのだろうかというくらいあっという間に終わってしまったが、何も変わらない見た目に内田さんは緊張を解くように深く、長く息を吐いて満足げにうなづき足元の木屑をブルーシートの丸めて片付け
「爺さんの傑作だ」
そう言って眺めていただけの浩太さんに帰るぞと声をかけて、昼に食べた残りの煮物を詰めて貰ったものを持って幸せそうな顔で帰って行く背中を見送りながら、しばらくして長沢さんと宮下も続いて去るのだった。
四畳半の納戸には山と言うほどの漆器に陶器や掛け軸が雑ぜんと並べてあった。決して青山さん達が堪能してそのまま置きっぱなしというわけではない。元からそう配置されてあっただけで、犯人はバアちゃんだ。手をつけずに放置したのは俺かもしれないが、真犯人はバアちゃんだ。とは言え、これほどもあることは俺もざっくりと知っていたが、並べてみると相当な数となっていたとは気づかなかった。
入口以外総てに棚が作られてあって、申し訳程度の小さな窓があるだけの部屋は北部屋で雨戸も長い事閉ざされっぱなしの納戸だった。二階だから湿気が上がらないからというのがバアちゃんの言い訳だが、バアちゃん亡き後のこの家を片付けたのは俺で、この小物達がここに追いやられた理由は考えるまでもない。使わない二階の部屋、陽も当たらなく、布団も干す価値もない場所。たまたま空いていた部屋。条件は全て揃っていた。最後の一つだけで十分だと思うのは少しでもバアちゃんと過ごせば理解できる生活習慣だが。
久しぶりに雨戸も開けて風を通し、箱に入った品を一つ一つ確認し、雨戸から遠い場所に掛け軸、冷気が入り込みやすい窓際には箱のない皿や花瓶などを並べた。戸棚もしっかりと作り直し、耐震構造とは言わないがこの棚を作った時にはなかった知識でゆがみが起きないように、歪みから棚が倒れないようにと対策を取るのだった。なにせ近くとは言わないが活火山がすぐ側に在るのだ。何度も灰をかぶったこの家はやはり地震が多く、その度に棚上から落ちたりと被害はあるのだ。むしろこの部屋で被害が無かった方が不思議だったが、陶器類はほぼ直置きだから落ちるまでもないだけの話しだ。バアちゃん重いの一言でめんどくさがるから……
飯田父にきれいに並べてもらって悦に入りながら眺める様子は、青山さんのお兄さんだからという理由で十分だろう。
飯田父があとはやっておくと言うのでありがたくお願いした後奥様方にお茶を出してもらった。俺の家なのに申し訳ないと平謝りしていれば飯田さんがおやつを出してくれた。お土産の栗羊羹は飯田父の手作りと言う。贅沢だと思いながらもっちもっちと食べれば
「そういや飯田さんが来るから栗を取って来たんだっけ。今朝先生と山で採って来たのが水に浸けっぱなしだった」
「では今夜は栗ご飯にしましょうか?」
「茶碗蒸しに栗を入れてください!」
俺のリクエストに駅前の広場で銀杏を買って来たのでそれも入れましょう」
「烏骨鶏の卵あります!」
「十分増えましたからね」
この一カ月烏骨鶏の卵に手を出さずにいてもそれなりに増えた烏骨鶏にそろそろいただいても良いでしょうと昨日と今朝産んだ卵には手を出さずに日付を書いて冷蔵庫で保管しておいたのだ。カルボナーラも良かったのだろうが、久しぶりの烏骨鶏の卵解禁の飯田さんの料理を堪能する為にはお任せが一番!
だけど栗ご飯と聞けば茶碗蒸しが欲しくなるこの胃袋の欲求を伝えればそれはそれはいい顔をして下さって……
「烏骨鶏の茶わん蒸しか。美味そうだな!」
「栗ご飯も楽しみですね!」
宿泊組の森下さんと山川さんもにこにことするのだった。
更に飯田さんに圭斗も無言で訴える。
栗ごはん良いな……
伝わるか判らないが俺にはちゃんとお前の声が聞こえるぞ。昔バアちゃんに食べさせてもらった時ひたすら栗ご飯を食べていた姿を思い出してしまえばそっと飯田さんに耳打ち。
「好物なんです」
周囲に聞こえないように言えば飯田さんはニコリと笑い
「だったら陸斗君のお土産にもたくさん作りましょう」
本当に優しいいい人だ。たとえたくさん作れるぞ!やっは―!!と言う心の声が聞こえてもそれで実際に作ってくれるかどうかは別の話しなのでほんと食に対するどん欲さは尊敬してしまう。
庭を闊歩する烏骨鶏を眺めながら栗羊羹のおかわりをもらって栗を剥くのを手伝っていた。
力はいれど大まかに鬼皮を剥けば渋皮は飯田さんが剥いてくれる俺達の目の前で烏骨鶏達は夏の終わりに拾った栗から湧き出した虫を突いていた。
貴重なタンパク源。
そして無償。
栗を見て宮下がそう言えばと思い出してくれて縁の下に放り込んだままのビニール袋の中でうぞうぞと蠢くあいつらを美味しいぞとそれはもう幸せそうな顔で与えるのはどうよと思うのは俺だけではないらしく、奥様方は台所に引っ込んでしまうのだった。
飯田さんはいっぱい食べるんだぞーと水に浮いた栗をざっくりと剥いて烏骨鶏達に与えたりと来月に向けての仕込みはすでに始まっているようだった。
だけど早い山の夜に内田さん達はそろそろ引き上げようかという時間になり、長沢さんも帰るぞと西野さん夫妻を自宅に連れて行くという。宮下も一度家に帰って夜にまたくると、西野夫妻を長沢さん宅に送ると行ってしまう前に
「もし他に直しておきたい物があれば直すぞ」
ぶっきらぼうな言葉だけど滲み出る優しさの好意は素直に受け取り
「だったらバアちゃんの花嫁道具って言うか、ジイちゃんが内田さんのおじいさんに作ってもらったって言う箪笥。引き出しが開けにくいから直してもらおうかな?」
バアちゃんがガタガタと苦労して開け閉めしてたのは何も重さが原因でない事は亡き後に片付けをしていた俺はちゃんと知っている。
鉋で削ればいいだけだと言うのを今日知ったが、ここは好意に甘えることにしようと決めれば愕然とした顔が並んでいた。
「なんじゃ、二階の桐の箪笥は弥生さんのものじゃないのか?」
「使用人さんが残していった物だったはずだよ。離れにあったけど宮下とリメイクって切ったり削ったり!」
「うわー!絶対弥生さんの花嫁道具だと思って再生しないとって頑張ったのに!」
森下さんの彫刻は即席にもかかわらず生き生きとしたネズミ達の戯れる図案は子供じみた絵柄ではなく縁起の良い絵柄だった。
「え?弥生ちゃんの箪笥は桐じゃなくって杉だよ?」
宮下は当然知っているので何言ってるのと小首を傾げていた。圭斗
もそうなの?目を見開いていたが
「木こりの家のお嫁さんだから木こりの山の木を使うのは当然じゃないか」
宮下の説明に俺も頷けば全員愕然とした顔となっていた。
「普通は桐がを持たせたがりますからね」
飯田さんがひたすら栗に集中して渋皮を剥いている。木材にはあまり興味がないようだが
「でも榧のまな板は魅力的ですね」
なかなか手に入らなくてと嘆くが
「榧なら倉庫にあったと思ったぞ?」
長沢さんが見に行くかと言えば飯田さんは駆け足でついていき、森下さんと山川さんもついて行くのだった。
「まあ、吉野の婆さんの箪笥は明日にしよう」
と言いながらも残りの面子で見に行くことになりバアちゃんの部屋へと案内する。
あらかた物のない部屋に置かれた使うことで傷がつき、汚れ、陽に焼けた空っぽの箪笥を見て内田さんを始め圭人も西野さんも絶句をした。
バアちゃんの箪笥は引き出しの前板が全面で一枚の杉板になるのだ。
真っ直ぐに幾百と歳月を重ねた年輪の美しい木目はまるで木がそこで生きているような存在感を放っている。
そもそも木材はこんな風に加工して使わない。いつ乾燥して割れるかわからないような切り方はしないし、家具としてあまりに非常識なカッティングだった。
だけどそれを黙らせるくらいの美しさがあって……
「綺麗にする必要はないな。ただ、少し削ろうか」
ガタガタぶつかって使いづらかっただろう。
バサッとブルーシートを広げ、ぶつかる部分を鉋と鑿で最低限削っただけで終わるのだった。
二階の箪笥の手入れはなんだったのだろうかというくらいあっという間に終わってしまったが、何も変わらない見た目に内田さんは緊張を解くように深く、長く息を吐いて満足げにうなづき足元の木屑をブルーシートの丸めて片付け
「爺さんの傑作だ」
そう言って眺めていただけの浩太さんに帰るぞと声をかけて、昼に食べた残りの煮物を詰めて貰ったものを持って幸せそうな顔で帰って行く背中を見送りながら、しばらくして長沢さんと宮下も続いて去るのだった。
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