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初夜6

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射精した正臣が肉棒を抜くと、待っていたとばかりに氷室が場所を変わる。
準備もする間も与えず、ズブリと挿入した。
「ひゃっ……!んっ……ふぁ……あっ!!まっ…イっ」
アッサリと上り詰める知世に容赦なく肉棒を叩きつける。
正臣と繋がっていたときには見せなかった幸せそうな蕩ける表情。
「いっぱいイきましょうね。……ちゃんと僕の肉棒の味を覚えてください」
氷室の言葉に、コクコクと頷いた知世を確認すると、激しく出し入れを始めた。

「あっ……!んっ!ふぁ!!あぁ!!はげっ……きもちっ!!」
「……っつ。……1回一緒にイきましょうか。……もちろん、これで終わらないので安心して」
正臣に途中交代をさせられ、二人の行為を見ながらフェラで散々我慢させられていた氷室は、知世のナカに精液を注ぎたくて堪らなかった。
「うっ!んっ!!……ほしっ……。とうまさんの!!……いっぱいっ!!んっくぅ!!」
氷室の言葉に応えるように、知世は喘ぎながらも妖艶な笑みを浮かべる。
ナカは氷室の精液を一滴も逃さないというように、ピッタリと絡みつく。
(……っつ。さっきまで処女だったのに、もう男の味を覚えたのか)

正臣に抱かせたのが良かったのだろう。
同じ肉棒でも合う合わないがある。今日1日で知世はそれを学んだようだ。
もちろん、血を分けた氷室の肉棒の方が相性はいいのだろう。
正臣の時には見せたことのない声で喘ぐ知世に嫉妬心も少し薄れる。
知世にだけ見せる優しい笑みを浮かべて、氷室は腰の動きを早めた。

「っつ……。僕……が、合わせますから、知世さんはっ……好きなタイミングで、イって」
「ん!!ふぁっ!......イっ!!......もっう......イってるぅ!!わかっ......んないくらっい......ずっと!......いくぅ」
もうイきっぱなしになっているようで、ナカは何度も蠢き肉棒を締め付ける。10年間、挿入したくてもできなかった男の肉棒の味は、待ち焦がれていた分、強い快楽になって知世に襲いかかっているようだ。
氷室も同じだった。やっとひとつになれた愛する女性。焦がれていた分、欲望は強い快楽に変換されて、繋がっている部分から身体中に駆け巡る。
そう時間をかけずに、氷室も射精した。


全然足りなかった。
射精したばかりというのに、肉棒は萎えることがない。繋がったまま再度腰を動かす。
嬉しそうな顔をして、力が入らない腕で氷室を抱き締めようとする。
「付き合いきれんな」
呆れた様子で正臣が出ていったことも、二人には関係なかった。

足りない。
もっとほしい。
もっとひとつに。

同じ想いを抱えた二人は、お互いの体をむさぼる。
「もぅ......んっ。そこっ!!また......イっ」
「もっと求めてください。......やっと抱けた。もう僕のモノです。ちゃんと覚えてください。あいつの......藤間社長なんかでは満足できないように」
一際強く、腰を突き上げる。衝撃で一瞬息が止まった知世だが、次の瞬間激しい絶頂が襲いかかる。
「ふぁ!!んっ!!っあああぁぁあ!!こわれっ!!!っ!!あっんん!!」
体を激しく反らしながら、絶頂を味わう。逃げても逃げても次々と襲いかかる快感に知世の目から涙がこぼれる。
泣きながら達し、強い快楽で意識を失ったかと思うと、気を失っても動きを止めない氷室の肉棒の感覚で目覚め、また激しく絶頂する。
無限に体を襲いかかるループの中でも、知世はまだ足りないというように氷室のぺニスを締め付ける。

氷室も知世に答えるように、いや、知世よりも強い欲望をもって体を蹂躙する。
どこをどれくらいの強さで刺激すれば知世が感じるのかは、繋がる前からわかっていたように的確にポイントを突き上げる。
氷室の動きにヨガリ、絶頂を迎える知世にますます腰の動きはイヤらしくなる。
時おり、硬くなった肉棒が限界とばかりに知世の中で爆ぜる。
射精した後に硬さを失う肉棒も知世のナカの締め付けで再び大きくなる。

お互いの体すら邪魔だ。繋がっているところから知世を侵食し、本当の意味でひとつになりたい。
そんな妄想が現実になれば、と思ってしまうくらいに知世に狂っている。

自嘲するように笑った氷室に、知世は何もかもわかっているというように笑いかけながら彼の与える肉棒の快楽に溺れていった。



「......おいおい」
翌朝、事前に決めていた時間が過ぎても中々部屋から出てこない二人にしびれを切らした正臣がベッドルームを覗くと、氷室が愛しいそうに寝ている知世の頭を撫でていた。
幸せそうな寝顔でベッドに横たわっている知世は色々な体液でベトベトだ。
部屋中に濃いイヤらしい匂いが立ち込める。
「なんですか?……知世さんがやっと寝たところなのに」
「それはこっちのセリフだ。ベッドルーム譲ってやったのに朝も起きて来ないとは」
呆れたようにため息をつく正臣に氷室はキツい視線を投げつける。
「もうすぐ行くつもりだったんですよ。少しくらい待ってくださいよ」
部下らしからぬ口調で正臣に言うと、氷室はベッドから抜け出した。

ギラギラとしていた欲は満たされたようだ。充実している雰囲気を纏っている。
今の彼なら仕事でも最高のパフォーマンスを発揮できるだろう。
シャワーを借ります、と短く伝えた氷室の背中に問いかける。
「何時までシていたんだ?」
「6時頃ですかね。それが何か?」
「6時には起きろと行っただろうが」
ということは、起きる時間まで二人はずっと抱き合っていたということか。

二人の性欲の強さに呆れる正臣に物怖じせず氷室は言い返す。
「10年も待ったんです。今日くらいは30分くらい誤差の範囲で多めに見てください。仕事には間に合います。今日からみっちり入れられている仕事は完璧にこなしますよ。
……僕は支度しますから、知世さんは起こさないでくださいね」

流石に他の男の欲望まみれになっている女に触れる趣味はない。
正臣は幸せそうに眠っている知世を横目に部屋を出ていった。

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