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初夜5

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「旦那の目の前でずいぶん楽しんでいるな」

そう言うと正臣は二人の元に近寄ってきた。
「氷室、代われ」
「僕、まだ満足していないのですけどね」
「口にでも挿れろ」
渋々ながらも氷室は肉棒を抜き、正臣と交代する。
イったばかりの知世を四つん這いにさせた正臣は、ためらうことなく挿入する。
「ん......」
「さっきとナカの感触が違うな。好きな男に抱かれるだけでヨダレを垂れ流す、だらしないマンコだな」
氷室に抱かれていたときの蕩けた目から、抵抗するような目に変わる。
だが、言葉では拒まない。
「ん......ふぁ......」
正臣の動きに合わせてあえぎ声を出す知世だが、正臣は酷薄な笑みを浮かべる。
「感じているフリはしなくていい。氷室の時と全然違う声を出されても、な」
「......それならよかった。わざと感じているのも......疲れますから」
にっこり妖艶に微笑むと、知世は正臣のなすがままにされる。

正臣も自分勝手に知世のナカを蹂躙する。先程はまだ処女だからか、どこか硬さがあった膣内だが、氷室にほぐされたのだろう。絡み付き方がイヤらしくなっている。
正臣の肉棒にフィットするまでは少し時間がかかったが、一旦快楽を覚えたメスマンコは知世の気持ちとは裏腹に勝手に快楽を追い求める。
「ふぁ......。んっ。あっ......っつ......」
正臣の肉棒で感じてしまうのが悔しいのか、知世は屈辱的な表情をして正臣に目を向ける。

「知世さん、ダメですよそんな目で社長を見ると。この人は人のモノを犯すのが好きですから、そんな目をしたらおねだりしているのと同じことですよ」
「そういうことだ」
正臣は激しく腰を振る。
氷室の言われた言葉は理解していたが、どうしても彼の前で感じている顔をするのはイヤだった。
氷室のモノを受け入れた分、正臣のモノを出し入れされるのが苦痛だった。
自分勝手な抽挿にに知世は歯を食いしばり、なるべく喘がないようにする。
なのに……。

「やだっ……んっ。やぁ……ふっ……」
氷室に開発されたGスポットを擦られるとは勝手に反応してしまう。心が求めているわけでないのに、膣内は貪欲に、純粋に快楽を求める。
だが、まだ達する程の刺激はなかったのに......。
「知世さん、そんなに腰振って......。妬けますね」
氷室の指摘で腰が揺れていることに気づく。切なそうな、怒りがこもった氷室の声を聞くと、不覚にも子宮がうずいてしまった。

「っつ……。っく……」
「イったか。声を抑えるとは健気だな」
不覚にも達してしまう知世は、せめてもの抵抗で声を抑える。
そんなことをしても繋がっている正臣にも、目の前にいる氷室にも達していることはわかってしまう。
それでも、知世はなるべく正臣では感じたくなかった。
知世の心とは裏腹に、体はどんどんと欲を強くする。
「まだ全然足りなさそうだな」
「知世さんも兼近様の血を引いていますから。色々な欲は強いですね」
「お前と一緒か」
男二人は知世越しに笑いあう。その間も正臣のぺニスは知世の奥をつきまくる。
「うっ......ん......。ふぅ......」
子宮は何度か達したため、ぺニスが触れるところまで降りて来ている。だが、まだ開発されていないため、つつかれても圧迫感があるだけだ。
不快な抽挿に呻き声をあげて、正臣が満足するまで耐える。氷室は黙ったままだ。

氷室の声が、指が、ぺニスが知世が頂きに到達するトリガーになる。
逆にいうと、氷室が何もしなければ知世は達することができない。
だから、油断をしていた。
「ふぁ!!......やっ!!んっ......あっ!......イっ。イ...っちゃ!!」
いきなり開発されていたGスポットを刺激された。体は知世の気持ちとは関係なく、貪欲に快楽を求め、正臣の肉棒を締め付ける。
「これくらい締め付けがないと、俺はイかないぞ」
子宮口からGスポットにターゲットを変えた正臣は容赦なく責め立てる。
手慣れている正臣は、知世の気持ちと裏腹にどんどん絶頂に連れていく。
「やぁ......んっ!もっ......イきたっ......ないっ」
余裕がない声に変わった。腰を正臣に支えられないと崩れ落ちそうになる。
その様子を見ていた氷室が切なそうな声を出す。
「知世さん、咥えて」
そういうやいなや、氷室のぺニスが口に押し込まれた。

もう、愛撫する余裕は知世に残されていない。にも関わらず、氷室の肉棒に舌を絡ませようとする。
苦しそうにしながらも、どこか幸せそうな顔でぺニスをしゃぶる。
「他の男に喘がされている声なんか聞かせないでください」
愛しそうに知世の頭を撫でながら、刺すような視線を正臣に向ける。
氷室の視線をもろともしない正臣は、肉棒をしゃぶりだして動きが変わった知世の締め付けに満足そうに頷く。

「氷室が手を出した方が締め付けるな。もっとイけよ。……孕ましてやる」
その言葉に知世の顔は青くなる。好きでもない男の子どもなど妊娠したくない。
知世の様子に、氷室がまだ種無しだと伝えていないことが分かった。
(面白いことになるな)
酷薄な笑みを浮かべながら、正臣は自らが達するための動きに変える。
嫌がるように弱く抵抗をする知世に、氷室の声がかかる。

「大丈夫です。
……知世さんのナカに注がれた他の男のモノは僕が全部掻き出しますから。そしてその後、社長より濃い精液をタップリと注ぎ込みます。
そうすれば知世さんが妊娠するのは、僕の子どもです。
だから安心して搾りとって」
「ん……」
知世は、嬉しそうに笑うと抵抗を止め、正臣に身を任せた。

(そういうことか。……人を種馬にしやがって)
やっと氷室の行動が腑に落ちた。
何も言うなという目で正臣を睨む氷室に正臣は挑むような目を向ける。

ーならば、お望み通り種馬になってやる。
その代わり、孕むまでこの体を好きに使わしてもらうぞー

目でそう訴えた言葉は的確に氷室に伝わったようだ。
激しい嫉妬に駆られた顔を向ける氷室とは反対に、幸せそうな顔をしながら肉棒をしゃぶり続ける知世。
反対の表情を見せる二人の顔を見るだけで
、肉棒もはち切れんばかりに大きくなっている。
(しばらくこの玩具で楽しめそうだ)
登りつめるために動きを早める。
その動きで正臣の限界が近いことを悟った知世が振り向いた。
「っつ……」
正臣には屈しないという意志を込めた目で見つめてくる知世に、不覚にも自分のモノにしたいという思いがこみ上げてきた。
その気持ちは、欲望となって正臣の体を駆け巡り、肉棒の先端から勢いよく飛び出す。
「……んっ!」
一瞬だけ腰がひけた知世を引き寄せながら正臣は孕ませるように、膣奥で射精した。
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