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初夜3
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思ったより長い射精になった。
「くそっ……」
小さいが氷室の悔しがる声が知世の体越しに聞こえる。
ほくそ笑むと、正臣は氷室に見せつけるように知世の体からペニスを抜く。
コプリという音を立て、愛液と共に正臣の精液が流れ出る。
「もういいですよね?」
氷室はそう言うと知世の膣内に指を突っ込み、正臣の精液を掻き出す。
「やぁっ!ひっ……むろっ!んっくぅ……」
「僕でしかイけないようにしたつもりですが。……覚えていないようなので躾け直しです」
今まで指一本しか咥えたことがなかったが、正臣の肉棒で広がっている膣内は氷室の指二本を簡単に呑み込んだ。
掻き出す時にGスポットを擦りヨガらせる。
掻き出した精液と愛液混じりの液体にピンクに近い赤い色に染まっているところがあった。
思わず指先に力が入る。
Gスポットを強く押し、クリトリスを親指で弾く。
クリトリスの表面と裏面を同時に責められた知世は、潮を噴きながら達する。
「社長の全部出たかな……。知世さん、挿入しますよ」
氷室は仰向けに横たわる知世の膣口に肉棒をあてがう。
「だめ!……それはだめっ!!」
蕩けている顔から一瞬で冷静になった知世は力の入らない腕で必死に抵抗する。
「なんでですか?ここは欲しがっていますよ」
「だめです!氷室……あなたは……」
強い言葉と視線で氷室を止めようとする。
知世の脳裏に浮かんでいたのは、氷室が兄かもしれないということだった。
「受け入れろ。氷室と一緒に地獄に墜ちるんだろ?」
正臣の声に知世は思わず固まった。
「それは……」
確かに正臣の前でそう言った。
氷室と関係を持ったことを、一条を壊す最後の切り札にするつもりだった。
一条グループの子女が不倫、それも自分の兄と、というのは大スキャンダルになるだろう。
だが、いざその時になると氷室をそこまで利用したくないという気持ちが出てきた。
彼には一条に関係なく生きて欲しい。
だが、彼は一条の血を引いていると知っているのではないか、という気もしていた。
そして知世は、今まで氷室に聞いたことのなかった質問をした。
「氷室、あなたは……どこまでっ!んっくぅ。ふぁん!!」
知っているの?という続きの言葉は氷室のモノが入ってきた衝撃で喘ぎ声に変わった。
正臣とは違う大きさと太さ。誂えたようにピッタリと知世の膣内にフィットする。
「イっ!!っつ。ふぁん!!あっ……イっくぅ」
挿入されただけでイってしまう。好きな男と繋がれた幸福感と、兄妹かもしれない背徳感。
今までの比ではないくらい興奮し、快楽は止まらない。
「すごいな……。僕のモノに合わせて作られているみたいですね。やっぱり血が繋がっているからかな」
イキっぱなしの状態でもその声に知世は反応する。
「ひむっろ……あなた。っつ!!んっ!!」
あぁ、と呟き、腰を止めて氷室は笑う。その顔は初めて出会った時と同じような笑顔だった。
「知っていますよ。僕は兼近様の子どもですよね?」
質問する以上、覚悟をしていたとはいえ、頭を殴られたような衝撃だった。
氷室は血が繋がっていることを知らない。
だから、彼の真っ直ぐに好意を伝えてくる気持ちが嬉しかったのに、受け入れることが出来なかった。
ワザと突き放し避けていたのに。
父の命令という言葉と共に再び知世の前に現れた氷室。
少し大人の顔付きになっていたが、知世のことを見る目はかつてと変わらなかった。
もう、欲しくて欲しくて我慢ならなかった。
呼び名を変えて、あくまでも主人として振る。
それが知世がした線引だった。
※
氷室の手で散々愛撫され、舌で何度も絶頂に登らされる。
潮を噴き、溢れる愛液を全て舐め取られる。
指すら挿入を許さない行為なのに、氷室の男根は大きくなる。
そのことが無性に嬉しく、時折ご褒美を与えるように知世の体を見ながら自慰をさせた。
色っぽい目で知世を見る氷室に視線だけで犯される。
長く知世を犯すために、ワザと射精を我慢する氷室の熱っぽい目つきが堪らなかった。
「出しなさい」
知世の命令に仕方なさそうに扱く手を早め、知世の腹の上に精液をぶちまける。
一回射精しただけでは萎えることのない氷室に再び奉仕させる。
濃い精液の匂いに包まれてクリトリスを吸われる。
この濃い精液を膣内に注ぎ込まれたいが、その欲望を叶えることは出来ない。
愛しい人を後ろ指さされる生き方をさせたくない一心で、自らの恋を諦めたのに……。
※
「……いつから?」
冷ややかな声だったが、氷室は気にも止めなかった。
「中学生のあなたと出会った時には知っていました」
そうして再び腰を振り始める。
「……んっ!そんっ……んっ!……まえっから……知ってっ……ふぁ!」
「ええ、最初から知ってました。最初は養父に小学校に上がった時に。
その時は兼近様か哲郎様かどちらかわかりませんでしたが。
中学生になった時に兼近様よりお前は俺の子だ、と。だから一条に仕えろと、ね」
「……んっくぅ!……イっ!!……ふぁ!!」
「どちらでもいいんです。あなたが妹か従兄妹でも。……知世さんと一緒なら地獄でもお供します」
「っ……!んっ……!っく」
その言葉に知世は達した。
知世の膣内が痛いくらい肉棒を締め付ける。射精をギリギリのところで堪えた氷室は動きを止める。
やっと繋がれた知世のナカをもう少し味わい尽くした後に注ぎ込もうと思ったためだ。
その顔はかつて目線だけで知世を犯していた時と同じだった。
いや、それ以上に色気があり、どこか切羽詰まった表情だった。
「っつ!ふぁん!!……イっくぅ!!……でちゃっ!!」
「っつ!しめっ……!っく」
ゾクリとした快感が知世の体中に走ったと思うと、達していた。
つられるように締まった膣内に、限界が近かった氷室のモノは耐えることは出来なかった。
知世の膣内に吸い取られるように、氷室は10年恋い焦がれていた女のナカに射精した。
「くそっ……」
小さいが氷室の悔しがる声が知世の体越しに聞こえる。
ほくそ笑むと、正臣は氷室に見せつけるように知世の体からペニスを抜く。
コプリという音を立て、愛液と共に正臣の精液が流れ出る。
「もういいですよね?」
氷室はそう言うと知世の膣内に指を突っ込み、正臣の精液を掻き出す。
「やぁっ!ひっ……むろっ!んっくぅ……」
「僕でしかイけないようにしたつもりですが。……覚えていないようなので躾け直しです」
今まで指一本しか咥えたことがなかったが、正臣の肉棒で広がっている膣内は氷室の指二本を簡単に呑み込んだ。
掻き出す時にGスポットを擦りヨガらせる。
掻き出した精液と愛液混じりの液体にピンクに近い赤い色に染まっているところがあった。
思わず指先に力が入る。
Gスポットを強く押し、クリトリスを親指で弾く。
クリトリスの表面と裏面を同時に責められた知世は、潮を噴きながら達する。
「社長の全部出たかな……。知世さん、挿入しますよ」
氷室は仰向けに横たわる知世の膣口に肉棒をあてがう。
「だめ!……それはだめっ!!」
蕩けている顔から一瞬で冷静になった知世は力の入らない腕で必死に抵抗する。
「なんでですか?ここは欲しがっていますよ」
「だめです!氷室……あなたは……」
強い言葉と視線で氷室を止めようとする。
知世の脳裏に浮かんでいたのは、氷室が兄かもしれないということだった。
「受け入れろ。氷室と一緒に地獄に墜ちるんだろ?」
正臣の声に知世は思わず固まった。
「それは……」
確かに正臣の前でそう言った。
氷室と関係を持ったことを、一条を壊す最後の切り札にするつもりだった。
一条グループの子女が不倫、それも自分の兄と、というのは大スキャンダルになるだろう。
だが、いざその時になると氷室をそこまで利用したくないという気持ちが出てきた。
彼には一条に関係なく生きて欲しい。
だが、彼は一条の血を引いていると知っているのではないか、という気もしていた。
そして知世は、今まで氷室に聞いたことのなかった質問をした。
「氷室、あなたは……どこまでっ!んっくぅ。ふぁん!!」
知っているの?という続きの言葉は氷室のモノが入ってきた衝撃で喘ぎ声に変わった。
正臣とは違う大きさと太さ。誂えたようにピッタリと知世の膣内にフィットする。
「イっ!!っつ。ふぁん!!あっ……イっくぅ」
挿入されただけでイってしまう。好きな男と繋がれた幸福感と、兄妹かもしれない背徳感。
今までの比ではないくらい興奮し、快楽は止まらない。
「すごいな……。僕のモノに合わせて作られているみたいですね。やっぱり血が繋がっているからかな」
イキっぱなしの状態でもその声に知世は反応する。
「ひむっろ……あなた。っつ!!んっ!!」
あぁ、と呟き、腰を止めて氷室は笑う。その顔は初めて出会った時と同じような笑顔だった。
「知っていますよ。僕は兼近様の子どもですよね?」
質問する以上、覚悟をしていたとはいえ、頭を殴られたような衝撃だった。
氷室は血が繋がっていることを知らない。
だから、彼の真っ直ぐに好意を伝えてくる気持ちが嬉しかったのに、受け入れることが出来なかった。
ワザと突き放し避けていたのに。
父の命令という言葉と共に再び知世の前に現れた氷室。
少し大人の顔付きになっていたが、知世のことを見る目はかつてと変わらなかった。
もう、欲しくて欲しくて我慢ならなかった。
呼び名を変えて、あくまでも主人として振る。
それが知世がした線引だった。
※
氷室の手で散々愛撫され、舌で何度も絶頂に登らされる。
潮を噴き、溢れる愛液を全て舐め取られる。
指すら挿入を許さない行為なのに、氷室の男根は大きくなる。
そのことが無性に嬉しく、時折ご褒美を与えるように知世の体を見ながら自慰をさせた。
色っぽい目で知世を見る氷室に視線だけで犯される。
長く知世を犯すために、ワザと射精を我慢する氷室の熱っぽい目つきが堪らなかった。
「出しなさい」
知世の命令に仕方なさそうに扱く手を早め、知世の腹の上に精液をぶちまける。
一回射精しただけでは萎えることのない氷室に再び奉仕させる。
濃い精液の匂いに包まれてクリトリスを吸われる。
この濃い精液を膣内に注ぎ込まれたいが、その欲望を叶えることは出来ない。
愛しい人を後ろ指さされる生き方をさせたくない一心で、自らの恋を諦めたのに……。
※
「……いつから?」
冷ややかな声だったが、氷室は気にも止めなかった。
「中学生のあなたと出会った時には知っていました」
そうして再び腰を振り始める。
「……んっ!そんっ……んっ!……まえっから……知ってっ……ふぁ!」
「ええ、最初から知ってました。最初は養父に小学校に上がった時に。
その時は兼近様か哲郎様かどちらかわかりませんでしたが。
中学生になった時に兼近様よりお前は俺の子だ、と。だから一条に仕えろと、ね」
「……んっくぅ!……イっ!!……ふぁ!!」
「どちらでもいいんです。あなたが妹か従兄妹でも。……知世さんと一緒なら地獄でもお供します」
「っ……!んっ……!っく」
その言葉に知世は達した。
知世の膣内が痛いくらい肉棒を締め付ける。射精をギリギリのところで堪えた氷室は動きを止める。
やっと繋がれた知世のナカをもう少し味わい尽くした後に注ぎ込もうと思ったためだ。
その顔はかつて目線だけで知世を犯していた時と同じだった。
いや、それ以上に色気があり、どこか切羽詰まった表情だった。
「っつ!ふぁん!!……イっくぅ!!……でちゃっ!!」
「っつ!しめっ……!っく」
ゾクリとした快感が知世の体中に走ったと思うと、達していた。
つられるように締まった膣内に、限界が近かった氷室のモノは耐えることは出来なかった。
知世の膣内に吸い取られるように、氷室は10年恋い焦がれていた女のナカに射精した。
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