REALITYのあれこれ

伊藤穂乃花

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正しさは人を癒しはしない

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 自分が正しいことを言っていると思ってる時は、人間、アドレナリンが出るそうです~。
 そのため、人の相談や愚痴や、あるいは弱ってる時の話に、正しいことを突き付けて、無意識に快感を得ようとしてしまっている時もあるそうですぅ。

 でも、人は正しいことを言われても、何も癒されはしないし、多くの場合は解決しないのです~。

 例えば「鬱なの? それなら早く寝て、途中で起きたりしないで、朝日をちゃんと浴びるといいよ!」と言われたとします。中には「夜中に配信なんて見てないでー」と叱ってくる人もいるでしょう。

 でも、そんな生活が出来ていたら、心病む状態になっていない、だったりするのですぅ。

 仕事であったり他の事情で生活時間が狂ってしまっているとか。
『自分だけの都合で早寝早起きが出来る』環境にない可能性もあります。

 例えば子どもが不眠であるとか、監視していないと危険な介助が必要な家族がいるとか。
 あるいは本人が何かしらの疾患があるなどで眠れないなどがあるのです~。

 正しいことを言われても「それが出来てりゃ苦労してない」「そんなことが出来る状況だったら、こんな風になっていない」だったりするのですぅ。

 あるいは病院であったり、薬であったり、具体的なアドバイスをする場合もあるかもしれません。 
 でも、それを実行しなかったり、しないのにいつまでも体調が~言ってて何なんだろうと思っている時もあるかもしれません。

 ただ、わかっていても出来ないってあるのですぅ。
 例で言うと「子どもの病院は行くんだけど、自分の病院は行けない。有休は子どもの急な病気で全部使ってしまった」とか。

 また、言われてることをやってみたことがあるけど、ダメだったなどもあります。

 他にも人には全部は言えない事情があったりもして、聞いている範囲ではアドバイスできても、そのアドバイスを実行できない状況にあったりもします~。

 もちろん『解決できない愚痴に、延々と付き合う必要はありません』
 それを聞かされてる側も疲れてしまうし、当人には事情があるんだろうけれど「でもでもだってはなぁ……」となる気持ちもわかりますぅ。

 正しさを振りかざして「こうしなかったお前が悪い」言っても仕方ないですが、同時にひきずられるほどに話を聞いて、最後に手を離して『人間は最初から手を伸ばさなかった人間より最後に手を離した人間を恨む』になってもですし。

 ほどほどに共感しつつ、同情しつつ、出来る範囲で、かつ「慰めてはあげたいけど、リアルで会う気はないよ」など自分の決めた線を崩さないようにして、正しさではなく話すことでスッキリしたり、気持ちが整理出来たり、人に吐き出すことで寝つきが良くなったり……の役に立てるといいなぁくらいがいいのかもしれないですぅ。
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