幽霊祓い

弥生 啓

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第3章 西国戦編

第249話 骸術

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術のコピーって、結構厄介だな。俺の守閣もコピーされてるだろうから、余計に厄介だ。

「術を多く持つということは、手数が増えるということ。しかし、手数が増えれば、その分使用する霊気の量も増える。霊気量の増加は、霊体化ができる僕でも迷惑なんだよ。だから、破棄するんだ。霊魂術・応了士斑れいこんじゅつ  おうりょうしふ

「破棄・・・だと?」

「そう破棄だよ。術を破棄することで1度だけその術の奥義を使える。手数も減らせて、奥義も使える。一石二鳥ってやつだ。霊魂術・奥義・辺辺不按転れいこんじゅつ  おうぎ  べへぶあんてん

俺はトンネル内に取り込まれた。これは白居さんのッ!!

蒼天術・守閣そうてんじゅつ  しゅかくッ」

この奥義の能力は知っている。だから、守閣を使った・・・が、

霊魂術・奥義・蒼天れいこんじゅつ  おうぎ  そうてんッ」

「がはッ!!」

俺の守閣はあっさりと破られ、俺は自身の奥義を食らった。食らった瞬間、俺の意識は、どこか遠くへ消えていってしまった。それと同時に、辺辺不按転が解けた。倒れ込む優牙。空に霊界の門はなかった。そして、そこには、1人の男と1人の女の姿があった。

「霊界の門が閉じている!?まさか、お前が門を閉じたのか?」

「私はGEAの会長だ。閉門の仕方ぐらいは知っているよ。羽川さん、優牙君を治すことはできますか?」

「はい、ギリギリ息はまだしているので・・・」

「では、優牙君をお願いしますよ。凪澤、ここであなたを倒します。骸術・骨骸魏亭がいじゅつ  こつがいぎてい

辺りの霊気を使用して生成されたたくさんの骨が腕に巻き付き、強化アームのようになった。

「面白い、GEAの会長と戦える日が来るとは思ってもいなかったよ。全力でいこうじゃないかッ!!」

斧戯田  九枹VS凪澤  戒        開戦



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