幽霊祓い

弥生 啓

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第3章 西国戦編

第241話 西国決戦

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2月20日  四国地方上空霊界の門が開門。同刻、東国から西国への侵入が完全にシャットダウンされる(瞬間移動は除く)。霊界の門開門より10分後、優牙たちが凪澤の元へとむかう。

愛媛県・大川嶺にて・・・

「なるほど、ここには2人の祓い師が来たか」

「他にも大勢の祓い師が来ているよ。ただ、お前を相手にするのは、俺たち2人だ」

「名は?」

「赤石  柊と」

「マッカ・ムーハドだ」

「赤石とマッカよ、霊帝会No.4  アルハンズが相手をしてやろう」

同刻  高知県・桂浜海岸・・・

「その気配、お前、師帝だな?」

「正解、俺は三帝の赤坂  七佐だ」

「赤坂よ、お前は幽霊に興味があるか?」

「すまないが、1ミリも興味ねーな」

「そうか・・・。なら、ここで死んでもらうしかない。化学術・硫酸かがくじゅつ  りゅうさんッ」

「名も名乗らずに襲いかかってくるんじゃねぇよッ、クソ野郎ッ!!丁術・道転豪拉ひのじゅつ  どうてんごうらッ」

同刻  鳥取県・鳥取砂丘にて

「なんて数の幽霊だよ・・・。ん?お前は」

「直接話すのは初めてか?柳  泉陽」

「GEAを裏切った馬渕  那起だったか?」

「裏切った・・・、まぁそうだな。でも、ここには幽霊を配置しに来ただけで戦う気はないから、おさらばさせてもらうよ」

そう言って、馬渕はその場を後にした。

同刻  香川県・日盛山の山中

「この先に凪澤がいるんだな・・・」

そんなことを呟きながら、山中を走っていた。情報によれば、この山の頂上に凪澤がいるらしい。ここで、凪澤を倒す。倒せなくても、致命傷を負わせる。絶対に、絶対にッ!!

「おい、待てよ。凪澤の前にこの俺の相手をしてもらう」

後ろからそう聞こえ振り向くと、そこにいたのは・・・

「新木さんッ!?」

霊帝会の服を着た新木さんがそこには立っていた。
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