幽霊祓い

弥生 啓

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第3章 ゴースト・キング編

第223話 参戦

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現在、ガブリス・モートルと対峙しているのは、青山  優牙、赤石  柊、片山  氷河、本郷  柴三、エルバス・ハートレイ、マッカ・ムーハド、ロバート・クロスターの計7名。しかし、各地に湧いて頂き幽霊たちがガブリスに吸収されたことにより、他の祓い師達も次々とガブリスとの決戦に参戦しようとガブリスの元に向かってきていた。ガブリスにとっては時間との戦いでもあった。

「優牙さんッ、無事だったんですね!!」

「柊こそ、無事だったんだな!!」

「お前が青山  優牙か・・・」

「ん?柊、その人は?」

「こちら、マッカ・ムーハドです」

「青山  優牙、雷  飛龍はどうなった?」

マッカがそう聞いてきたので、俺はマッカに雷のことを伝えた。

「・・・そうか。死んだのか・・・」

「いや、でも、100%死んだってわけじゃ・・・」

「いや、いいんだ。ただ・・・」

マッカがそう言いかけた時だった。ボロボロになったガブリスがフラフラしながら起き上がった。

「お前らに負けるほど・・・、俺は・・・、弱くないッ」

この時、ガブリスの脳内には親が祓い師の手によって殺される瞬間の記憶が浮かんでいた。そして、この出来事こそ、ガブリスの人生を狂わせた原因。ガブリスの中には、これまで以上にない怒りがあった。そして、ガブリスは自我を失った。

幽使術・玉罪凛円ゆうしじゅつ  ぎょくざいりんえんッ」

辺りに放たれる三日月状の斬撃。それらは、祓い師達を傷つけた。

「クソがッ、まだあれほどの術を使えるのかよ・・・」

「優牙さん、ここが最後の踏ん張り所ですね。マッカ、頑張るぞッ」

「分かってる。ただ、皆でぶっ飛ばしたのに、これほどの斬撃攻撃を出せるってことはまだまだやつの体力は残ってそうだな」

「いや、やつは・・・」

「どうかしたんですか、本郷さん」

「恐らくだが、やつは死んでいる」

「え?」
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