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第3章 ゴースト・キング編
第216話 幽霊が人を喰らう理由
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雷を食べてすぐ、その幽霊が持つ不気味な剣が黒色から黄色へと変化した。
「ク、クク、クククッ、これで俺は喋れるレベルまで成長したぞッ」
雷を食べた幽霊がそう言った。
「お前は何者だ?」
「俺の名はロール・フランス。確か、人間の時は殺人鬼のロールとも呼ばれていたなぁ」
ロール・フランス、聞いたことがある。確か、アフリカかどっかの国を拠点として活動していた犯罪組織のトップじゃなかったか?ニュースで何度か見た事あるし、国際指名手配レベルの人物だから、何となく記憶にある。そういえば、ロール・フランスは2、3年前に独房の中で死んだって・・・。
「して、お前の名前は?」
「青山 優牙だ」
「青山 優牙か。よし、優牙よ、俺と戦うか?」
「当たり前だッ」
「そうか。なら、その前に1つ質問をしよう。優牙よ、幽霊はなぜ、人を喰らったり、襲ったりするか知っているか?」
「知っているよ。お前ら幽霊は、この世から成仏できず、それを恨みとして、人に八つ当たりしているんだろ?」
「まぁ、それも大まか正解だ。俺が幽霊になってから、今に至るまで、色々な幽霊に出会った。ある幽霊は、恋人にあるために、ある幽霊は生前の恨みを晴らすために人を襲ったり、喰らったりしていた。だがな、八つ当たりばっかりじゃないんだよ」
「どういうことだ?」
「幽霊はさらなる力を得たいんだよ。だから、人を襲う。お前たちのような人を喰らうことで、幽霊は知恵も得られるし、その喰らった人間が術を持っていれば、力も得られる。だから、お前たち人間を喰らうんだよ」
そう言って、ロールは剣を空に突き上げた。
「雷神よ、雷の力をこの剣に注ぎ、全てを灰にするが良いッ」
ロールがそう唱えると、剣が輝き出し、辺りに何やらやばそうな雰囲気が漂い始めた。
「蒼天術・守閣」
俺は予め、守閣を張った。その読みは正しかった。俺が守閣を張ってすぐ、ロールが剣を振った。すると、空気を割くように、白色の斬撃がこちらに飛んできたのだ。
「ク、クク、クククッ、これで俺は喋れるレベルまで成長したぞッ」
雷を食べた幽霊がそう言った。
「お前は何者だ?」
「俺の名はロール・フランス。確か、人間の時は殺人鬼のロールとも呼ばれていたなぁ」
ロール・フランス、聞いたことがある。確か、アフリカかどっかの国を拠点として活動していた犯罪組織のトップじゃなかったか?ニュースで何度か見た事あるし、国際指名手配レベルの人物だから、何となく記憶にある。そういえば、ロール・フランスは2、3年前に独房の中で死んだって・・・。
「して、お前の名前は?」
「青山 優牙だ」
「青山 優牙か。よし、優牙よ、俺と戦うか?」
「当たり前だッ」
「そうか。なら、その前に1つ質問をしよう。優牙よ、幽霊はなぜ、人を喰らったり、襲ったりするか知っているか?」
「知っているよ。お前ら幽霊は、この世から成仏できず、それを恨みとして、人に八つ当たりしているんだろ?」
「まぁ、それも大まか正解だ。俺が幽霊になってから、今に至るまで、色々な幽霊に出会った。ある幽霊は、恋人にあるために、ある幽霊は生前の恨みを晴らすために人を襲ったり、喰らったりしていた。だがな、八つ当たりばっかりじゃないんだよ」
「どういうことだ?」
「幽霊はさらなる力を得たいんだよ。だから、人を襲う。お前たちのような人を喰らうことで、幽霊は知恵も得られるし、その喰らった人間が術を持っていれば、力も得られる。だから、お前たち人間を喰らうんだよ」
そう言って、ロールは剣を空に突き上げた。
「雷神よ、雷の力をこの剣に注ぎ、全てを灰にするが良いッ」
ロールがそう唱えると、剣が輝き出し、辺りに何やらやばそうな雰囲気が漂い始めた。
「蒼天術・守閣」
俺は予め、守閣を張った。その読みは正しかった。俺が守閣を張ってすぐ、ロールが剣を振った。すると、空気を割くように、白色の斬撃がこちらに飛んできたのだ。
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