幽霊祓い

弥生 啓

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第3章 ゴースト・キング編

第214話 蒼造

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自分でも何が起こったか未だに理解出来ていない優牙に対して、雷が猛攻を仕掛ける。

「考えてる暇なんてねぇぞッ」

迫り来る雷。優牙は先程の感覚をイメージし、再び、

蒼天術・守閣そうてんじゅつ  しゅかくッ」

を発動させた。先程よりは弱そうだが、それでも、しっかりと雷の猛攻を防いだ。

「その術、さっきまでは見せなかったよな?一体、いつから使えるようになったんだ?」

「さぁな、俺もよく分からないんだ。でも、これで、お前と対等に戦える気がするよッ!!蒼天術・双そうてんじゅつ  そうッ」

2本の光線は雷へと向かって飛んでいった。雷はそれらを避け、

「調子に乗るなよッ、クソガキがァッ!!雷術・雷鳴らいじゅつ  らいめいッ」

辺りを走る黄色い電撃。俺は、近くの家の塀裏に逃げた。その電撃たちは俺を追いかけるかのように塀に当たり、塀が砕け壊れた。雷が俺に向かって、迫ってくる。近距離なら、

蒼天術・剣そうてんじゅつ  つるぎッ」

俺は手元に生成された青い剣を握り締め、雷に向かって振った。雷がしゃがみ、俺の攻撃を避ける。そして、

雷術・雷轟らいじゅつ  らいごうッ」

俺は、腹に雷轟を受けた。その威力は凄まじく、俺は吹っ飛ばされた。

「クソッ!!」

「何がお前と対等に戦える気がするだ。お前が俺と対等に戦えるなんて1000年早いんだよッ」

「そうか?お前はそう言うけど、俺はまだ、死んでないぞ?」

「1度敗北したクソガキが。もう一度、屍に変えてやるッ」

「やってみろよッ」

俺は雷に向かって、走った。そして、

「蒼天術・奥義ッ」

奥義を打つ構えをしようとした。しかし、

「遅い。雷術・奥義・雷轟雷恐宮主殿らいじゅつ  おうぎ  らいごうらいきょうぐうしゅでんッ」

雷より少し奥義を発動するのが遅かったため、俺は再び、雷轟雷恐宮主殿内に取り込まれた。

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