幽霊祓い

弥生 啓

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第2章 再臨編

第148話 元・五帝VS新・一帝

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「テメェは誰だ?」

「俺は一帝の片山だ。お前は?」

「ククッ、そうかい、そうかい。新・一帝はお前か。俺は元・五帝であり、今は霊帝会No.3の馬渕  那起だ」

「・・・」

「直接会うのは初めましてだなぁ、片山。お前の話は鳩山から聞いたことがあるよ。何でも喧嘩したんだって?」

「・・・」

「何だよ、お前は鳩山とは違って、お喋り好きではないのだな」

「いつまで、喋っている?既に足元が凍り始めているというのに」

「何ッ!?蛇術・大樹丸じゃじゅつ  だいじゅまるッ」

馬渕は術で足元の氷を破壊した。

「お前、すげぇーなッ、びっくりしたぜ。何をしたんだ?」

「俺の霊気をお前の足に巻き付け、それを氷へと変換したのさ」

「へ~、面白いじゃねぇか。ってか、喋るんだな、お前」

「お前もそこまでお喋りではないと聞いているぞ。霊帝会に入って、キャラ変でもしたのか?氷術・氷塊ひょうじゅつ  ひょうかいッ」

馬渕の周りに氷塊が現れ、爆発した。馬渕はそれらを避けながら、距離を詰めきた。

「まぁ、色々とあってなッ、蛇術・八武羅噛みじゃじゅつ  はぶらがみッ!!」

俺は馬渕の攻撃を避け、つかさず、反撃に出た。

氷術・氷帝水門ひょうじゅつ  ひょうていすいもんッ」

蛇術・蛇神蛇雲じゃじゅつ  じゃしんじゃうん

「チッ、」

「今の一帝はこんなものか・・・。俺はてっきり、俺を一瞬で倒して、先へ行くぐらい強いのかと思ってたぜ。残念だ、蛇術・奥義・堕雲極蛇霊じゃじゅつ  おうぎ  だうんきょくじゃれいッ」

馬渕は手を組んだ。すると、馬渕の背後に黒い裂け目ができ、そこから、霊のようなものが現れた。

「これは、蛇術のだ。ここからは2対1だぜ?」

「そうか、お前がそうくるなら、見せてやろう。氷術・奥義ッ!!」

俺は手を組み、奥義を使用した。
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