幽霊祓い

第2章 再臨編

第139話 若返りて強者となる

「わしは特殊な力を持っておってな、1度だけ若返れるのだよ。死の間際に1度だけすべてを傷を回復し、若返れる。そして、今のわし、いや、僕は最強になったんだよ」

「そうかいッ、そりゃ、良かったなッ!!為是把術・手伸再紋狂たぜわじゅつ  てしんさいもんきょうッ」

「無駄だよ、白瞬術・花落白鮮花はくしゅんじゅつ  からくはくせんか」

俺はグラファの白瞬術に圧倒された。野助が大剣を握りしめて、グラファに迫っていった。

「おりゃぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

「遅いねぇ、そんなんじゃあ僕には勝てないよ？」

野助はグラファに蹴り飛ばされた。ならば、

「為是把術・奥義・不知火八手辰戈たぜわじゅつ  おうぎ  しらぬいはってしんかッ!!」

「奥義には奥義をだよな？白瞬術・奥義・迦楼羅玉帝はくしゅんじゅつ  おうぎ  かるらぎょくていッ」

「なんだッ、この威力ッ!?」

グラファの圧倒的すぎる奥義の威力に、俺の奥義は押し負け、俺は吹っ飛ばされた。

「僕はやめておけと忠告したよ？君たちはそれでもなお、僕と戦うことを選んだ。死ぬまで相手をしてもらうよ？」

「私和さん、俺に任せてください。この戦いを俺たちの勝利で終わらせてみせますッ!!解放・烈火残刀フォルボース  れっかざんとうッ」

解放フォルボース。それは奥義と同じようなもので、剣や刀の本来の力を名の通り、解放する技である。術で生み出した剣や刀でも、習得さえすれば解放フォルボースは使用できる。暴弓  野助は術が使えないため、霊気が入った大剣・或螺あるらを使用する。霊気の入った剣や刀は、攻撃時に、相手に燃えるような痛みを与えるなどの特殊効果を持つ。或螺の解放フォルボースは剣に炎を宿し、振り落とすと同時に辺りを焼き尽くせる程の炎を放出する。

「これで終わりにしてやるよ、グラファ」

「かかってこい、大剣使いよ」