幽霊祓い

弥生 啓

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第2章 再臨編

第138話 再臨 ー開ー

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 2021年1月9日  大阪城上空に天降りの門あまおりのもんが開門。開門から5分後、門内に影山  零の侵入を確認。

「天降りの門か」

「天降りの門?」

「肉体復活の儀式の際に開門させる門だよ。あの門の入り口に近づくためには五重までは登らないといけなさそうですね。青山君たちは先を目指してください。城の周りに配置された雑魚改造霊たちは私と何人かで片付けます」

 斧戯田会長に言われ、多くの祓い師が城内に入った。中は、普段の城内ではなく、迷路のようになっていた。恐らく、 そういう術によるものだろう。少し進むと早速、

「来たか、祓い師共」

 1人の老人が立っていた。

「ここは俺に任せて、皆は他に散りや」

「私和さん1人には任せられません。僕も残ります」

「よしよし、霊帝会No.9  グラファ・フライドが相手をしてやろう」

 私和さんともう1人にその場を任せ、俺たちは先を目指した。

「野助、一緒に戦うのは、いつ以来やろな」

「何言ってんすか、この前、一緒に任務行ったじゃないですか」

「ありゃ、そうやったっけ?」

「そろそろ、開戦してもよいか?」

「おっと、すまんなぁ。この私和  兜と」

暴弓  野助ぼうきゅう  やすけがお前の相手だッ」

「かかってこい、クソガキ共ッ」

「おいッ、ジジイッ、てめぇ霊帝会のNO.9やろ?クソ雑魚じゃねぇかッ」

「なめるでないぞ、白瞬術・白の拳はくしゅんじゅつ  しろのこぶしッ」

俺に拳が飛んできかけたが、

「遅いんですよ、おじいさん」

「ぐぁぁぁぁぁッ!!」

グラファの後ろをとった、野助によってグラファは真っ二つに斬られた。

「大剣一振りで終わってしもうたな」

「さすがに申し訳ないですね」

2人で少し申し訳なさそうにしていると

「私和さんッ!!」

野助の声と共に俺は誰かに蹴飛ばされた。

「痛って~、お前、何もんや?」

「グラファ・フライドだ」 

「はぁ?さっき、野助が真っ二つに・・・」

俺はグラファの遺体を探した。しかし、なかった。

「どういうことや?」

「クククッ、もう、お前たちに勝ち目はない」
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