幽霊祓い

弥生 啓

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第2章 復讐編

第95話 今後の行方

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「まず、今回の日本旋廻によって、全日本人に対して幽霊への疑念などが生まれたと思われます。なので、日本政府にGEAの存在を認知してもらいたいと思います。しかし、その件に関しては私に任せてください。色々と繋がりがあるので、結構楽に認めてもらえると思います。そして、凪澤の生死が不明なため、今後、何が起こるかは分かりません。なので、各県に巨大シェルターの設置を日本政府に要請しようと思います。師帝の皆様、そしてそれ以外の祓い師の皆様は引き続き、各地の幽霊祓いや、10の心霊スポットの監視などをお願いします」

そう言い終えると、斧戯田会長は壇上を下りた。そして、斧戯田会長は1人の祓い師のところに近づいていった。

じん君、九孟家くもうけの件はどうだい?」

「先日、初代当主龍戦りゅうせんと初代裏当主りゅうに襲撃をうけました。俺のように不老不死の聖水を飲まずにこの時代まで生きているということは人造人間という可能性も有り得てくると思われます。」

「九孟家とは仲良くしていきたいのだが、相手がその様子では、戦う日が来るかもしれませんな」

「おっしゃる通りです」

「まだまだ、GEAもやることがいっぱいありますな」

そう言って、斧戯田会長はその場を後にした。

11月2日  日本政府とGEA会長・斧戯田が会議を行う。そして、日本政府は幽霊の存在を認めた。ただ、現段階では日本国民への情報の開示はなしとなった。日本旋廻による被害が全くなかったわけではない。幽霊が見えない人の場合、突然、目には見えない何者かが引き起こした爆発に巻き込まれているのだ。そんな被害者が少なくない状況で情報の開示をするとパニックが起こる。それを避けるためになしとなった。そして、巨大シェルター建設に関しては状況をみて、検討していくことになった。
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