幽霊祓い

弥生 啓

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第1章 GEA入会編

第15話 再会と初対面

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「やぁ、はじめまして。君が一帝の鳩山  士郎君かい?」

「ああ、その通りだ。凪澤、お前に聞きたいことがある。1年前、お前はサソリと男の霊の改造霊、名はRー01というやつを生み出したか?」

「1年前ってことはRシリーズだったはずだから・・・、そういえば、作ったねぇ。でも、Rー01は蔵宮に祓われたんじゃなかったっけ?」

「・・・あぁ、蔵宮さんが祓ったよ。でも、そのRー01のせいで俺の師匠は死んだ。これがどういう意味か、お前なら分かるよなぁ?」

「ははっ…、分かるとも。優牙、雷翔、両方とも下がれ。今から始まる戦いの邪魔をしたら殺す。いいね?」

「ここで地獄を見るがいい、鳩術はとじゅつ回式鳩かいしきばと!!」

霊魂術れいこんじゅつ廻式かいしき!!」

鳩山さんの術は大量の鳩が竜巻のようになり、凪澤の術は人魂が1箇所に集まって1つの塊になった。おそらく、気弾攻撃なのだろう。2人の術がぶつかりあった。辺りを覆っていた霧がぶつかりあった衝撃波で一瞬にして晴れた。あれ、凪澤の術は解合術のはずだが・・・。

「驚いているね、優牙。僕は双術師そうじゅつしなんだよ。さすがに僕も霊を作るだけでは生きていけないからね」

「ごちゃごちゃ、自分の説明してると死ぬぞ?鳩術はとじゅつ三転鳩さんてんばと!!」

今度は3匹の鳩が勢いよく回転しながらミサイルのように凪澤へ飛んでいった。次々と術を使う鳩山さんに対して、それをすべて防ぐ凪澤。2人の術のぶつけあいが始まって5分くらい経っただろうか。とうとう、凪澤の術が鳩山さんに当たって、鳩山さんが吹っ飛んだ。

「くそっ、吹っ飛ばされたからには吹っ飛ばし返すしかねぇか」

そう言いながら、鳩山さんはゆっくりと立ち上がり、人差し指を立てた。
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