幽霊祓い

第1章 GEA入会編

第12話 大量の学ぶべきこと②

「今回、この事務所に伺ったのは、青山君、羽川さん、君たちにＧＥＡに入ってもらいたいからです。もちろん、強制ではありません。しかし、あなた方達にとっても好都合な話だとは思いますよ。2人で凪澤のことを追いかけるのには限界があるでしょう」

「確かに蔵宮さんの言う通りだ。2人であいつを追いかけるのにはさすがに限界がある。ＧＥＡにはどんな人たちがいるですか？」

「まず、会長の座にこの私、今は用事で遠くにいる副会長、そして、一帝から五帝までの師帝していと呼ばれる祓い師が上層部、つまりＧＥＡを管理している者達です。あとはＧＥＡに祓い師登録をしている者達がＧＥＡを出入りしています」

「ふむふむ、なるほど…。で、師帝と言いますと？」

「ＧＥＡの中でもトップクラスに強い祓い師5人のことです。一帝・鳩山  士郎いってい  はとやま   しろう、二帝・岩山  悟にてい  いわやま  さとる 、三帝・李推天さんてい  リースイテン、四帝・赤坂  七佐よんてい  あかさか  しちすけ、五帝・馬渕  那起ごてい  まなぶち  ともき。まぁ、いくら強いと言えど、結局、人間であることに変わりはありません。幽霊相手には師帝すら負けることだってある。ＧＥＡに入るか入らないかは君たちの判断に任せます」

「僕は、ＧＥＡに入りたいです。そして、凪澤を倒したい。霊には成仏してもらって安らかに天国に行ってほしい。なのに、アイツはそんな霊たちを合成したりする。許せねぇ。羽川さんはどう思う？」

「わ、私!?私も賛成だよ。多分、蔵宮さんの言う通り、2人で凪澤を追いかけるのには限界があるだろうし」

「おふたりの意見は一緒のようですな。では、明日、この紙に書いているＧＥＡ本部がある場所に来てください」

蔵宮さんはそう言って場所が書かれた紙を渡してきた。そして、一礼をして帰って行った。