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第1章 始まり編
第2話 依頼人
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さて、なぜ僕が幽霊祓いになったかというと、それは2ヶ月前の出来事が原因である。2020年3月10日、橙島高校受験日1日目筆記テストの日。受験会場の教室にて3メートルを越える大型幽霊が出現。受験は中止。僕は試験官の指示を無視して行動したことで不合格となったのだ。高校受験に失敗した僕は、知人らの力を借りて、事務所を借り、青山事務所を開設したのだ。これが僕が幽霊祓いになった理由である。幽霊は見える人と見えない人がいて、見えない人の方が死亡しやすい。受験会場で亡くなってしまった人達はきっと見えない人達なのだろう。僕がもう少し早く行動していれば、もう少し多くの人を救えたかもしれない。だから、僕はもっと強くならなければならない。でも、事務所への依頼は一切きていない。強くなりたいのに仕事がない。あ~、今日も暇だー。気を取り直してテレビに電源を入れようとしたその時だった。事務所の玄関扉が開き、同い年ぐらいの女性が入ってきた。
「ここって青山事務所であってますか?」
その女性はそう言った。僕が、
「あってますよ、ご依頼ですか?」
と聞くと、女性はホッとした様子で話し始めた。
「はじめまして、私は羽川 柚瑠といいます。最近、私が住んでいるアパートで奇妙な現象が起きているんです。私は1階の部屋に住んでいるんですけど、誰も住んでいないはずの私の上の部屋から、夜中、女性の笑い声が聞こえるんです。大家さんも頭を悩ませているんです。そこで近くにあったこの事務所に依頼しようと思って来たんです。調査してもらえますか?」
「なるほど・・・。では、今夜、アパートに向かう際に連絡するので、僕が着くまでに住民を全員、アパートの外に避難させておいてください」
と僕が言うと、
「ありがとうございます。では、お願いします」
と頭を下げて、羽川さんは安心した顔で帰って行った。羽川さんはどこかで見た事ある人だ。いいや、今はそんなことはどうでもいい。それから数時間経ち、午後11時になった。さぁ、初仕事と行こうか。
「ここって青山事務所であってますか?」
その女性はそう言った。僕が、
「あってますよ、ご依頼ですか?」
と聞くと、女性はホッとした様子で話し始めた。
「はじめまして、私は羽川 柚瑠といいます。最近、私が住んでいるアパートで奇妙な現象が起きているんです。私は1階の部屋に住んでいるんですけど、誰も住んでいないはずの私の上の部屋から、夜中、女性の笑い声が聞こえるんです。大家さんも頭を悩ませているんです。そこで近くにあったこの事務所に依頼しようと思って来たんです。調査してもらえますか?」
「なるほど・・・。では、今夜、アパートに向かう際に連絡するので、僕が着くまでに住民を全員、アパートの外に避難させておいてください」
と僕が言うと、
「ありがとうございます。では、お願いします」
と頭を下げて、羽川さんは安心した顔で帰って行った。羽川さんはどこかで見た事ある人だ。いいや、今はそんなことはどうでもいい。それから数時間経ち、午後11時になった。さぁ、初仕事と行こうか。
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