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第3話 妻の疑惑

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家に帰ると、家の中は真っ暗だった。

スマホを確認するが、電話もLINEも来ていなかった。


同僚の女性と一緒ということは、フリーターをしていた若い女の子か、色っぽい女性のどちらかだろう。
ケーキバイキングに行ったのだから若い方か。


帰りが遅いが、女性同士ならいろいろ話が長くなるのだろう。

妻の言葉を信じて、そう思いながらも、本当は男と一緒なのではないかという思いが消えない。


職場の男に誘われて、一緒に飲みに行っているのかもしれない。

もしかしたら、あの専務と……。
二人きりで飲んでいるだけか……
「事務所で犯してやる」などと言っている専務が、妻と飲みに行って、それだけで済むわけがない。

妻と電話で話してから3時間以上経つ。
飲みに行った後でも、ホテルに行く時間は十分にある。


そんなことを考えていたところで、玄関のカギが空く音がした。

玄関まで行くと、今朝と変わらない妻の姿があった。

「ゴメンね遅くなって。何か食べた?」

「うん、駅前で適当に済ませてきた」

職場の須田に会ったことは黙っていた。


「めずらしいね、こんな遅くなるなんて」

「ごめんね。女同士って、すぐに話しが長くなっちゃうのよ。
それに、会社の中じゃ言えないこともあるから、そういうのがとまらなくなっちゃったの」

「なんだ、女性だったのか」思わず、心の声が漏れてしまった。

「そうよ、同僚の女性って言っておいたでしょう」

ほっとしたような、がっかりしたような、複雑な心境だった。

「男の人と一緒だと思ってたの?」

「そういうこともあるのかな…って」

「そんなわけないでしょ。そうして欲しかった?」

「……、それも、なんか嫉妬するけど、興奮するな」

「ばか、変態」

そう言って、脱いだカーディガンを投げつけると、風呂に入ってしまった。
カーディガンの匂いを嗅ぐと、かすかに男くさい匂いがするような気がする。
ずっと職場で着ていたからなのか、それとも……。



妻が部屋の電気を消して、布団の隣に入ってきた。
向こう向きで横になっていたので、後ろから抱きついた。

「起きてたの?」

「なんか、興奮して眠れなくて」
と、大きくなった股間を妻のお尻に押し付けた。

「ホントは誰と行ってたの? 男?」

「まだ言ってるの? 本当に女性だってば。
半年前に入った若い子で美咲ちゃんって言うんだけど、まだ21歳なんだよ。
ピチピチしててかわいいの」

須田の言っていた、フリーターをやっていたという若い女の子だ。

「それじゃ、その子と行ったけど、他にも男がいたとか」

「馬鹿なこと言ってないで、早く寝よう」

妻はそう言って寝ようとしたが、自分は興奮が収まらず、妻の胸に手をまわして、優しく揉みながら続けた。

「この間会った、専務は一緒じゃなかったの?」

「一緒じゃない」

「本当は、あの専務も一緒で、ケーキを食べた後、どこか静かなところに行こうなんて誘われたんじゃないの?」

そう言いながら胸を揉んでいると、妻の息が荒くなってきた。

乳首を指でつまむと、「んっ」と声をあげ、体をびくつかせた。

手を下に移動させ、股間に手を入れようとすると、妻がぎゅっと太腿に力を入れて足を閉ざす。

前からはあきらめて、お尻の方からパジャマの中に手を入れる。

アソコのあたりを指で刺激すると、パンティの上からでもわかるくらい湿っているのが分かる。

「やめて……」

「どうしたの? どうしてこんなに濡れてるの?」

指でそっと何度もなぞると、妻の息がどんどん荒くなっていく。

パンティをずらして直接触ると、びっしょりと濡れていた。

指先をあてがうと、吸い込まれるように入っていく。

「あっ」

指を入れてゆっくりマッサージするように刺激していると、肉襞が指に絡みつくように蠢いてくる。

「ああっ」

妻の息が荒くなってきて、高ぶってくると指の動きを止める。

「正直に言ってごらん。怒らないから。じゃないと、やめちゃうよ」

少し経ったら、また刺激して、止める。

「お願い、入れて」

妻がこちらを向いて囁く。

「ちゃんと、正直に言わないと入れてあげないよ」

と指を抜いて、指先であそこの入り口を刺激する。

「ちゃんと言うから、お願い……」
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