1 / 1
壊した
しおりを挟む
私は笑い方を知っている。
口角を上げれば良いだけだ。時と場合によってはそれに「ははは」と声を出しておけば良いのだ。
しかし彼女の場合はどうだろう。
ずっと笑い続けているのだ。ある時は一点を見続けて。そしてある時は見るもの全てに反応し笑い続けている。可笑しいことなど何一つないのに。
そうだ。彼女は壊れてしまったのだ。
そして私が彼女を壊したのだ。
私は自身が犯した過ちをまた思い出すことしかできなかった。
口角を上げれば良いだけだ。時と場合によってはそれに「ははは」と声を出しておけば良いのだ。
しかし彼女の場合はどうだろう。
ずっと笑い続けているのだ。ある時は一点を見続けて。そしてある時は見るもの全てに反応し笑い続けている。可笑しいことなど何一つないのに。
そうだ。彼女は壊れてしまったのだ。
そして私が彼女を壊したのだ。
私は自身が犯した過ちをまた思い出すことしかできなかった。
0
お気に入りに追加
3
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
バスで帰ってきたさ!車の中で見つめ合う夫と浮気相手の姿を見て、私は同じように刺激を与えましょう。
白崎アイド
大衆娯楽
娘と20時頃帰宅した私は、ふと家の100mほど手前に車がとまっていることに気がつく。
その中に乗っていた男はなんと、私の夫だった。
驚きつつも冷静にお弁当を食べていると、夫が上機嫌で帰宅して・・・
天空からのメッセージ vol.49 ~魂の旅路~
天空の愛
エッセイ・ノンフィクション
そのために、シナリオを描き
そのために、親を選び
そのために、命をいただき
そのために、助けられて
そのために、生かされ
そのために、すべてに感謝し
そのためを、全うする
そのためは、すべて内側にある
寝室のクローゼットから女の声がする!夫の浮気相手が下着姿で隠れていてパニックになる私が下した天罰に絶句
白崎アイド
大衆娯楽
寝室のクローゼットのドアがゴトゴトと小刻みに震えて、中から女の声が聞こえてきた。
異様な現象を目の当たりにした私。
誰か人がいるのかパニック状態に。
そんな私に、さらなる恐ろしい出来事が目の前で起きて…
ミーちゃん日和
みるく♪
エッセイ・ノンフィクション
詩集です。
わが家の長男。名前は黒ミー。
私たちが出会ったのは、いまから数年前のこと。
里親広場で出会い、うちの子になりました。
生後1年の大きな猫でしたが、甘えん坊です。
抱っこされるのが大好き。
そのころに書きためた詩です。
好青年で社内1のイケメン夫と子供を作って幸せな私だったが・・・浮気をしていると電話がかかってきて
白崎アイド
大衆娯楽
社内で1番のイケメン夫の心をつかみ、晴れて結婚した私。
そんな夫が浮気しているとの電話がかかってきた。
浮気相手の女性の名前を聞いた私は、失意のどん底に落とされる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる