26 / 127
第25話 黒髪黒目の美少女はアルディと面会する
しおりを挟む
あの作戦から2日。
激しい怒りとほぼ限界まで魔力を消耗したことで美緒は帰還後気を失うようにベッドで眠りについた。
そして丸1日以上美緒は目を覚まさず眠り続け―――
ようやく目を覚ましたところだった。
『解呪スキル』という物の代償だろう。
特別な称号を持つ美緒でさえノーリスクという訳にはいかなかった。
※※※※※
「美緒?起きたにゃ?」
美緒の自室にミネアとルルーナが様子を見に来てくれた。
ずっと美緒を看病してくれていたレリアーナに美緒が目覚めたことを聞いて訪ねてきたのだ。
「うん、ごめんね。心配かけて。リアもありがとう。……ミネア…そ、その……」
美緒は不安げな顔をし視線をさまよわせてしまう。
何より美緒にその気はないものの、もしあれ以上の魔法を行使していればミネアは死んでいた。
さんざん勉強した教本にもちゃんと記されていた事だ。
でもあの時美緒は錯乱し、頭が真っ白になってしまっていた。
そんなことは言い訳には出来ない。
その事実に美緒の目に涙が浮かぶ。
「…ご、ごめん…なさ……っ!?」
突然大好きな優しい香りとぬくもりに包まれ一瞬息が止まる美緒。
そして我慢していた涙腺が崩壊する。
「ひぐっ、わた、私…ヒック…貴女を…ぐすっ……ころ…‥んぐっ?」
「ありがとうにゃ美緒」
ミネアの指が美緒の唇を押さえる。
それ以上言わせないよ?という想いとともに。
「ありがとうにゃ。本当にありがとうにゃ。……うちはとっても元気にゃ♡」
「っ!?……ミネ、ア?……う、うん。……よがっだ~…ヒック……うわーん」
その様子にレリアーナとルルーナは親愛の表情を浮かべていた。
部屋に温かい想いが溢れていく。
※※※※※
「僕をどうするつもり?もう飽き飽きなんだけど」
ギルド本部地下2階の尋問室で、アルディは見張りについているエルノールに問いかけた。
何をされたか知らないが全く魔力が練れない。
おまけにスキルも封じられているようだ。
この部屋に入れられた時に魔道具でもある邸宅のカギは奪われ、いろいろ事情を聴かれたもののその後はほぼ放置。
2000年生きてきてこんな目には腐るほどあってきていたアルディは、攫われたにもかかわらず一切苦痛を与えてこないここの住人に対し、すでに退屈していた。
あまつさえ用意された清潔なベッドに衣服。
夜には温かいお湯と清潔なタオル、着替えまで渡されていた。
さらには3食旨い食事も振舞われていた。
拘束されているとはいえ、まるで客人待遇だ。
意味が分からない。
「貴方には聞きたいことがいくつかある。危害を加えるつもりはない。話してくれるだろうか」
「はああ?!なにそれ。だったら最初からそう言えばいいじゃん。……あの化け物はどうしたのさ?」
「化け物ではない。ゲームマスターだ」
「っ!?へっ?!……まじで?うわー、そうだったの?!なんだよ、早く言えよな。何でも教える。連れてきてよ」
突然態度が変わるアルディ。
エルノールは訝しそうに目を細める。
「分かった。連れてこよう。……一ついいだろうか」
「なに?」
「貴方は本当に2000年も生きてきたのか?」
「まあね。……本当に退屈だったよ。君に分かるかな?運命に縛られ何もできない僕の気持ちが……ふう、分かんないよね。……いいよ。忘れて」
諦めたように笑うアルディに、数か月前までの自分が被る。
エルノールは美緒によりその重責から解放された。
でもこの男は…アルディは……
「……少しだけは分かるつもりだ。私も称号に縛られていた。……まあ数年だ。貴方の想いの数百分の一だろうが。…待っていてくれ。連れてくる」
「えっ?……君も??……なっ?!転移魔法??!!」
投げかけられる言葉を背にエルノールは執務室へと転移した。
※※※※※
執務室ではリンネと、友達とのおしゃべりを終えた美緒がソファーに座りアルディのことで話し合いを行っていた。
「ねえリンネ。あいつ何なの?本当にただのエロジジイじゃん。私寝ていたからまだ会っていないけど、昨日助け出した女の子だってなんか『いたずら』されてたみたいだし」
「まあまあ。その女の子も命に別状はないよ?貞操も失ってないしね。美緒だって別に触られてはいないでしょ?少し落ち着いて」
「うん。……リンネにしか触られてないけど?」
思わずジト目をリンネに向ける。
同時にあの時の何とも言えない感覚を思い出してしまい自然と顔が赤く染まってしまった。
「あは、あははは。ごめんて。……それともなーに?また気持ちよくなりたいのかな?ん?」
「っ!?もう、リンネのイジワル。……ふんだ」
顔を背けむくれる美緒。
リンネは苦笑いだ。
そこへエルノールが転移してきた。
明るい美緒の表情にやさしい気持ちが沸き上がってくる。
「美緒さま、もうお体は問題ありませんか?」
「うん。……ありがとうエルノール。……貴方のおかげで大切な友達を助けられた。あなたはいつでも私の心を守ってくれる……ふふっ、本当に私だけの騎士様みたい♡」
リンネとの会話の余韻でいまだ顔が赤い。
そんな事に気が回らず彼女は想いを伝えた。
赤い顔で真直ぐ伝えてくる美緒の余りの破壊力にエルノールは悶絶してしまう。
「う、あ。……コホン。……光栄です」
「うん♡」
その様子をニヤニヤ見みているリンネ。
「コホン。美緒さま。……アルディが面会を求めております」
「っ!?……分かった。…リンネ、同席する?」
「……そうだね。見てみたいかも。『流入者』である彼を。あー、因みに美緒の思っていることも正解だし、私の所見も正解。あいつはあんたとは違うからね」
「……分かったよ。お願いねリンネ」
「それではまいりましょう。美緒さま、手を」
「う、うん」
美緒はそっとエルノールの手に自分の手を乗せる。
がっしりとした男性の手に美緒は顔を赤らめる。
「えー?美緒だけ?私は?」
「……………どうぞ」
「やっさしー。じゃあ、レッツゴー!!」
※※※※※
「ねえ、まだ?僕早くゲームマスターに会いたいんだけど」
「うるせえな。喚くな。……ったく、あんた2000歳越えなんだろ?まるっきりガキじゃねーか」
「ははは、よく言われるよ。心は少年のままなのさ。おっさんと違ってね」
「誰がおっさんだこの野郎。俺はまだ26だ」
「おっさんじゃん」
「ちげーわ」
美緒たち3人が転移していくと何故かザッカートとアルディが子供みたいな口げんかをしていた。
思わず呆れたように溜息をつくエルノール。
3人に気づいたアルディが、朗らかに声をかけてくる。
「やあ、君がゲームマスター?……ん?はあ???な、なんでリンネがいるんだよ?!」
「ふーん。神様相手に呼び捨てとか。……『跪け』」
「ひぎっ」
突然跪くアルディ。
リンネが腕を組みアルディを見下ろす。
「あんたのちんけなスキルと違う『神の言霊』のお味はどうかしら?……全く。あんた全然変わらないね」
「グギギ……降参。解除して。お願い」
「あんたのことはお見通しだ。『嘘をつくことを禁じる』はい、どーぞ」
リンネが宣言し指をパチンと鳴らす。
拘束が解除されたようでアルディがゆっくりと立ち上がった。
「くそっ。このロリババアが。……で?君がゲームマスター?……あれ?…君……」
「はじめまして。美緒、守山美緒です。……ねえザッカート。この人のアレ、ちょん切ったの?」
「「「っ!???」」」
目の座った美緒の衝撃発言に男性3人が身を震わせる。
「い、いや。カシラ、さすがに……」
「ふーん。そっか。……次不埒な事したら問答無用でちょん切りますからね。分かった?」
表情のない顔でアルディに視線を向ける美緒。
怖すぎる。
「う、わ、分かったよ。でも僕ないんだよな。……おちんちん」
「おちん…はあ?!あんた何言って!??もう、ばかっ!」
「いやーごめん。ほら、僕今嘘つけないからさ。……美緒ちゃん?可愛いおっぱいだね。僕揉みたいな。柔らかいんだろうね♡」
「な、な、な!???」
「うーん。本当に可愛い。はあ、僕君のお尻もなでまわしたいなあ。顔も舐めたいかも」
「い、いや―――――――――――!!!」
キラキラ美少年フェイスで可愛く発せられる素直なセクハラ発言に美緒は魂の叫びをあげたのだった。
激しい怒りとほぼ限界まで魔力を消耗したことで美緒は帰還後気を失うようにベッドで眠りについた。
そして丸1日以上美緒は目を覚まさず眠り続け―――
ようやく目を覚ましたところだった。
『解呪スキル』という物の代償だろう。
特別な称号を持つ美緒でさえノーリスクという訳にはいかなかった。
※※※※※
「美緒?起きたにゃ?」
美緒の自室にミネアとルルーナが様子を見に来てくれた。
ずっと美緒を看病してくれていたレリアーナに美緒が目覚めたことを聞いて訪ねてきたのだ。
「うん、ごめんね。心配かけて。リアもありがとう。……ミネア…そ、その……」
美緒は不安げな顔をし視線をさまよわせてしまう。
何より美緒にその気はないものの、もしあれ以上の魔法を行使していればミネアは死んでいた。
さんざん勉強した教本にもちゃんと記されていた事だ。
でもあの時美緒は錯乱し、頭が真っ白になってしまっていた。
そんなことは言い訳には出来ない。
その事実に美緒の目に涙が浮かぶ。
「…ご、ごめん…なさ……っ!?」
突然大好きな優しい香りとぬくもりに包まれ一瞬息が止まる美緒。
そして我慢していた涙腺が崩壊する。
「ひぐっ、わた、私…ヒック…貴女を…ぐすっ……ころ…‥んぐっ?」
「ありがとうにゃ美緒」
ミネアの指が美緒の唇を押さえる。
それ以上言わせないよ?という想いとともに。
「ありがとうにゃ。本当にありがとうにゃ。……うちはとっても元気にゃ♡」
「っ!?……ミネ、ア?……う、うん。……よがっだ~…ヒック……うわーん」
その様子にレリアーナとルルーナは親愛の表情を浮かべていた。
部屋に温かい想いが溢れていく。
※※※※※
「僕をどうするつもり?もう飽き飽きなんだけど」
ギルド本部地下2階の尋問室で、アルディは見張りについているエルノールに問いかけた。
何をされたか知らないが全く魔力が練れない。
おまけにスキルも封じられているようだ。
この部屋に入れられた時に魔道具でもある邸宅のカギは奪われ、いろいろ事情を聴かれたもののその後はほぼ放置。
2000年生きてきてこんな目には腐るほどあってきていたアルディは、攫われたにもかかわらず一切苦痛を与えてこないここの住人に対し、すでに退屈していた。
あまつさえ用意された清潔なベッドに衣服。
夜には温かいお湯と清潔なタオル、着替えまで渡されていた。
さらには3食旨い食事も振舞われていた。
拘束されているとはいえ、まるで客人待遇だ。
意味が分からない。
「貴方には聞きたいことがいくつかある。危害を加えるつもりはない。話してくれるだろうか」
「はああ?!なにそれ。だったら最初からそう言えばいいじゃん。……あの化け物はどうしたのさ?」
「化け物ではない。ゲームマスターだ」
「っ!?へっ?!……まじで?うわー、そうだったの?!なんだよ、早く言えよな。何でも教える。連れてきてよ」
突然態度が変わるアルディ。
エルノールは訝しそうに目を細める。
「分かった。連れてこよう。……一ついいだろうか」
「なに?」
「貴方は本当に2000年も生きてきたのか?」
「まあね。……本当に退屈だったよ。君に分かるかな?運命に縛られ何もできない僕の気持ちが……ふう、分かんないよね。……いいよ。忘れて」
諦めたように笑うアルディに、数か月前までの自分が被る。
エルノールは美緒によりその重責から解放された。
でもこの男は…アルディは……
「……少しだけは分かるつもりだ。私も称号に縛られていた。……まあ数年だ。貴方の想いの数百分の一だろうが。…待っていてくれ。連れてくる」
「えっ?……君も??……なっ?!転移魔法??!!」
投げかけられる言葉を背にエルノールは執務室へと転移した。
※※※※※
執務室ではリンネと、友達とのおしゃべりを終えた美緒がソファーに座りアルディのことで話し合いを行っていた。
「ねえリンネ。あいつ何なの?本当にただのエロジジイじゃん。私寝ていたからまだ会っていないけど、昨日助け出した女の子だってなんか『いたずら』されてたみたいだし」
「まあまあ。その女の子も命に別状はないよ?貞操も失ってないしね。美緒だって別に触られてはいないでしょ?少し落ち着いて」
「うん。……リンネにしか触られてないけど?」
思わずジト目をリンネに向ける。
同時にあの時の何とも言えない感覚を思い出してしまい自然と顔が赤く染まってしまった。
「あは、あははは。ごめんて。……それともなーに?また気持ちよくなりたいのかな?ん?」
「っ!?もう、リンネのイジワル。……ふんだ」
顔を背けむくれる美緒。
リンネは苦笑いだ。
そこへエルノールが転移してきた。
明るい美緒の表情にやさしい気持ちが沸き上がってくる。
「美緒さま、もうお体は問題ありませんか?」
「うん。……ありがとうエルノール。……貴方のおかげで大切な友達を助けられた。あなたはいつでも私の心を守ってくれる……ふふっ、本当に私だけの騎士様みたい♡」
リンネとの会話の余韻でいまだ顔が赤い。
そんな事に気が回らず彼女は想いを伝えた。
赤い顔で真直ぐ伝えてくる美緒の余りの破壊力にエルノールは悶絶してしまう。
「う、あ。……コホン。……光栄です」
「うん♡」
その様子をニヤニヤ見みているリンネ。
「コホン。美緒さま。……アルディが面会を求めております」
「っ!?……分かった。…リンネ、同席する?」
「……そうだね。見てみたいかも。『流入者』である彼を。あー、因みに美緒の思っていることも正解だし、私の所見も正解。あいつはあんたとは違うからね」
「……分かったよ。お願いねリンネ」
「それではまいりましょう。美緒さま、手を」
「う、うん」
美緒はそっとエルノールの手に自分の手を乗せる。
がっしりとした男性の手に美緒は顔を赤らめる。
「えー?美緒だけ?私は?」
「……………どうぞ」
「やっさしー。じゃあ、レッツゴー!!」
※※※※※
「ねえ、まだ?僕早くゲームマスターに会いたいんだけど」
「うるせえな。喚くな。……ったく、あんた2000歳越えなんだろ?まるっきりガキじゃねーか」
「ははは、よく言われるよ。心は少年のままなのさ。おっさんと違ってね」
「誰がおっさんだこの野郎。俺はまだ26だ」
「おっさんじゃん」
「ちげーわ」
美緒たち3人が転移していくと何故かザッカートとアルディが子供みたいな口げんかをしていた。
思わず呆れたように溜息をつくエルノール。
3人に気づいたアルディが、朗らかに声をかけてくる。
「やあ、君がゲームマスター?……ん?はあ???な、なんでリンネがいるんだよ?!」
「ふーん。神様相手に呼び捨てとか。……『跪け』」
「ひぎっ」
突然跪くアルディ。
リンネが腕を組みアルディを見下ろす。
「あんたのちんけなスキルと違う『神の言霊』のお味はどうかしら?……全く。あんた全然変わらないね」
「グギギ……降参。解除して。お願い」
「あんたのことはお見通しだ。『嘘をつくことを禁じる』はい、どーぞ」
リンネが宣言し指をパチンと鳴らす。
拘束が解除されたようでアルディがゆっくりと立ち上がった。
「くそっ。このロリババアが。……で?君がゲームマスター?……あれ?…君……」
「はじめまして。美緒、守山美緒です。……ねえザッカート。この人のアレ、ちょん切ったの?」
「「「っ!???」」」
目の座った美緒の衝撃発言に男性3人が身を震わせる。
「い、いや。カシラ、さすがに……」
「ふーん。そっか。……次不埒な事したら問答無用でちょん切りますからね。分かった?」
表情のない顔でアルディに視線を向ける美緒。
怖すぎる。
「う、わ、分かったよ。でも僕ないんだよな。……おちんちん」
「おちん…はあ?!あんた何言って!??もう、ばかっ!」
「いやーごめん。ほら、僕今嘘つけないからさ。……美緒ちゃん?可愛いおっぱいだね。僕揉みたいな。柔らかいんだろうね♡」
「な、な、な!???」
「うーん。本当に可愛い。はあ、僕君のお尻もなでまわしたいなあ。顔も舐めたいかも」
「い、いや―――――――――――!!!」
キラキラ美少年フェイスで可愛く発せられる素直なセクハラ発言に美緒は魂の叫びをあげたのだった。
0
お気に入りに追加
163
あなたにおすすめの小説
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。
[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
結婚しても別居して私は楽しくくらしたいので、どうぞ好きな女性を作ってください
シンさん
ファンタジー
サナス伯爵の娘、ニーナは隣国のアルデーテ王国の王太子との婚約が決まる。
国に行ったはいいけど、王都から程遠い別邸に放置され、1度も会いに来る事はない。
溺愛する女性がいるとの噂も!
それって最高!好きでもない男の子供をつくらなくていいかもしれないし。
それに私は、最初から別居して楽しく暮らしたかったんだから!
そんな別居願望たっぷりの伯爵令嬢と王子の恋愛ストーリー
最後まで書きあがっていますので、随時更新します。
表紙はエブリスタでBeeさんに描いて頂きました!綺麗なイラストが沢山ございます。リンク貼らせていただきました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる