25 / 59
#11 ゾンビの涙(※残酷描写有り)
超越者
しおりを挟む
こうして快調に階段を駆け上がっていると、ポキっと脚が折れた、というより取れてしまったではないか。こうなっては、たった一段上がるにも苦労してしまう今日この頃だ。
仕方がないので、これ以上の上昇は諦めフロアに出ることにした。そこの通路をゴロゴロと転がって行き、行き着いた場所がまた窓際となったようだ。既に30~40階くらいのはずである。ここまで移動してくれば居場所も検知されてはいないだろう。
そこで、なんとか片足で立ち上がり下界を見下ろすと、おお~、絶景ではないか。既に俺のファンは帰ってしまったのだろう、一人も居ないように見える。ということは俺の母様、父様も家に帰ったということか。いくら不肖の息子とはいえ俺の一大事に、とも思ったが致し方あるまい。既に人のようで人にあらず。その存在を超えた存在なのだからな。これがヒーローの孤独というやつだろう。
そんな感傷に耽っていると、何やらパタパタという音が近づいてきたようだ。ムム、そうか、そうなのか。そのパタパタの正体はヘルコプターのようである。多分、俺を取材したい報道ヘリであろう。ということは第一声を考えなくてはならないようだ。さあ、何と答えてやろうか。もちろん俺が被害者であることは強調しなくてはならないな。
バタバタブンブン。
ヘリのパイロットはなかなか目が良いらしい。それとも聞屋の勘か、俺が手を振っているせいなのか。いずれにしろビルの側面を降下しているらしい。その証拠に窓ガラスの振動が半端ない。
しかし、どうやって窓越からインタビューするのだろうか。まあいい、素人の俺が考えても仕方のないこと。きっと上手くやるのだろう。
それにしても強固なガラスだ。かなりの振動が伝わってくるがビクともしなところは流石である、と感心していると報道ヘリの到着だ。上手く操縦しないとローターが壁に当たってしまうぞ、と心配していると、スライドドアのようなものが開き、そこからテレビカメラのお出まし、お出まし、お出ましのはずだった。
「やけに先のとんがったカメラだな~」
バリバリゾッコンホニャララパンプキントコトコダッパーン。
俺の体は小さな肉片となり、俺が俺でなくなってしまったようだ。無数に飛来する銃弾、それを受け止めきれない俺という体である。肉体に銃弾が減り込むとか、そんな次元ではない。骨から肉を剥ぎ取り、その骨までも粉砕している。
そう、テレビカメラと思われたそれはカメラなどではなくガトリング砲だったようだ。強固だと思われた窓ガラスも、そいつの前では紙切れ同然。ゾンビ王の俺とて為す術なく即死、いや、存在が消えてしまったところである。
だが俺も、ただ黙ってそれを見ていたわけではない。しっかりと己の最後を観察していたのだ。そして分かったことが一つだけあった。それは、ちょうど心臓の辺りだろうか、銃弾が何かの金属片を砕き、そのままどこかに飛んでいく様子を目撃したのだ。その金属片が何であったのかは分からないが、こんなことを思い出したのだ。
あれは俺とミヨちゃんが付き合い始めた頃、ミヨちゃんが口癖のように「最低でも二重化しないと安心できないの」と言っていたことだ。それと金属片に何か関係があるとは思えないが、俺の体にそんなものが在ったこと自体、不思議なことでもある、うん。
◇
こうして、ゾンビ王としての短い人生を終えた俺であるが、どうやら大きな勘違いをしていたらしい。それは、肉体という鎧から解放されたことによって新なる俺が誕生したからである。それはどんな俺かというと、聞いて驚け、インビジブル・俺の爆誕である。漲るパワー、存在を超えた存在となった無敵の俺。それは神をも超えることであろう。
簡単に言ってしまえば魂だけの存在と言えなくもない。しかしどうだ、床の上に立っている感触、物を掴める能力、そして一番肝心なのが『俺の意思』が存在し続けていることだろう。もはやこうなっては誰も俺を止めらぬ。そして俺自身も止めることは不可能である。
◇◇
更に高みを目指す俺である。そして俺という存在、意識がどこまで進化していくのか見定めてしんぜよう。ということで、とりあえずビルの屋上を目指す俺である。そこで、もう階段ではなく一気にエレベーターで行くことにした次第だ。どんなに監視の目があろうとも俺でさえその存在が掴めていないのだ。きっと無人のエレベーターが動いたと驚くことだろう、へへ。
最上階に着き、更に階段で屋上を目指す。そこから飛び降りたら一体どうなることやら、と色々と興味が尽きないものである。そうして屋上への扉を開くと、開くと。
なんてこったい! 既に先客が居たようだ。それも全員が異様なマスクをした珍妙なる連中である。しかし俺がここに居ることは分かるはずがないのである。なにせ俺はインビジブル、透明人間なのだからだ。
「来たわよ。みんな、用意して」
珍妙団5人のうち、中央の人物はその声からして女性なのであろう。そして全員が殺虫剤らしきスプレーを俺に向けているが、それはあまりにも滑稽な姿。珍妙団と呼ぶに相応しい光景である。
シューシュシュシュのシュー。
なぬ! 何故か一斉に俺に向けて怪しげなガスを噴射してきた連中である。何故だ! なぜ俺に向ける、俺はインビジブル、透明なんだぞ!
おっとおおおおおおおおおおおおお!
意識が遠ざかっていくではないか。どうして俺のことが? 俺が見えているとでもいうのかー、と考えてみれば、そういえば屋上の扉をすり抜けることなく、わざわざ扉を開けたせいか。くく、一生の不覚。
意識不明瞭、視界不良、世界が萎んでいく、いや、俺の存在が意識が消えかかっているのだろう。もはやこれまでか。
それでもアレを思い出してしまう俺である。アレとは俺がミヨちゃんと付き合う前に、その条件として俺に健康診断を要求してきたことだ。俺にとってはそんなことは屁でもないこと。すぐに快諾したのだが、それが普通ではなく健康診断をミヨちゃんの研究所でやったこと、そして言葉通り血を吐くまで行ったことだ。
何故そんなことを今際の際で思い出したのかは分からない。しかし、人を超えし存在と化した俺が最後に到達した彼岸ではなかろうかと思うのである。
◇
また、何処か知らぬ場所で行列に並ぶ俺である。行列といえばあの世、あの世といえば死後の世界である。ということで初めてではないので、そう驚きはしない。しかし前回よりも行列が長く感じるのは、おそらくゾンビテロによる被害者で賑わっているせいだろう。
「ちょっと、ここが何処かお主、知らんかいな」
後ろに並ぶご老人から質問されたが、どうやらそのご老人、自分がどのような運命にあったのかを未だ知らぬようである。ではここは気の利いたセリフでもぶちかましておいてやろう。
「爺さん、ここはな……知らぬ方が」
「あっ、よいよい。もう分かったから」
「なっ」
せっかくのチャンスを奪ってしまう爺さんである。しかしここで怒っても仕方がないこと、穏便に「ふん!」と言ってやるだけにしたものである。
そして、また何やら紙切れを持っていたことに気がつき、それを眺めると例によって何かの申請書のようである。それをまた受付に渡すのだろうが、長い行列のため、それが何時になるのか見当がつかない。仕方なしにその申請書を読んでみると、最終形態の欄に『ゾンビウィルス群体』とあるではないか。
どうやら俺は人でもなかったようだ。まあいいだろう。それにしても長い行列だ。今度こそ申請書が受理されることを祈っておこう。
仕方がないので、これ以上の上昇は諦めフロアに出ることにした。そこの通路をゴロゴロと転がって行き、行き着いた場所がまた窓際となったようだ。既に30~40階くらいのはずである。ここまで移動してくれば居場所も検知されてはいないだろう。
そこで、なんとか片足で立ち上がり下界を見下ろすと、おお~、絶景ではないか。既に俺のファンは帰ってしまったのだろう、一人も居ないように見える。ということは俺の母様、父様も家に帰ったということか。いくら不肖の息子とはいえ俺の一大事に、とも思ったが致し方あるまい。既に人のようで人にあらず。その存在を超えた存在なのだからな。これがヒーローの孤独というやつだろう。
そんな感傷に耽っていると、何やらパタパタという音が近づいてきたようだ。ムム、そうか、そうなのか。そのパタパタの正体はヘルコプターのようである。多分、俺を取材したい報道ヘリであろう。ということは第一声を考えなくてはならないようだ。さあ、何と答えてやろうか。もちろん俺が被害者であることは強調しなくてはならないな。
バタバタブンブン。
ヘリのパイロットはなかなか目が良いらしい。それとも聞屋の勘か、俺が手を振っているせいなのか。いずれにしろビルの側面を降下しているらしい。その証拠に窓ガラスの振動が半端ない。
しかし、どうやって窓越からインタビューするのだろうか。まあいい、素人の俺が考えても仕方のないこと。きっと上手くやるのだろう。
それにしても強固なガラスだ。かなりの振動が伝わってくるがビクともしなところは流石である、と感心していると報道ヘリの到着だ。上手く操縦しないとローターが壁に当たってしまうぞ、と心配していると、スライドドアのようなものが開き、そこからテレビカメラのお出まし、お出まし、お出ましのはずだった。
「やけに先のとんがったカメラだな~」
バリバリゾッコンホニャララパンプキントコトコダッパーン。
俺の体は小さな肉片となり、俺が俺でなくなってしまったようだ。無数に飛来する銃弾、それを受け止めきれない俺という体である。肉体に銃弾が減り込むとか、そんな次元ではない。骨から肉を剥ぎ取り、その骨までも粉砕している。
そう、テレビカメラと思われたそれはカメラなどではなくガトリング砲だったようだ。強固だと思われた窓ガラスも、そいつの前では紙切れ同然。ゾンビ王の俺とて為す術なく即死、いや、存在が消えてしまったところである。
だが俺も、ただ黙ってそれを見ていたわけではない。しっかりと己の最後を観察していたのだ。そして分かったことが一つだけあった。それは、ちょうど心臓の辺りだろうか、銃弾が何かの金属片を砕き、そのままどこかに飛んでいく様子を目撃したのだ。その金属片が何であったのかは分からないが、こんなことを思い出したのだ。
あれは俺とミヨちゃんが付き合い始めた頃、ミヨちゃんが口癖のように「最低でも二重化しないと安心できないの」と言っていたことだ。それと金属片に何か関係があるとは思えないが、俺の体にそんなものが在ったこと自体、不思議なことでもある、うん。
◇
こうして、ゾンビ王としての短い人生を終えた俺であるが、どうやら大きな勘違いをしていたらしい。それは、肉体という鎧から解放されたことによって新なる俺が誕生したからである。それはどんな俺かというと、聞いて驚け、インビジブル・俺の爆誕である。漲るパワー、存在を超えた存在となった無敵の俺。それは神をも超えることであろう。
簡単に言ってしまえば魂だけの存在と言えなくもない。しかしどうだ、床の上に立っている感触、物を掴める能力、そして一番肝心なのが『俺の意思』が存在し続けていることだろう。もはやこうなっては誰も俺を止めらぬ。そして俺自身も止めることは不可能である。
◇◇
更に高みを目指す俺である。そして俺という存在、意識がどこまで進化していくのか見定めてしんぜよう。ということで、とりあえずビルの屋上を目指す俺である。そこで、もう階段ではなく一気にエレベーターで行くことにした次第だ。どんなに監視の目があろうとも俺でさえその存在が掴めていないのだ。きっと無人のエレベーターが動いたと驚くことだろう、へへ。
最上階に着き、更に階段で屋上を目指す。そこから飛び降りたら一体どうなることやら、と色々と興味が尽きないものである。そうして屋上への扉を開くと、開くと。
なんてこったい! 既に先客が居たようだ。それも全員が異様なマスクをした珍妙なる連中である。しかし俺がここに居ることは分かるはずがないのである。なにせ俺はインビジブル、透明人間なのだからだ。
「来たわよ。みんな、用意して」
珍妙団5人のうち、中央の人物はその声からして女性なのであろう。そして全員が殺虫剤らしきスプレーを俺に向けているが、それはあまりにも滑稽な姿。珍妙団と呼ぶに相応しい光景である。
シューシュシュシュのシュー。
なぬ! 何故か一斉に俺に向けて怪しげなガスを噴射してきた連中である。何故だ! なぜ俺に向ける、俺はインビジブル、透明なんだぞ!
おっとおおおおおおおおおおおおお!
意識が遠ざかっていくではないか。どうして俺のことが? 俺が見えているとでもいうのかー、と考えてみれば、そういえば屋上の扉をすり抜けることなく、わざわざ扉を開けたせいか。くく、一生の不覚。
意識不明瞭、視界不良、世界が萎んでいく、いや、俺の存在が意識が消えかかっているのだろう。もはやこれまでか。
それでもアレを思い出してしまう俺である。アレとは俺がミヨちゃんと付き合う前に、その条件として俺に健康診断を要求してきたことだ。俺にとってはそんなことは屁でもないこと。すぐに快諾したのだが、それが普通ではなく健康診断をミヨちゃんの研究所でやったこと、そして言葉通り血を吐くまで行ったことだ。
何故そんなことを今際の際で思い出したのかは分からない。しかし、人を超えし存在と化した俺が最後に到達した彼岸ではなかろうかと思うのである。
◇
また、何処か知らぬ場所で行列に並ぶ俺である。行列といえばあの世、あの世といえば死後の世界である。ということで初めてではないので、そう驚きはしない。しかし前回よりも行列が長く感じるのは、おそらくゾンビテロによる被害者で賑わっているせいだろう。
「ちょっと、ここが何処かお主、知らんかいな」
後ろに並ぶご老人から質問されたが、どうやらそのご老人、自分がどのような運命にあったのかを未だ知らぬようである。ではここは気の利いたセリフでもぶちかましておいてやろう。
「爺さん、ここはな……知らぬ方が」
「あっ、よいよい。もう分かったから」
「なっ」
せっかくのチャンスを奪ってしまう爺さんである。しかしここで怒っても仕方がないこと、穏便に「ふん!」と言ってやるだけにしたものである。
そして、また何やら紙切れを持っていたことに気がつき、それを眺めると例によって何かの申請書のようである。それをまた受付に渡すのだろうが、長い行列のため、それが何時になるのか見当がつかない。仕方なしにその申請書を読んでみると、最終形態の欄に『ゾンビウィルス群体』とあるではないか。
どうやら俺は人でもなかったようだ。まあいいだろう。それにしても長い行列だ。今度こそ申請書が受理されることを祈っておこう。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
女神様から同情された結果こうなった
回復師
ファンタジー
どうやら女神の大ミスで学園ごと異世界に召喚されたらしい。本来は勇者になる人物を一人召喚するはずだったのを女神がミスったのだ。しかも召喚した場所がオークの巣の近く、年頃の少女が目の前にいきなり大量に現れ色めき立つオーク達。俺は妹を守る為に、女神様から貰ったスキルで生き残るべく思考した。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる