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旅路
親子・・・?
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「あァ?お前なんでそんなお偉いさんのこと知ってんだよ」
なんだなんだと隣の屋台の人も参戦してくる。
「新聞で見たんだよ」
「新聞?新聞なんてそんなもんどこで手に入れたんだ?」
腸詰め屋のご主人が誇らしげに言うと、反対隣の人も話に加わってきた。
この世界にも新聞はあるようだ。どこで手に入れたんだ、ってことは、新聞って割と珍しいものなのかな?
「いっぺんだけ直接王都に商品を卸しに行ったことがあるんだけどよ、そん時に買ったんだ。一面にバンッ!と、この兄ちゃんが載っててさ、いい男だなと思って大事に取ってあるんだ」
「所帯持ちが何言ってんだ」
「はっははは、冗談冗談!
ああ兄ちゃん達、お代はいらねえよ。王都のお偉いさんに会えて今日は運が良い。食べてってくれ」
ご主人は豪快に笑いながら、フランクフルトを何本も寄越そうとしてくる。
「いや、払わせて欲しい。この町の商品は王都でも人気が高い。これからもよろしく頼む」
ジルさんはそう言って右手を差し出した。
「なんてこった・・・。軍の最高司令官と握手しちまった・・・!
商売始めてから正直胸糞悪くなるほどの苦労もしてきたが、生きててよかったぜまったく」
今にも涙を流しそうな勢いで自分の右手を天に掲げるご主人は、とっても嬉しそうだ。
「あぁ!そうだ、アルタン!アルタンいるか!?」
そして彼は一瞬持ち場を離れてどこかに人を呼びに行ったかと思うと、これまた元気そうな20代後半くらいの青年を連れて帰ってきた。
青年はツナギを着て、薪のようなものをいくつも抱えている。軍手をはめた手で茶髪の寝癖を撫で付けながら
「なんだよロレンソ父ちゃん急に。これから煙材こさえるとこなんだけど?」
と言った。
ん・・・?
父ちゃん・・・
父ちゃん!?
どう見てもご兄弟かご友人にしか見えませんけれど、え、あなた達が親子だと言うのですか!?
「アルタン聞いてくれよ。今、父ちゃんはこのお方と握手しちまったんだ」
「あぁ?誰だよこい・・・ん?うわあ!国軍最高司令官!新聞で見た!!父ちゃんが壁にデカデカと飾ってる新聞に出てた人だろ!?」
手から薪をボロボロ落としてジルさんに駆け寄る。
新聞、飾ってるんだ。デカデカと。
「おい、ロレンソんとこのボウズ。落としたぜ?しっかりしろよ、2代目!」
「あ、ああ。すまねえおじさん」
アルタンと呼ばれたツナギの青年は落とした薪をあわてて拾い上げ、ジルさんは青年にも手を差し出した。
「煙材作りから下拵えまで、作業は大変だと聞く。くれぐれも体に気をつけて欲しい」
「は、は・・・はい!!ありがとうございます!がんばります!!」
アルタン青年はせっかく拾った薪を再びバラバラと落とし、軍手を外してジルさんの手にかぶりつく勢いで握手した。これでもかというほど頭を下げてお礼を言い続けている。
「軍人の兄ちゃん、あんたらお偉いさんだったのかい!俺とも握手してくれよ」
隣近所の屋台の人たちがわらわらと集まってきて、イガさんとメテさんまで握手をせがまれ始めた。
「あぁ、いや、僕たちは別にお偉いさんじゃ・・・」
「彼らは、ある部隊の隊長と副隊長を務めている。大変優秀な隊員だ」
弁明しようとするイガさんを遮ってジルさんがそう言うと、余計に周りが盛り上がってしまう。子供達も集まってきて「軍人さん、隊長さんと副隊長さんなんだって!」「隊長さん!副隊長さん!握手して」「わたしも!握手握手!」と、握手大会が始まる。
というか2人とも隊長と副隊長だったんだ。お偉いさんじゃん。
ジルさん、悪気は無いんだろうけど、イガさんとメテさんとても困ってる。困りながらも笑顔で快く対応する姿に、さすがと感心してしまう。
「この町の広場はね、軍の樹木医さんが幹をくり抜いて作ってくれたんだ!」「腐りかけてたペカンの町を助けてくれたのも軍人さんだって、お母さん言ってたよ!」
子供達は口々に軍人への思いを述べる。とても微笑ましい光景だ。
こんな素敵な光景に集中できない理由は、先程の青年の「父ちゃん」発言に他ならない。
ロレンソ父ちゃんと呼ばれた青年、推定20代後半。
アルタンと呼ばれた青年、推定20代後半。
何歳か聞きたいけど、そんな失礼なことはできない。あ、でも・・・
「おじさん、何歳ですか?」
今僕はジルさんの子供だと勘違いされるくらいには幼いと思われている。ジルさんも14歳だと思ったって言ってた。これを利用し、握手大会のどさくさに紛れて“ロレンソ父ちゃん“に尋ねた。
「・・・アキオ?」
「よおボウズ!俺は今年48だ!ちなみにあっちのアルタンはうちの2代目よ。今年18だ」
声を高くして無垢な子供のふりをしているところをジルさんには見られてしまったけど、無事真実に辿り着くことができた。
48歳と18歳。見えない。
そりゃ僕とジルさんを親子だと思うよね。
まあ、皆寿命も長いし、先祖はユニコーンかバジリスクかフェニックスかドラゴンのどれかだし。そういうこともあるんだろう。
でも、じゃあ、あの向かいの屋台のおばちゃんや、今アルタン青年の薪拾いを手伝っているおじちゃんは40代くらいに見えるけど・・・。
なるほど。若い人ばかりの町だと思ってたけど、違ったらしい。
あまり人の年齢は考えないようにしよう。全然わからないから。
無事握手大会が終わって、そこらじゅうの屋台の人たちが「ウチんとこのも食べてくれ」と色々なものを渡してくれた。
お財布担当のメテさんは頑なにお金を渡そうとしてたけど、「ふざけんじゃねえ!持ってけっつてんだろうが!わかんねえやつだなぁ、ったく」と怒鳴られていた。かわいそうに。
結局、ロレンソ父ちゃんとアルタン君のところの腸詰めと、隣の屋台の袋詰めされたナッツと、反対隣のザウの塩漬け、その隣の卵など、色々な屋台の燻製を手に入れた。
気になっていた卵の大きさだが、予想に反し、うずらの卵と鶏卵の間くらいの大きさで、一口サイズの食べやすい卵が串に3つ刺さっていた。
どの屋台のも、朝ごはんに食べるやつはありがたくもらうことにした。真空パックみたいに包装されたやつは非常食兼お土産用としてきちんと代金を払って買うことにした。買ったのはお財布担当のメテさんだけど。
燻製以外にもたくさん買った。
いろいろな野菜が入ったサラダボウル。
モチモチそうな丸いボールが入ったスープ。
ガーのチーズと、塩漬けの燻製を使ったキッシュみたいなやつ。などなど。
結局、ガーの正体は分からないままだ。一度ツリーハウスでジルさんに描いてもらったことがあるが、未確認生物みたいでどこが顔なのかも分からなかった。
ジルさんは絵を描く時、眉間にいつもの倍くらい皺が寄る。
たくさんの食べ物をジルさんとイガさんとメテさんが抱えて市場を少し下れば、屋台と屋台の間に穴が空いている場所があった。
3人に付いて中に入ると、そこはとっても大きな空洞になっていた。どういう仕組みか分からないけど灯りもついている。ここが先ほど子供達が言っていた『幹の中をくり抜いた広場』だろう。
こんな風に穴を開けたり削ったりしても樹木はちゃんと健康に育っているというのだから、樹木医と呼ばれる人たちの知識や技術は相当なものに違いない。
広場には木で出来たテーブルとベンチが幾つもあって、町の人たちがわいわい朝ごはんを食べている。
「ここにしましょう」
イガさんがテーブルにつき、皆それぞれ持っていたものを置く。
僕とジルさんが隣同士に、向かいにイガさんとメテさんが座ると、
「アキオ、脚は平気か?疲れただろう」
とジルさんが聞いてくる。
「大丈夫です。階段にも、杖、慣れてきました」
「そうか。それはよかった。辛くなったら言いなさい」
「ありがとうございます」
いつも通り僕を気遣ってくれるジルさんに、メテさんは感動しながら何か言いたげな顔をしているが、イガさんが「メテ」と一言かけると大人しくテーブルセッティングを始めた。
あ、イガさん、尻に敷くタイプだ。
なんだなんだと隣の屋台の人も参戦してくる。
「新聞で見たんだよ」
「新聞?新聞なんてそんなもんどこで手に入れたんだ?」
腸詰め屋のご主人が誇らしげに言うと、反対隣の人も話に加わってきた。
この世界にも新聞はあるようだ。どこで手に入れたんだ、ってことは、新聞って割と珍しいものなのかな?
「いっぺんだけ直接王都に商品を卸しに行ったことがあるんだけどよ、そん時に買ったんだ。一面にバンッ!と、この兄ちゃんが載っててさ、いい男だなと思って大事に取ってあるんだ」
「所帯持ちが何言ってんだ」
「はっははは、冗談冗談!
ああ兄ちゃん達、お代はいらねえよ。王都のお偉いさんに会えて今日は運が良い。食べてってくれ」
ご主人は豪快に笑いながら、フランクフルトを何本も寄越そうとしてくる。
「いや、払わせて欲しい。この町の商品は王都でも人気が高い。これからもよろしく頼む」
ジルさんはそう言って右手を差し出した。
「なんてこった・・・。軍の最高司令官と握手しちまった・・・!
商売始めてから正直胸糞悪くなるほどの苦労もしてきたが、生きててよかったぜまったく」
今にも涙を流しそうな勢いで自分の右手を天に掲げるご主人は、とっても嬉しそうだ。
「あぁ!そうだ、アルタン!アルタンいるか!?」
そして彼は一瞬持ち場を離れてどこかに人を呼びに行ったかと思うと、これまた元気そうな20代後半くらいの青年を連れて帰ってきた。
青年はツナギを着て、薪のようなものをいくつも抱えている。軍手をはめた手で茶髪の寝癖を撫で付けながら
「なんだよロレンソ父ちゃん急に。これから煙材こさえるとこなんだけど?」
と言った。
ん・・・?
父ちゃん・・・
父ちゃん!?
どう見てもご兄弟かご友人にしか見えませんけれど、え、あなた達が親子だと言うのですか!?
「アルタン聞いてくれよ。今、父ちゃんはこのお方と握手しちまったんだ」
「あぁ?誰だよこい・・・ん?うわあ!国軍最高司令官!新聞で見た!!父ちゃんが壁にデカデカと飾ってる新聞に出てた人だろ!?」
手から薪をボロボロ落としてジルさんに駆け寄る。
新聞、飾ってるんだ。デカデカと。
「おい、ロレンソんとこのボウズ。落としたぜ?しっかりしろよ、2代目!」
「あ、ああ。すまねえおじさん」
アルタンと呼ばれたツナギの青年は落とした薪をあわてて拾い上げ、ジルさんは青年にも手を差し出した。
「煙材作りから下拵えまで、作業は大変だと聞く。くれぐれも体に気をつけて欲しい」
「は、は・・・はい!!ありがとうございます!がんばります!!」
アルタン青年はせっかく拾った薪を再びバラバラと落とし、軍手を外してジルさんの手にかぶりつく勢いで握手した。これでもかというほど頭を下げてお礼を言い続けている。
「軍人の兄ちゃん、あんたらお偉いさんだったのかい!俺とも握手してくれよ」
隣近所の屋台の人たちがわらわらと集まってきて、イガさんとメテさんまで握手をせがまれ始めた。
「あぁ、いや、僕たちは別にお偉いさんじゃ・・・」
「彼らは、ある部隊の隊長と副隊長を務めている。大変優秀な隊員だ」
弁明しようとするイガさんを遮ってジルさんがそう言うと、余計に周りが盛り上がってしまう。子供達も集まってきて「軍人さん、隊長さんと副隊長さんなんだって!」「隊長さん!副隊長さん!握手して」「わたしも!握手握手!」と、握手大会が始まる。
というか2人とも隊長と副隊長だったんだ。お偉いさんじゃん。
ジルさん、悪気は無いんだろうけど、イガさんとメテさんとても困ってる。困りながらも笑顔で快く対応する姿に、さすがと感心してしまう。
「この町の広場はね、軍の樹木医さんが幹をくり抜いて作ってくれたんだ!」「腐りかけてたペカンの町を助けてくれたのも軍人さんだって、お母さん言ってたよ!」
子供達は口々に軍人への思いを述べる。とても微笑ましい光景だ。
こんな素敵な光景に集中できない理由は、先程の青年の「父ちゃん」発言に他ならない。
ロレンソ父ちゃんと呼ばれた青年、推定20代後半。
アルタンと呼ばれた青年、推定20代後半。
何歳か聞きたいけど、そんな失礼なことはできない。あ、でも・・・
「おじさん、何歳ですか?」
今僕はジルさんの子供だと勘違いされるくらいには幼いと思われている。ジルさんも14歳だと思ったって言ってた。これを利用し、握手大会のどさくさに紛れて“ロレンソ父ちゃん“に尋ねた。
「・・・アキオ?」
「よおボウズ!俺は今年48だ!ちなみにあっちのアルタンはうちの2代目よ。今年18だ」
声を高くして無垢な子供のふりをしているところをジルさんには見られてしまったけど、無事真実に辿り着くことができた。
48歳と18歳。見えない。
そりゃ僕とジルさんを親子だと思うよね。
まあ、皆寿命も長いし、先祖はユニコーンかバジリスクかフェニックスかドラゴンのどれかだし。そういうこともあるんだろう。
でも、じゃあ、あの向かいの屋台のおばちゃんや、今アルタン青年の薪拾いを手伝っているおじちゃんは40代くらいに見えるけど・・・。
なるほど。若い人ばかりの町だと思ってたけど、違ったらしい。
あまり人の年齢は考えないようにしよう。全然わからないから。
無事握手大会が終わって、そこらじゅうの屋台の人たちが「ウチんとこのも食べてくれ」と色々なものを渡してくれた。
お財布担当のメテさんは頑なにお金を渡そうとしてたけど、「ふざけんじゃねえ!持ってけっつてんだろうが!わかんねえやつだなぁ、ったく」と怒鳴られていた。かわいそうに。
結局、ロレンソ父ちゃんとアルタン君のところの腸詰めと、隣の屋台の袋詰めされたナッツと、反対隣のザウの塩漬け、その隣の卵など、色々な屋台の燻製を手に入れた。
気になっていた卵の大きさだが、予想に反し、うずらの卵と鶏卵の間くらいの大きさで、一口サイズの食べやすい卵が串に3つ刺さっていた。
どの屋台のも、朝ごはんに食べるやつはありがたくもらうことにした。真空パックみたいに包装されたやつは非常食兼お土産用としてきちんと代金を払って買うことにした。買ったのはお財布担当のメテさんだけど。
燻製以外にもたくさん買った。
いろいろな野菜が入ったサラダボウル。
モチモチそうな丸いボールが入ったスープ。
ガーのチーズと、塩漬けの燻製を使ったキッシュみたいなやつ。などなど。
結局、ガーの正体は分からないままだ。一度ツリーハウスでジルさんに描いてもらったことがあるが、未確認生物みたいでどこが顔なのかも分からなかった。
ジルさんは絵を描く時、眉間にいつもの倍くらい皺が寄る。
たくさんの食べ物をジルさんとイガさんとメテさんが抱えて市場を少し下れば、屋台と屋台の間に穴が空いている場所があった。
3人に付いて中に入ると、そこはとっても大きな空洞になっていた。どういう仕組みか分からないけど灯りもついている。ここが先ほど子供達が言っていた『幹の中をくり抜いた広場』だろう。
こんな風に穴を開けたり削ったりしても樹木はちゃんと健康に育っているというのだから、樹木医と呼ばれる人たちの知識や技術は相当なものに違いない。
広場には木で出来たテーブルとベンチが幾つもあって、町の人たちがわいわい朝ごはんを食べている。
「ここにしましょう」
イガさんがテーブルにつき、皆それぞれ持っていたものを置く。
僕とジルさんが隣同士に、向かいにイガさんとメテさんが座ると、
「アキオ、脚は平気か?疲れただろう」
とジルさんが聞いてくる。
「大丈夫です。階段にも、杖、慣れてきました」
「そうか。それはよかった。辛くなったら言いなさい」
「ありがとうございます」
いつも通り僕を気遣ってくれるジルさんに、メテさんは感動しながら何か言いたげな顔をしているが、イガさんが「メテ」と一言かけると大人しくテーブルセッティングを始めた。
あ、イガさん、尻に敷くタイプだ。
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