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第5章 慈愛の聖女、クラリス
12,魔王、再び
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タツシは転移魔法を何回か行使して魔王城に行った。
移動距離の二乗に比例して魔力消費量も多くなるから何回かに分けたほうが効率がいいのだ。
「よし、次の転移で魔王城の中に転移してくれ。」
魔王所の入り口から強そうな魔物がわんさかいるのが見えるがタツシは転移魔法が使えてしまう。
せこい奴だ。
「スラ介、頼むぞ!」
ぷるん
タツシは転移した。
「うっす、こんにちは」
「な!? またお前か!? いやしかし、今度こそはあんな卑怯な手で負けないぞ……」
「えー、同じ人っすか? ウケる~」
煽りたい放題のタツシ。
「俺様は前回、早く転生できるように準備をしてあったのだ!! おかげで僅か1年半で転生したんだぞ! どうだ! すごいだろ!」
「転生してから何日が経ちましたか?」
「一週間だ」
「じゃあ、転生してからわずか一週間で死ぬ、哀れな魔王ってことになりますね。」
「ふんっ。貴様こそ、今度こそは本当に命を落とすぞ! 残念だったな! 油断して俺様のもとにのこのこやってきたのが失態だ! これでもくらえ!」
「お、上級魔法、すごーい」
タツシのもとに巨大な漆黒の球体が飛んでくる。
それを正面から受けるタツシ。
「な!? なんだと!?」
「うひょ~! 聖女様の魔法、すげえええ!」
世界最強の光属性魔術師の手によってかけられた持続回復のおかげで、ダメージを食らってもそのまま回復していくタツシ。
「くそっ……こうなったら……」
魔王は何かを唱えだした。
「ゴホッホッ………グエ!?!?!? 苦し……」
「どうしました、こうなったら何かするんじゃなかったんですか?」
「卑怯だぞ貴様!! くそっうっ……」
今、タツシが密かに連れてきていた霧スライムを魔王の周囲に漂わせている。酸素を一切取り除き、窒素しか吸えない状態になっているから声は出せても息苦しい。
魔王は魔力を多分に使って生きているため死には至らないがやっぱり苦しいようだ。
「じゃあ、さよなら~~」
「おのれ!!! だったら俺様の最強の暗黒魔法をお見舞いしてやる!!!」
「ご自由にどうぞ。じゃ。」
スラ介が魔王を取り囲んだ。
そしてそのまま小さくなっていき…………
「こら、魔王は黒鉛じゃないんだからダイアモンドはできないぞ」
ぷるん
そんなことわかってるぞと言いたげな動作をしながらスラ介は魔王を圧死させた。
「ん? 魔王が死に際に『次は仲間を引き連れてお前を迎え撃つ』って言ってたの? へ~~~~。」
特に気にもせず帰ろうとするタツシ。
「やべ、さすがにこんなに早くに終わるってのはちょっとおかしいな。どこかで時間をつぶしてから帰るか。
あ~、クラリスに早く会いてえ~~。
やっぱり帰ろうかなぁ~。ってか、クレナちゃんのマッサージ明日じゃなかったっけ?? うーん、どうしよう」
ひとまず見られなければ問題ないと自室に転移するタツシであった。
移動距離の二乗に比例して魔力消費量も多くなるから何回かに分けたほうが効率がいいのだ。
「よし、次の転移で魔王城の中に転移してくれ。」
魔王所の入り口から強そうな魔物がわんさかいるのが見えるがタツシは転移魔法が使えてしまう。
せこい奴だ。
「スラ介、頼むぞ!」
ぷるん
タツシは転移した。
「うっす、こんにちは」
「な!? またお前か!? いやしかし、今度こそはあんな卑怯な手で負けないぞ……」
「えー、同じ人っすか? ウケる~」
煽りたい放題のタツシ。
「俺様は前回、早く転生できるように準備をしてあったのだ!! おかげで僅か1年半で転生したんだぞ! どうだ! すごいだろ!」
「転生してから何日が経ちましたか?」
「一週間だ」
「じゃあ、転生してからわずか一週間で死ぬ、哀れな魔王ってことになりますね。」
「ふんっ。貴様こそ、今度こそは本当に命を落とすぞ! 残念だったな! 油断して俺様のもとにのこのこやってきたのが失態だ! これでもくらえ!」
「お、上級魔法、すごーい」
タツシのもとに巨大な漆黒の球体が飛んでくる。
それを正面から受けるタツシ。
「な!? なんだと!?」
「うひょ~! 聖女様の魔法、すげえええ!」
世界最強の光属性魔術師の手によってかけられた持続回復のおかげで、ダメージを食らってもそのまま回復していくタツシ。
「くそっ……こうなったら……」
魔王は何かを唱えだした。
「ゴホッホッ………グエ!?!?!? 苦し……」
「どうしました、こうなったら何かするんじゃなかったんですか?」
「卑怯だぞ貴様!! くそっうっ……」
今、タツシが密かに連れてきていた霧スライムを魔王の周囲に漂わせている。酸素を一切取り除き、窒素しか吸えない状態になっているから声は出せても息苦しい。
魔王は魔力を多分に使って生きているため死には至らないがやっぱり苦しいようだ。
「じゃあ、さよなら~~」
「おのれ!!! だったら俺様の最強の暗黒魔法をお見舞いしてやる!!!」
「ご自由にどうぞ。じゃ。」
スラ介が魔王を取り囲んだ。
そしてそのまま小さくなっていき…………
「こら、魔王は黒鉛じゃないんだからダイアモンドはできないぞ」
ぷるん
そんなことわかってるぞと言いたげな動作をしながらスラ介は魔王を圧死させた。
「ん? 魔王が死に際に『次は仲間を引き連れてお前を迎え撃つ』って言ってたの? へ~~~~。」
特に気にもせず帰ろうとするタツシ。
「やべ、さすがにこんなに早くに終わるってのはちょっとおかしいな。どこかで時間をつぶしてから帰るか。
あ~、クラリスに早く会いてえ~~。
やっぱり帰ろうかなぁ~。ってか、クレナちゃんのマッサージ明日じゃなかったっけ?? うーん、どうしよう」
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