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第5章 慈愛の聖女、クラリス
9,こんなすごいもの……
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タツシはご機嫌な状態でクラリスのところに行った。
ここのところクラリスはかなり安定しているが、偶に仕事で嫌なことがあるとタツシに泣きついてくることがあった。
毎回毎回タツシは優しく彼女を受け止めたようだ。
「クラリスさん、今日はいいものを持ってきました。」
「あら、なにかしら」
「これ、君にあげるよ。」
クラリスは手に取る。そしてかなり集中してる。鑑定魔法を使っているようだ。
「ええええええええ!?!? そんなっ、いやこれおかしいです! そんな、聖女の杖よりも、そんな、これがあれば、いや、でも……」
「どうぞ、受け取ってください。」
「いや……こんな素晴らしいもの、受け取れません……。おかしいです、おかしいんです。この杖、使っても何も代償がないじゃないですか。こんな高い効果、ありえない……。
しかも、タツシさん、あなた、これを私に無料で渡すつもりなんですか?」
「もちろんです。」
「これ、小国一つ買えるレベルの代物じゃあありませんか??」
「ははは、クラリスさん、あなたやっぱり250レベル超えているんですね?」
「えっあっ……そうです。」
「あのですね、普通4つも適応属性があって、しかもそんなに高レベルの人なんていないんですよ。ですからあなたが使うしかないんです。」
「いや、でもそんな、ただで頂く訳には……。しかも毎週マッサージまでしていただいていますし……。」
「まあ、民を救う聖女を癒すのは、民を救っているのと同じでしょう。これが勇者の残された務めだと思っていますから、いいんですよそれくらい。」
「ありがとうございます、ありがとうございます、ありがとうございます、ありがとうございます……」
そのごクラリスはなんども同じ言葉を繰り返した。
「これで、クラリスさんは男性を経験してもいいことになるので、恋愛も自由ですよ?」
「あっ」
「是非、あなたの好きな人に、思いを伝えてください。」
(あ、あの……)
クラリスは何か言おうとしたが声に出ていない。
「じゃあいつも通りマッサージしますね~」
「はい」
その後クラリスはずっとなんだかそわそわしていたが、やがてマッサージは終わった。
一部始終をラネルも見ていたが、彼女は途中から快楽の沼にフェードアウトしたため杖のくだり以降は知らない。
そして、タツシが帰ろうとしたとき。
「あ、あの、タツシさん、」
「なんですか?」
「あ、あの……あ……いえ、また来週、よろしくお願いします。」
「ええ、もちろん。では、また来週」
そういいながらタツシは去っていった。
「あ~あ~、いいなークラリスさんに好かれている人。マジで羨ましいわ~。」
実はこの頃になるとタツシは若干クラリスに好意を抱き始めていた。
タツシは一番気になっていた第一王女を依然見つけられていない。
とはいえ、ひとまず自分のことよりクラリスに自由になってもらいたいと思ってタツシはあの杖を渡した。
普段さんざん「ここ気持ちいいですよね? 言わなくても分かっちゃいますよ~」とか言っているくせに、肝心のところでは鈍いタツシであった。
ここのところクラリスはかなり安定しているが、偶に仕事で嫌なことがあるとタツシに泣きついてくることがあった。
毎回毎回タツシは優しく彼女を受け止めたようだ。
「クラリスさん、今日はいいものを持ってきました。」
「あら、なにかしら」
「これ、君にあげるよ。」
クラリスは手に取る。そしてかなり集中してる。鑑定魔法を使っているようだ。
「ええええええええ!?!? そんなっ、いやこれおかしいです! そんな、聖女の杖よりも、そんな、これがあれば、いや、でも……」
「どうぞ、受け取ってください。」
「いや……こんな素晴らしいもの、受け取れません……。おかしいです、おかしいんです。この杖、使っても何も代償がないじゃないですか。こんな高い効果、ありえない……。
しかも、タツシさん、あなた、これを私に無料で渡すつもりなんですか?」
「もちろんです。」
「これ、小国一つ買えるレベルの代物じゃあありませんか??」
「ははは、クラリスさん、あなたやっぱり250レベル超えているんですね?」
「えっあっ……そうです。」
「あのですね、普通4つも適応属性があって、しかもそんなに高レベルの人なんていないんですよ。ですからあなたが使うしかないんです。」
「いや、でもそんな、ただで頂く訳には……。しかも毎週マッサージまでしていただいていますし……。」
「まあ、民を救う聖女を癒すのは、民を救っているのと同じでしょう。これが勇者の残された務めだと思っていますから、いいんですよそれくらい。」
「ありがとうございます、ありがとうございます、ありがとうございます、ありがとうございます……」
そのごクラリスはなんども同じ言葉を繰り返した。
「これで、クラリスさんは男性を経験してもいいことになるので、恋愛も自由ですよ?」
「あっ」
「是非、あなたの好きな人に、思いを伝えてください。」
(あ、あの……)
クラリスは何か言おうとしたが声に出ていない。
「じゃあいつも通りマッサージしますね~」
「はい」
その後クラリスはずっとなんだかそわそわしていたが、やがてマッサージは終わった。
一部始終をラネルも見ていたが、彼女は途中から快楽の沼にフェードアウトしたため杖のくだり以降は知らない。
そして、タツシが帰ろうとしたとき。
「あ、あの、タツシさん、」
「なんですか?」
「あ、あの……あ……いえ、また来週、よろしくお願いします。」
「ええ、もちろん。では、また来週」
そういいながらタツシは去っていった。
「あ~あ~、いいなークラリスさんに好かれている人。マジで羨ましいわ~。」
実はこの頃になるとタツシは若干クラリスに好意を抱き始めていた。
タツシは一番気になっていた第一王女を依然見つけられていない。
とはいえ、ひとまず自分のことよりクラリスに自由になってもらいたいと思ってタツシはあの杖を渡した。
普段さんざん「ここ気持ちいいですよね? 言わなくても分かっちゃいますよ~」とか言っているくせに、肝心のところでは鈍いタツシであった。
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