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第5章 慈愛の聖女、クラリス
8,新しい杖
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タツシがクラリスの隠された事実を知ってから半年が経とうとしていた。
この間、特に大した事件もなく、平和な日々を過ごしていた。
アメリアも、クレナも未だ毎週通い続けているし、タツシは毎週クラリスのところに通っている。
タツシはほかにもまたいいところの令嬢数人に手を出したが、クレナ以降誰にも挿入はしていない。挿入するより一人で自分の前で恥ずかしながらオナニーしちゃうのを見る方が楽しい、というタツシの歪んだ考えが原因だ。
この期間の間に、スラ介のレベルは700を越えた。
スラ介の力を持ってても発見できていなかったダンジョンというのがいくつもあり、それらを制覇すると爆ぢな経験値が得られるようだ。
地上に全く影響は及ぼさないためスラ介の異常さは誰にもバレていない。
そして、タツシは半年間ずっとあるものを研究していた。この日、タツシはついに見つけたのだ。
「やっぱりアレ、ダイアモンドだ! よし、だったら俺の手で作れるぞ!」
タツシはクラリスを悩ませている聖女の杖の代替品を作ろうとしていた。
この杖の先端についている宝石が何なのか、ずっと調べていたのだ。重さと光の反射具合から何となくあたりをつけて、あとはほかの場所から宝石を買いまくって比較した。
宝石鑑定が出来なかったのが心底悔やまれたが、それでもスラ介の助力を得て何とか特定した。
しかし新しく作る杖が聖女の杖より弱くなってしまっては全く意味がない。
あれよりも強く、しかも効果の高いものを作らなければならない。
だが、効果が高いものを作ると必ずと言っていいほど何らかの呪いが付いてしまうのだ。ここでいう呪いとは魔道具につく負の追加効果のことである。
いい魔道具を作るためには比較的マシな呪いが付くまで何度も作り直さなければならない。
「なあ、スラ介、お前、人工ダイヤモンド作れるか?」
ぷるっ?
「ああ、この宝石なんだけどさ、高い圧力と、高い温度で炭素を……炭の中にある主成分を圧縮するとこれができるはずなんだ。ちょっとやってみてくれるか?」
ぷるんっ
スラ助はうなずくと空間収納から大量の炭を取り出した。
そして、この日を境にタツシの研究室に座するスライムは24時間ずっと動き続けることになる。
やはり一筋縄ではいかず、何度も何度も試行錯誤していた。流石のスラ介でもダイヤモンドを作る圧力を用意しようとすると相当厳しいようだ。
それでも、なんとか完成する。
「おお! すげえ! こんなでっかいの作れたのか! 流石だぞスラ介!」
作るところを見れば最大限電気スライムと霧スライムの助力も得ていた。
そして杖の制作に取り掛かる。といってもタツシは全く器用ではないためこれもスラ介に全部お任せだ。タツシ、なにもしてないね。
一本目の杖の効果は――
「うーん、回復力14倍ってのはすごいんだけど、魔力消費量3倍はダメだな。しかも使用条件にレベル10以下とか言うのがあるし。ふざけてんのかこれ」
呪いというのは本当にランダムに効果が付くためなんどもやるしかない。
そもそも普通はここまで高度な材料で物を作ることはないためこのガチャを経験した人物はそんなに多くない。
タツシは二回目の作成を見守った。
人工ダイヤモンド自体を作るのに16時間以上かかるため、なかなか回数をこなすことは難しい。
スラ介のリソースをすべて注ぐため、スライム・リフレの休業日も増やした。
「今度こそ頼むぞ………」
タツシは杖を鑑定した。
「うっわああ、なんじゃこりゃ、また無理な条件……あれ、でも待てよ……?」
使用条件には、火属性、水属性、風属性、光属性に適応があり、レベル250を越える者、とある。
初めの4つは、クラリスなら満たしている。
レベルなら後から上げられるし、もしかしたらすでに超えているかもしれない。
「やったーーーーー! 二つ目でいいやつきたーーーー! よし、早速明後日マッサージする前にこれを渡そう!!!!」
この間、特に大した事件もなく、平和な日々を過ごしていた。
アメリアも、クレナも未だ毎週通い続けているし、タツシは毎週クラリスのところに通っている。
タツシはほかにもまたいいところの令嬢数人に手を出したが、クレナ以降誰にも挿入はしていない。挿入するより一人で自分の前で恥ずかしながらオナニーしちゃうのを見る方が楽しい、というタツシの歪んだ考えが原因だ。
この期間の間に、スラ介のレベルは700を越えた。
スラ介の力を持ってても発見できていなかったダンジョンというのがいくつもあり、それらを制覇すると爆ぢな経験値が得られるようだ。
地上に全く影響は及ぼさないためスラ介の異常さは誰にもバレていない。
そして、タツシは半年間ずっとあるものを研究していた。この日、タツシはついに見つけたのだ。
「やっぱりアレ、ダイアモンドだ! よし、だったら俺の手で作れるぞ!」
タツシはクラリスを悩ませている聖女の杖の代替品を作ろうとしていた。
この杖の先端についている宝石が何なのか、ずっと調べていたのだ。重さと光の反射具合から何となくあたりをつけて、あとはほかの場所から宝石を買いまくって比較した。
宝石鑑定が出来なかったのが心底悔やまれたが、それでもスラ介の助力を得て何とか特定した。
しかし新しく作る杖が聖女の杖より弱くなってしまっては全く意味がない。
あれよりも強く、しかも効果の高いものを作らなければならない。
だが、効果が高いものを作ると必ずと言っていいほど何らかの呪いが付いてしまうのだ。ここでいう呪いとは魔道具につく負の追加効果のことである。
いい魔道具を作るためには比較的マシな呪いが付くまで何度も作り直さなければならない。
「なあ、スラ介、お前、人工ダイヤモンド作れるか?」
ぷるっ?
「ああ、この宝石なんだけどさ、高い圧力と、高い温度で炭素を……炭の中にある主成分を圧縮するとこれができるはずなんだ。ちょっとやってみてくれるか?」
ぷるんっ
スラ助はうなずくと空間収納から大量の炭を取り出した。
そして、この日を境にタツシの研究室に座するスライムは24時間ずっと動き続けることになる。
やはり一筋縄ではいかず、何度も何度も試行錯誤していた。流石のスラ介でもダイヤモンドを作る圧力を用意しようとすると相当厳しいようだ。
それでも、なんとか完成する。
「おお! すげえ! こんなでっかいの作れたのか! 流石だぞスラ介!」
作るところを見れば最大限電気スライムと霧スライムの助力も得ていた。
そして杖の制作に取り掛かる。といってもタツシは全く器用ではないためこれもスラ介に全部お任せだ。タツシ、なにもしてないね。
一本目の杖の効果は――
「うーん、回復力14倍ってのはすごいんだけど、魔力消費量3倍はダメだな。しかも使用条件にレベル10以下とか言うのがあるし。ふざけてんのかこれ」
呪いというのは本当にランダムに効果が付くためなんどもやるしかない。
そもそも普通はここまで高度な材料で物を作ることはないためこのガチャを経験した人物はそんなに多くない。
タツシは二回目の作成を見守った。
人工ダイヤモンド自体を作るのに16時間以上かかるため、なかなか回数をこなすことは難しい。
スラ介のリソースをすべて注ぐため、スライム・リフレの休業日も増やした。
「今度こそ頼むぞ………」
タツシは杖を鑑定した。
「うっわああ、なんじゃこりゃ、また無理な条件……あれ、でも待てよ……?」
使用条件には、火属性、水属性、風属性、光属性に適応があり、レベル250を越える者、とある。
初めの4つは、クラリスなら満たしている。
レベルなら後から上げられるし、もしかしたらすでに超えているかもしれない。
「やったーーーーー! 二つ目でいいやつきたーーーー! よし、早速明後日マッサージする前にこれを渡そう!!!!」
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