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第4章 聖女の近侍、ラネル
16,可愛い
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ラネルは起きた。
「いや!? 私、眠ってしまっていましたか?」
そういいながらラネルは自分の胸を腕で覆う。今はすでに服の中からスライムもはい出し、膣の中にももちろんスライムはいない。
「はい、とても気持ちよく寝ていましたよ。気持ちよかったですか?」
「はい、とても気持ちよかった……です。」
「それはよかった。かなり日頃の疲れもとれてすっきりしているでしょう?」
「確かに……そうですね。」
「ラネルさん途中なかなか脱力していただけなくて、結構体が動いてしまっていましたからどうしようかとおもったんですが、あの後はかなりリラックスしていただけたので良かったです。」
「え……?」
「あれ? 覚えていませんか?」
「は、はい……」
「だったら問題ないですが、一応言っておくと、あんな感じでなかなか脱力していただけない状態、原因は分かりませんがよく女性がなってしまうので気にしないでくださいね?」
「はぁ、分かりました。」
「それで……クラリスさん、起きませんねぇ」
「あの子……ゴホン! クラリスさんは寝起きだけは悪くって……日頃4時間しか寝ていないせいでしょうけど……」
「うーん、なるほど。どうやって起こしたらいいんでしょう?」
「まあ、いつも通りにやってみます。」
そういってラネルはクラリスの前に行くと叫んだ。
「起きてください! でないと人々を回復させてあげられなくなりますよ!!」
「ん……あと5分だけ寝かせてぇ~」
(え? クラリスさん、可愛い……)
想像以上に甘えているクラリスを見て癒されているタツシをよそに、ラネルは必死に起こそうとした。
「ちょっと!? いいんですか!? 今も骨折して動けなくなった兵士の方々があなたの治療を待っているんですよ!?」
「でもまだ魔力回復していないも~ん」
「ああもう……」
「クラリスさん? 起きてくださいよー。マッサージ終わりましたよ。」
「んん……ひああ! タツシさん!? あっすみません。すっかり寝込んでいました。その、ええと……いや、いつもはこんなに寝起き悪くないんですけど……」
ガバッっとすごい勢いで体を起こしたクラリス。
ラネルは、すごい目つきでクラリスを睨んでいる!
「あまりにも気持ちよくってつい寝すぎてしまいました! あはははは」
「そうですか。気持ちよくなっていただければよかったです。」
「あ、あのっラネル、ラネルは今、私を起こしてないわよ……ね?」
「あの、クラリス様、『起きてください! でないと人々を回復させてあげられなくなりますよ!!』と申し上げたところ『ん……あと5分だけ寝かせてぇ~』とおっしゃてました。
もちろんタツシ様の前で。」
クラリスは顔を下に向けてしまった。
泣きそうなくらい恥ずかしいようだ。
「あはは。大丈夫ですよ。マッサージ中に寝てしまったほうがより効果が増すくらいですから、すこし寝起きが悪くっても気にすることはありません。」
「はい……本当にすみませんでした。」
「さて、マッサージも終わりましたし、私はこれで失礼しますね。」
「はい! 今日もわざわざ本当にありがとうございました! また来週お願いします!」
「はい、こちらこそありがとうございました。来週もまたお願いしますね。」
そういってタツシはラネルに案内されて部屋を出た。
「クラリス様の見苦しいところを見せてしまって本当に申し訳ございませんでした。あの子、ゆすってもたたいても絶対に起きませんの。
民を救うことだけは絶対としているのでそれを引き合いに出せばなんとか起きるのですけどねぇ……」
「ははは。でもまあいつも頑張っているクラリスさんのことですからあれくらいはいいんじゃないですか?」
「でもですよ。そう思って長い時間起こさないでそっとしておくと、今度は後で『なんで起こしてくれなかったの!? 魔法を練習する時間が減っちゃったじゃない!』って仰って……。」
「あはは。ラネルさんも大変ですねぇ。」
タツシは、思ったより可愛いところもある聖女の姿を知れて、とても喜んでいた。
「では、気を付けてお帰りください。」
門でラネルが綺麗なお辞儀をする。
そうしてタツシはまた店兼家に戻った。
ラネルもクラリスの部屋へある魔道具を回収しに行った。
「いや!? 私、眠ってしまっていましたか?」
そういいながらラネルは自分の胸を腕で覆う。今はすでに服の中からスライムもはい出し、膣の中にももちろんスライムはいない。
「はい、とても気持ちよく寝ていましたよ。気持ちよかったですか?」
「はい、とても気持ちよかった……です。」
「それはよかった。かなり日頃の疲れもとれてすっきりしているでしょう?」
「確かに……そうですね。」
「ラネルさん途中なかなか脱力していただけなくて、結構体が動いてしまっていましたからどうしようかとおもったんですが、あの後はかなりリラックスしていただけたので良かったです。」
「え……?」
「あれ? 覚えていませんか?」
「は、はい……」
「だったら問題ないですが、一応言っておくと、あんな感じでなかなか脱力していただけない状態、原因は分かりませんがよく女性がなってしまうので気にしないでくださいね?」
「はぁ、分かりました。」
「それで……クラリスさん、起きませんねぇ」
「あの子……ゴホン! クラリスさんは寝起きだけは悪くって……日頃4時間しか寝ていないせいでしょうけど……」
「うーん、なるほど。どうやって起こしたらいいんでしょう?」
「まあ、いつも通りにやってみます。」
そういってラネルはクラリスの前に行くと叫んだ。
「起きてください! でないと人々を回復させてあげられなくなりますよ!!」
「ん……あと5分だけ寝かせてぇ~」
(え? クラリスさん、可愛い……)
想像以上に甘えているクラリスを見て癒されているタツシをよそに、ラネルは必死に起こそうとした。
「ちょっと!? いいんですか!? 今も骨折して動けなくなった兵士の方々があなたの治療を待っているんですよ!?」
「でもまだ魔力回復していないも~ん」
「ああもう……」
「クラリスさん? 起きてくださいよー。マッサージ終わりましたよ。」
「んん……ひああ! タツシさん!? あっすみません。すっかり寝込んでいました。その、ええと……いや、いつもはこんなに寝起き悪くないんですけど……」
ガバッっとすごい勢いで体を起こしたクラリス。
ラネルは、すごい目つきでクラリスを睨んでいる!
「あまりにも気持ちよくってつい寝すぎてしまいました! あはははは」
「そうですか。気持ちよくなっていただければよかったです。」
「あ、あのっラネル、ラネルは今、私を起こしてないわよ……ね?」
「あの、クラリス様、『起きてください! でないと人々を回復させてあげられなくなりますよ!!』と申し上げたところ『ん……あと5分だけ寝かせてぇ~』とおっしゃてました。
もちろんタツシ様の前で。」
クラリスは顔を下に向けてしまった。
泣きそうなくらい恥ずかしいようだ。
「あはは。大丈夫ですよ。マッサージ中に寝てしまったほうがより効果が増すくらいですから、すこし寝起きが悪くっても気にすることはありません。」
「はい……本当にすみませんでした。」
「さて、マッサージも終わりましたし、私はこれで失礼しますね。」
「はい! 今日もわざわざ本当にありがとうございました! また来週お願いします!」
「はい、こちらこそありがとうございました。来週もまたお願いしますね。」
そういってタツシはラネルに案内されて部屋を出た。
「クラリス様の見苦しいところを見せてしまって本当に申し訳ございませんでした。あの子、ゆすってもたたいても絶対に起きませんの。
民を救うことだけは絶対としているのでそれを引き合いに出せばなんとか起きるのですけどねぇ……」
「ははは。でもまあいつも頑張っているクラリスさんのことですからあれくらいはいいんじゃないですか?」
「でもですよ。そう思って長い時間起こさないでそっとしておくと、今度は後で『なんで起こしてくれなかったの!? 魔法を練習する時間が減っちゃったじゃない!』って仰って……。」
「あはは。ラネルさんも大変ですねぇ。」
タツシは、思ったより可愛いところもある聖女の姿を知れて、とても喜んでいた。
「では、気を付けてお帰りください。」
門でラネルが綺麗なお辞儀をする。
そうしてタツシはまた店兼家に戻った。
ラネルもクラリスの部屋へある魔道具を回収しに行った。
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