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第1章 魔法学園の少女、アメリア

22,特別なプレゼント

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「アメリアさん、お時間がやってまいりましたので、そろそろ切り上げて出てください!」

「きゃぁ! あんっああイクッ……あ……ああ♡んんあぁ……あ…!あぁぁっん……」

「聞こえてますかーー?」

「あっ……はあ、はいぃぃ……でまふ……でまふかりゃあぁ……」

「しっかりお膣洗い流してから出てくださいね??」

「あ……はい…」

 アメリアはビクビクしながらも何とか膣を洗い流し、シャワー室を出て、着替える。

 もともと着ていた服以外に、彼女のブラもパンツもしっかり籠にはいっている。

(店員さんに見られちゃったかな……これ……)

 恥ずかしくなりながらも、彼女は全身にしっかり服を着た。

 シャワーから上がって少したち、心拍数が下がってきている上、服をしっかり着て安心してしまったアメリアはその場にずるっと倒れこむ。

(あ……また意識がとんじゃ……う……)


「アメリアさん! 大丈夫ですか!?!?」

「ひゃっ……あ、、大丈夫です。」

 すっかり地面に座り込んでいたアメリアは慌てて立とうとするが、少しふらつく。

「無理しないで下さい。私が運びますから。」

「ひぇ!?」

 タツシはアメリアをお姫様抱っこで抱えると、脱衣所から出てマッサージルーム(大)に出る。ここを通らないと地上に出られない(という設定になっている)のだ。

「ほら、見てください、今日だけでアメリアちゃ……アメリアさんはこんなにたくさんお汁をだしたんですよお~??」

「いやぁああ、見たくありません!」

 あちこちにできている大きな水たまり。スライムに数えさせたら全部で1L程度あるらしい。

(回復魔法すごいな……。アメリアちゃんの体質もあるだろうけど。)

「ううぅぅ……すみません……私、片付けます……」

「ああ、いえいえ、気にしないでください。ほら、ああやってスライムが回収してくれますから!」

「ああ、そうなんですね……よかった……」

「では、ちょっとお話がありますので……」

 そういってタツシは椅子に座る。アメリアを抱えたまま。

「あ、私降ります、もう大丈夫ですから!」

「いや、無理しないでください。」

 タツシのがっしりした腕に阻まれてアメリアは抜け出せない。

(アメリアちゃんの細身の体、触り心地も最高だな~)

 全く彼女を心配する様子などないタツシ。

「あの、お話って……」

「まずですね、本日は当店をご利用いただいてありがとうございました。」

「あ、いえ……」

「それでですね、今後もここにいらっしゃるかと思うのですが、申し訳ないことに私、これから二週間、出張がありまして……」

「え!? そうなんですか!?」

「ええ。なのでもし2週間以内にここを訪れるのであれば他のスタッフの方に見てもらうことになるかと思います。」

「はあ。」

「それでですね……大変申し上げにくいのですが……」

「??」

「当店では本来女性の方は1コースで1回のみ、オーガズムに至ってもらう、という決まりがあるんですよ。(ないです。普通はゼロ回。)

 ですが今まで私からのサービスということで、アメリアさんには何度でも存分にイってもらっていました。」

「え……??? そうだったんですか……?」

「はい。いままで申し上げてきませんでしたが私はこの店の店長なのです。なので多少の融通は効くのですが他のスタッフにルール厳守をしていただいている以上、他のスタッフの施術を受けるとなるとこのルールを守らなければなりません。」

「はぁ……。」

「そのことをご了承願います。大丈夫そうですか?2週間」

「え……まあ、恐らく…(一人で毎日シていればいいかなあ……)」

「そういうわけですので、お詫びということでこちらの品を贈呈させていただきます。」

「品?」

 そういってタツシはアメリアを椅子に座らせ、ポケットからごそごそ、と瓶を取り出す。

 その瓶は内側が丸底フラスコのような形になっていて、外側を六角柱が覆う、豪華なつくりの瓶だった。

 ゴム栓で口は締まっている。

「ええええ!?!? これってまさか……」

「はい、私の精液が入っております。疲れた時、何かの癒しを求める時に是非お使いください。」

 現代の日本でやったらウルトラスーパーセクハラである。

 だがアメリアは羞恥と歓喜で相殺され、素直に受け取った。

「あ……ありがとうございます…こんなに一杯…」

「あ、100レベルの勇……ゴホン、100レベルの男の精液、売ると高い値が付くので危ない人たちが狙います。絶対に他人に口外しないように気を付けてくださいね!」

「はい……」

 そういってタツシは黒い六角柱のケースですっぽりと容器を覆う。この容器は側面にカラフルな宝石があしらわれていた。

「ほら、こうすれば普通のインテリアですから、安心して部屋に置けます。使うときはこっそりと。いいですね?」

「はい……」

 思ったより優しい配慮にアメリアは安心する。

「これは2週間分にしては多いと思いますので、もしいらなかったら捨ててください。絶対に他人には渡さないでくださいね?」

「は、はい! 分かりました。あのっ今日は本当になにからなにまでありがとうございます!」

「いえいえ。アメリアさんが楽しんでいただけたのならこちらとしても嬉しい限りです。では、地上へ戻りましょう。」

 タツシはアメリアをひょいと持ち上げる。

「あのっ……もう大丈夫です!」

「いやいや、階段で転ばれては困りますから。」


 受付のところにたどり着く。

「あの! 周りの人も見てますからさすがに……!」

「いや、受付前で倒れられては困りますので」


 結局入口までお姫様抱っこで運ばれた。

「あ、あとこれ、部屋に置いてありましたのでお返ししますね。」

「あ、ありがとうございます。」

 スライムの上で休みながら本を読もう、といって持ってきた本たちだ。

 アメリアは結局全く読まずにこんな時間を過ごしてしまったということを恥ずかしく思いながら受付の人に話す。

「あの、2週間後で、タツシさんが開いている時間ありますか……?」

「2週間後でしたら……ちょうど開いております。さっきまで『2週間後は家で休む』って言ってたのに、ついさっき『やっぱり働きます』っておっしゃてて。」

 もちろんタツシが仕組んだことである。

「そ、そうなんですか、じゃあそこを予約、でお願いします!」

「はい! 承りました!」

 アメリアは徐々に軽くなっていく足取りで真っ暗な夜の王都を歩いて家に帰っていった。

「あら、意外と早かったのね」

 家に帰って時計を見たら、ちょうど20時。シャワー室で大量に時間を使ってしまったと思っていたがそんなに遅くなかった。

 これもタツシが仕組んでいて、こうなることを見越して早めにシャワー室へ導いただけだが。


(明日もまた早く起きなきゃ! 今日はぐっすり眠れそう!)


 精液を飲んだり塗ったりするたびに彼女は回復魔法を食らっていたとは言っても、やはり疲れというものは少し感じる。

 彼女は夕食を取って軽く勉強して、そのまま眠りについた。

 ここからの二週間が大変なことになるとも知らずに……。
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