虐待逃走

霜月麗華

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#6 収録

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「一体何処へ行っていたんだ!」
物凄い剣幕で父親が言った。私はレコーダーの録音ボタンを押した。
「何処でもいいでしょ」
「よくない!」
そう言い、父親は私を殴った。
「痛い!」
「コイツを部屋に入れろ!」
母親は私を引っ張り、部屋に投げ入れられた。
「金輪際外出禁止!テストまでずっと勉強してなさい!」

バン

母親はドアを閉めた。私はレコーダーの録音を停止し、机の引き出しに入れて置いたスマホを取り出し、警察に電話した。
「親に殴られました」
「何処ですか?」
「場所は、、、」
私は家の住所を警察に教えた。数分後、警察が来た。
「なんですか?こんな時に警察が」
「あなた方、お子さんに虐待しましたね?」
「はは、何を言ってるんだ、証拠はあるのかね?」
私は部屋を出て、
「あるよ」
と言い、レコーダーを再生した。
「一体何処へ行っていたんだ!」
「何処でもいいでしょ」
「よくない!」

ドン

「痛い!」
「コイツを部屋に入れろ!」

ドン

「金輪際外出禁止!テストまでずっと勉強してなさい!」

カチッ

「ち、違う、これは何かの間違いだぁ、」
父親はそう言い、警察官の袖を掴んでいた。
「とにかく、お母さん、お父さん、署に」
「うぁぁぁぁ!」
その場で両親は連行された。私はなんかスッキリした。嫌な両親が消えるから。
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