3 / 3
#003 安全地区
しおりを挟む
◾️
安全地区。生き延びて逃げた者達は東京に、安全と言えるであろう鋼鉄の壁を作成した。其処での暮らしは苦ではなく、以前と同じ様に暮らせる、楽な環境だった。突如として出現した殺戮マシン集団と、更に後に出現した巨大不明浮遊物体について調査する為、人類は『不明物体調査連合』通称『UOIU』を設立し、殺戮マシン集団及び、巨大不明浮遊物体の調査及び、破壊を目的として、今も尚活動中だ。
◾️
ー私はUOIUに所属し、殺戮マシン集団の調査を実施している。UOIUには部が分けられており、戦闘軍部、調査研究部、そしてα部だ。戦闘軍部は定期的に鋼鉄の壁の外に出て、敵対物の処理を行い、戦闘データや得られた物を回収する部だ。調査研究部は、戦闘軍部で得られた敵対物の戦闘データなどで敵対物の研究を行う部。私はその調査研究部の1人だ。そしてα部は、UOIUの上の者達で構成されており、戦闘軍部と調査研究部の行動を全て握っている存在だ。私達はα部のお陰で、此処まで進めた。
私は研究室で、殺戮マシン集団に対抗することが可能な、実用性の高い、特別な兵器を開発中だった。
「、、、ダメかー、、あーもう!」
「どうした?」
其処に現れたのは、幼馴染みの吉川美南だ。彼は戦闘軍部に所属している。
「この実用性が高い、この兵器が毎回毎回誤作動を起こすの!」
「そうか、」
彼は私の汚いデスクを、ゆっくりと見て、「此れを入れれば?」
「それって、」
彼が手にした物は、私が以前開発したK2という、余りにも危険過ぎた実用性皆無な兵器の、一部分だった。
「此れを、あの兵器の開いてる場所に挿し込めば、少しはマシにあるんじゃないか?」
私はゆっくりと頷き、彼の持っているK2の一部を取り、兵器の穴が開いている場所に挿し込んだ。デスクに戻って兵器を作動させた。兵器は誤作動を起こさず、最後まで順調だった。
「、、、後は量産、」
「よかったな」
彼はそう言い、隣の未使用デスクの椅子に座った。
「あれから半年か」
「そうね」
「君が襲われず、四津波が襲われる、、、何があったんだ?」
「私にも、分からない。サッパリよ」
「君は死んでもおかしくない状況だった」
私は頷いた。すると彼は、「もしかしたら、君は何か特別な人なのかもね?」
「いや、そんな事ないわよ。至って普通だった」
「そうか、」
彼は椅子から立ち上がり、「上の奴らと話してくる」と言って、部屋を出て行った。
安全地区。生き延びて逃げた者達は東京に、安全と言えるであろう鋼鉄の壁を作成した。其処での暮らしは苦ではなく、以前と同じ様に暮らせる、楽な環境だった。突如として出現した殺戮マシン集団と、更に後に出現した巨大不明浮遊物体について調査する為、人類は『不明物体調査連合』通称『UOIU』を設立し、殺戮マシン集団及び、巨大不明浮遊物体の調査及び、破壊を目的として、今も尚活動中だ。
◾️
ー私はUOIUに所属し、殺戮マシン集団の調査を実施している。UOIUには部が分けられており、戦闘軍部、調査研究部、そしてα部だ。戦闘軍部は定期的に鋼鉄の壁の外に出て、敵対物の処理を行い、戦闘データや得られた物を回収する部だ。調査研究部は、戦闘軍部で得られた敵対物の戦闘データなどで敵対物の研究を行う部。私はその調査研究部の1人だ。そしてα部は、UOIUの上の者達で構成されており、戦闘軍部と調査研究部の行動を全て握っている存在だ。私達はα部のお陰で、此処まで進めた。
私は研究室で、殺戮マシン集団に対抗することが可能な、実用性の高い、特別な兵器を開発中だった。
「、、、ダメかー、、あーもう!」
「どうした?」
其処に現れたのは、幼馴染みの吉川美南だ。彼は戦闘軍部に所属している。
「この実用性が高い、この兵器が毎回毎回誤作動を起こすの!」
「そうか、」
彼は私の汚いデスクを、ゆっくりと見て、「此れを入れれば?」
「それって、」
彼が手にした物は、私が以前開発したK2という、余りにも危険過ぎた実用性皆無な兵器の、一部分だった。
「此れを、あの兵器の開いてる場所に挿し込めば、少しはマシにあるんじゃないか?」
私はゆっくりと頷き、彼の持っているK2の一部を取り、兵器の穴が開いている場所に挿し込んだ。デスクに戻って兵器を作動させた。兵器は誤作動を起こさず、最後まで順調だった。
「、、、後は量産、」
「よかったな」
彼はそう言い、隣の未使用デスクの椅子に座った。
「あれから半年か」
「そうね」
「君が襲われず、四津波が襲われる、、、何があったんだ?」
「私にも、分からない。サッパリよ」
「君は死んでもおかしくない状況だった」
私は頷いた。すると彼は、「もしかしたら、君は何か特別な人なのかもね?」
「いや、そんな事ないわよ。至って普通だった」
「そうか、」
彼は椅子から立ち上がり、「上の奴らと話してくる」と言って、部屋を出て行った。
0
お気に入りに追加
1
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
平行魔法少女:毎日
霜月麗華
恋愛
じんわり:時間をかけて事が成立する様
「今日から中学生だ!」
とか思ってた。
「何これ?」
何も云えなかった。中学生達が贈る、奇妙で、不思議な、恋愛あり、戦闘ありのじんわりサバイバル作品
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
ピアノ教室~先輩の家のお尻たたき~
鞭尻
大衆娯楽
「お尻をたたかれたい」と想い続けてきた理沙。
ある日、憧れの先輩の家が家でお尻をたたかれていること、さらに先輩の家で開かれているピアノ教室では「お尻たたきのお仕置き」があることを知る。
早速、ピアノ教室に通い始めた理沙は、先輩の母親から念願のお尻たたきを受けたり同じくお尻をたたかれている先輩とお尻たたきの話をしたりと「お尻たたきのある日常」を満喫するようになって……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる