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竜と黒炎の姫君編(魔法少女になった)

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「どういう事よ」
「あなたのその姿の名前よ」
「そうじゃない、ここ何処?」
遥はコケットに聞いた。
「厳密に言うとゲームの中よ」
「は?」
「私達は、魔法少女の力でゲームの中の待機所に入れるの」
「そうなのね」
遥は椅子に座った。
「私達は何をすればいいの?」
遥は他の魔法少女に聞いた。
「私達は現実に出てきた竜を倒せばいいの」
緑髪の魔法少女が言った。
「そうなんですね、、、」
「あなたのラインは?」
コケットは遥に向けて言った。
「ありますよ」
「連絡出来たら便利じゃない?」
「そう、ですね、あっ、携帯ないじゃん」
遥はコケットに言った。
「大丈夫よ。携帯持つ様な手の形にしてみて」
コケットは言い、遥は言われた通りにやってみた。すると、遥の携帯が出てきた。
「、、、マジか」
コケット、緑髪の魔法少女グリーンローズロックは携帯を出し、ラインの連絡先を交換した。
「コレでOKよ」
「ありがとうございます」
その時、部屋に紫髪の魔法少女が入って来た。紫髪の魔法少女は遥を見て、驚いていた。
「その子が新入り?」
「そうよ。本名は大咲遥だって」
「そう、よろしく」
紫髪の魔法少女は遥に言った。
「よ、よろしく」
「赤髪なんだ」
「そうです」
紫髪の魔法少女は、遥の腕を引っ張り、連れて行こうとした。
「どこ行くの?」
「コケットには関係ない」
「あ、そう」
遥と紫髪の魔法少女は、現実に戻った。
「行くよ」
「何処にですか?」
「、、、展望台」
「え?」


四境展望台・遥

2人は四境展望台に居た。
「なんでここに来たんですか?」
「ここなら話しやすいからよ、遥」
紫髪の魔法少女は言い、2人はベンチに座った。
「今名前で、、、」
「だ、ダメだった?」
「別に、、、」
「私のこの姿での名前はパープルローズフュージョン、1週間前に入ったのよ。まさかあなただったとはね」
パープルローズフュージョンは遥に言った。
「え?」
「私、誰だかわかる?」
「、、、誰?」
遥にはわからなかった。
「早苗。弘田早苗!」
「さ、早苗?ていう事は、1週間失踪してたのは、、、」
「魔法少女訓練みたいなののせいよ」
「、、、あ!鉄次!」
遥は立ち上がった。
「好きな人忘れてどうする」
「もう帰る!、、、普通の姿に戻るには?」
「ジャンプしてご覧?」
遥は早苗に言われた通りにやってみた。すると、元通りの姿に戻っていた。
「ありがとう!じゃあね!」
「さようなら」
遥は急いで家に帰った。
「さてと、私も帰るか」
早苗も家に帰っていった。


遥、鉄次の家・遥

ガチャン

遥はドアを開けた。
「誰!?」
鉄次の声が聞こえた。
「鉄次!?」
「その声、、遥か!」
鉄次は遥に抱きついた。
「遥!どこ行ってたんだよ、1週間!」
「ごめん!」
「遥!」
鉄次は遥を家に入れた。
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