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恋愛編(中)

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「う、あ、あれ?」
鉄次は外に捨てられていた。起きると目の前には、赤い飲み物の入ったペットボトルがあった。
「、、、」
鉄次は赤い飲み物を口にした。
「、、、ッ!これ、、、」
鉄次は気付いた。この赤い飲み物は血だった。
「オエ!何だこれ!」
鉄次は吐き、ペットボトルを捨て、家に帰った。


鉄次の家・鉄次

「クソ、父さん、、、」
「鉄次、何があったの?」
遥は鉄次の背中を摩った。
「父さんが殺された」
「誰に?」
「四境組の若と、護衛の奴にだ。しかも、2人は参加者だった」
遥は寝室に行き、ハンドガンの弾を補充した。

カチッ カチッ

「やるしかないのかもね?」
「あぁ、、、」
2人はハンドガンを持って、遥の実家へ向かった。


遥の実家・鉄次

「うちの両親元はヤクザでさ、その時使ってた銃とかが大量にあるの」
「、、、そうか」
遥は閨を開けた。ベッドにあるボタンを押し、武器庫を開けた。
「何丁あるんだよ」
武器庫には大量の銃があった。アサルトライフル、ミニガン、ショットガン、ロケットランチャー、グレネードランチャー、色々あった。
「チート武器ばっかじゃねーか」
「重いから、無理だよ。私達には」
「そうか」
鉄次はショットガン、遥は機関銃と破片手榴弾、閃光手榴弾を持った。
「さてと、やるか」
2人は家を出た。


四境組本拠地敷地内・鉄次

鉄次はまた、本拠地で暴れた。
上の奴らには、侵入している事がすぐバレ、捕まった。2人は鎖に繋がれた。
「またアンタか」
「クソ、」
「あの飲み物飲んだ?」
紗子は鉄次に近づき、鉄次に言った。
「飲んだよ、血だろ?」
「誰のかわかる?」
「は?」
「あれ、アンタのだよ」
「は?」
鉄次は下を向いた。
「どう言う事だよ!それ!」
「そのまんまだけど?」
「クソ!クソ!」
鉄次は悔しんだ。
「酷い、酷過ぎる」
遥は言った。
「こんな酷いことする奴、死んじゃえー!」
遥は動かせる右腕で、ポケットの中の閃光手榴弾を取り出した。
「鉄次!目を閉じて!」
「えっ!わかった」

パァンッ

「うわ!」
「クソ!見えない!」
遥は緩くなった鎖から抜け出し、鉄次の鎖を解いた。
「ありがとう」
「ここの奴らは皆んな、バカの様ね」
2人は本拠地を抜け出し、遥は路地裏、鉄次は近くの工場の屋上に逃げた。紗子は鉄次を追い、晴人は遥を追った。


遥は晴人に攻撃した。
「危ないな、、、」
「チッ」
遥は手榴弾を手に取り、晴人に投げた。爆発は晴人にあたり、晴人は気絶した。
「私に似た名前、男、うざい」


「もう追いかけっこはおしまい!」
紗子は鉄次に向けて、ロケットランチャーを撃った。
「そうだな!」
鉄次はスルッと避け、紗子に突進した。
「そんなの、当たると思う?」
紗子は高く飛び、鉄次の後ろに廻った。
「ん?これで終わりじゃないよ」
鉄次は紗子の方を向き、棒を変形させ、日本刀を投げた。

ドスッ

日本刀は紗子の左腕に刺さった。
「痛!」
紗子はそのまま後ろに下がってしまい、屋上から落ちてしまった。
「ッ!」
そのまま紗子は落下した。下には何故かシュレッダーの様なものが動いていた。鉄次はダッシュし、ギリギリ紗子の右腕を掴んだ。
「な、何故私を助ける!?私はアンタの父を殺したんだぞ!何故だ?!」
「、、、俺はこのクソゲーを、すぐにでも止めたいんだ。運営相手には、何人もの仲間が必要だ。今、アンタが死なれちゃ困る。1人でも多く、仲間が欲しい。だからだ。父親の件はもういい、、、」
「、、、アンタ、ヤベェよ」
鉄次は紗子を引っ張り、助けた。
「ごめん、日本刀投げて」
「痛くねぇよ」
紗子はそう言い、日本刀を抜き、鉄次に返した。
「これからどうすんだ?」
紗子は鉄次に聞いた。
「、、、他の参加者に会って、仲間にする」
「うちらも組挙げてやってみるわ」
「お願いします」
鉄次、紗子は遥の元へ行き、晴人を起こし、事情を説明した。
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