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友達編

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休みの日ーー

鉄次は純一郎の家に行った。
「純一郎、何してんの?」
純一郎は軽トラを家の敷地内で少し運転していた。
「軽トラ運転だよ」
「は?」
「大丈夫だよ、親父に許可取ってるし」
「そ、そうか、、、」
純一郎は軽トラを動かし、進んだ。
「なんか上手くないか?」
「ん?いや全然」
純一郎は少し進め、軽トラを止め、降りた。
「どうしたの?」
「聞いたか?先生の電話の話」
「聞いたよ。羽沢の奴が死んだって言う話だろ?知ってるよ」
純一郎は落ち着いて言った。
「そうか、、、だろうな」
「どうしたの?」
純一郎は聞いた。
「羽沢が生きてた時に言ってたんだよ。2年4組には呪いがあるって」
「呪い?なんだそれ?」
「とにかく2年4組の生徒が死ぬ、って言う奴らしい。呪いを祓う方法はないらしいんだ」
「マジか、対処法があるのかと思ったよ」
純一郎は少し怯えながら言った。鉄次は下を向きながら、
「、、、俺達、こんなのに振り回されるのかよ」
と、言った。
「そう言う、運命なのかもな」
純一郎は空を見上げて言った。その時、クラスの1人、高島流唯疾たかしまるいとが純一郎の家に来た。
「2人共何してるの?」
「話してただけだよ」
「そうか」
高島は普通だった。あの日まで、
その後、3人は解散した。

 登校日ーー

鉄次は男子トイレに居た。
「る、流唯疾なのか?」
個室の便器の中に、流唯疾がグチャグチャになって死んでいた。
「お、おい、マジかよ、」
鉄次はすぐに先生を呼んだ。
どう見ても殺人事件だったが、警察は事故死と判断したそうだ。
鉄次の周りの生徒は次々と死んでいく。警察は事故死と判断したが、鉄次は殺人事件と考えた。
(まず、便器の中に死体を押し込んだ可能性がある。女子が押し込むのは流石に無理がある。というより、便器ら辺は触りたくないだろう。という事は犯人は男子。2年4組の誰かか?耕三も流唯疾も、他のクラスの奴には関わりたくない系の人だった。て事は2年4組の誰かが黒だろう)
鉄次は学校後、すぐに家に帰り引きこもった。死にたくないからだ。鉄次が部屋で昼寝していた時、電話がなった。相手は純一郎だった。
「はい」
「鉄次、俺だ、純一郎だ」
「うん」
鉄次は面倒くさくなり、電話を切ろうとした時、純一郎は言った。
「流唯疾、殺したのお前だろ?」
と。
「は?」
「トイレに居たの、お前だけだろ?完璧にお前じゃないか」
鉄次は戸惑い、受話器を落とした。慌てて、受話器を取り、耳に当てる。
「何故俺だと?」
「今言ったじゃないか。トイレに居たの、お前だけなの」
「違う、俺じゃない、違う、違う!」
「戸惑ってるじゃん」
「違う違う違う違う違う!」
鉄次は電話を切った。その時、遥が帰って来た。

 次の日ーー

学校が終わった。下校途中だった。鉄次の所に軽トラが突っ込んできた。


「ッ!」


鉄次は咄嗟の判断で、軽トラを避けた。避けた時、運転手の目が見えた。その目は殺意に満ち溢れていた。
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