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003. Magic girl is a sugar candy
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俺達は、ショッピングモールの自動扉を柵で封鎖、屋上も柵で封鎖した。
俺達は少し安心して、フードコートで休んでいた。
「君、名前は?」
「私はチェンです」
其れは軽く云った。赤丸は、
「チェン、君に聞く。さっきまでは洗脳されていたって云ってたが、どう云う事だ?」
「私達は、魔法少女と呼ばれる者で、何者かによって洗脳させられてしまい、人々の事を殺す様にさせられていました。洗脳されていた時の記憶は、残念ですがありません」
「君達は何処から来た?」
チェンは首を横に振った。分からない、らしい。赤丸は頭を抱えて、
「そうか…」
と呟いた。
チェンは立ち上がり、身体をコンコン叩き始めた。
「何してるの?」
俺は訊いた。
「身体が、硬いなって云う…」
確かに、鉄を叩いている様な音が聞こえる。チェンの身体は、砂糖菓子の様に硬そうだ。
「そうか」
「チェン、もう1ついいか?」
赤丸が再度声を上げた。
「はい」
「魔法少女って、なんだ?」
「魔法少女は、私達の様な魔法が使える、不思議ちゃんです。私の能力は「何処からともなくチェンソーを出現させる能力」です。他の能力がよかったです…」
「君は、人の事をどう思ってる?」
チェンは、
「大切な存在、です」
と答えた。
「そうなのね」
福田がそう言い、チェンの頭をポンっと触って、撫でた。
赤丸が近くにあった、テレビを起動した。テレビには、総理大臣が映っていた。
「日本全体で、緊急事態宣言を発令します!なるべく外には出ず、屋内で其れから避難してください!」
ブチッ
テレビが切れてしまった。
「緊急事態宣言だと?」
赤丸が声を漏らした。
「遂に、ね…」
稲葉は頭を抱えて云った。
「どうしろってのよ?こんな状況で?私、死ぬの?」
福田は泣き始めた。
「あたしも、死ぬの?」
稲葉は俺にくっついて来た。
「助、けて…」
俺は彼女の横顔を見た。その美しい顔には何処か、悲しみが現れていた。俺はその顔を見逃さなかった。
俺達は少し安心して、フードコートで休んでいた。
「君、名前は?」
「私はチェンです」
其れは軽く云った。赤丸は、
「チェン、君に聞く。さっきまでは洗脳されていたって云ってたが、どう云う事だ?」
「私達は、魔法少女と呼ばれる者で、何者かによって洗脳させられてしまい、人々の事を殺す様にさせられていました。洗脳されていた時の記憶は、残念ですがありません」
「君達は何処から来た?」
チェンは首を横に振った。分からない、らしい。赤丸は頭を抱えて、
「そうか…」
と呟いた。
チェンは立ち上がり、身体をコンコン叩き始めた。
「何してるの?」
俺は訊いた。
「身体が、硬いなって云う…」
確かに、鉄を叩いている様な音が聞こえる。チェンの身体は、砂糖菓子の様に硬そうだ。
「そうか」
「チェン、もう1ついいか?」
赤丸が再度声を上げた。
「はい」
「魔法少女って、なんだ?」
「魔法少女は、私達の様な魔法が使える、不思議ちゃんです。私の能力は「何処からともなくチェンソーを出現させる能力」です。他の能力がよかったです…」
「君は、人の事をどう思ってる?」
チェンは、
「大切な存在、です」
と答えた。
「そうなのね」
福田がそう言い、チェンの頭をポンっと触って、撫でた。
赤丸が近くにあった、テレビを起動した。テレビには、総理大臣が映っていた。
「日本全体で、緊急事態宣言を発令します!なるべく外には出ず、屋内で其れから避難してください!」
ブチッ
テレビが切れてしまった。
「緊急事態宣言だと?」
赤丸が声を漏らした。
「遂に、ね…」
稲葉は頭を抱えて云った。
「どうしろってのよ?こんな状況で?私、死ぬの?」
福田は泣き始めた。
「あたしも、死ぬの?」
稲葉は俺にくっついて来た。
「助、けて…」
俺は彼女の横顔を見た。その美しい顔には何処か、悲しみが現れていた。俺はその顔を見逃さなかった。
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