76 / 167
076 何がほしいの?:R
しおりを挟む
今、僕が抱いてる男への欲望は特別で。今までセックスした相手に感じた性欲とは違う、別の名があるはず……そう思えるほど、トクベツだ。
満足してからあんまり時間経ってないのに、もう飢えてる。身体的にも。気持ち的にも。
ちょっとキスしただけで、ペニスはバキバキ。即挿入可。
嫌って言うから、オモチャはナシ。
でも。
紫道に、ねだられたい。
泣いて。かわいく。もっと。
僕を、ほしがらせたい。
だから。
すぐ挿れた。
早くやりたかったし。
待つ気、なかったし。
さっきまでペニスをくわえ込んでたアナルは、まだやわらかかったけど。2年ぶりに広げられて激しく擦られたせいで、真っ赤になってて。指でちょこっと確認しただけで挿入したら、痛いかなって思って挿れて……痛みに耐える紫道を見て笑みが浮かぶ。
人の身体を痛めつける行為が快感なわけじゃないけど。ケガしない程度の苦痛に歪む顔や苦悶の表情には、そそられる。自分が与えてるなら、なおさら。
セックスでの苦痛は、快感にもってけるしね。
「入ったよ。痛かった?」
遠慮なしに捩じ込んだペニスを止めて聞くと、紫道が大きく息を吐いた。
「いきなり、で……少し、な……もう大丈夫、だ……」
「よかった。ちゃんと勃ってるし、ココも……」
「ッ……んッ!」
カリで前立腺をズズッと擦り、浅いところをゆっくり往復する。
「ほら。期待してる」
「あっ……ッ」
「イイトコにほしい? 奥も突いてほしい?」
答えを求めない聞き方で、続ける。
「気持ちよくなりたいでしょ?」
「玲史……ッ、はぁ……あッ……」
中に入ってるペニスの動きが遅いと、拾える快感がまばらで。すごくもどかしくて。焦れったくて、たまらなくなるはず。
「ほしかったら、おねだりしてね」
デコチューとかしたいけど、深く挿れてないから屈み込めず。代わりに、乳首を軽く弾いた。
「んッ……!」
ビクッと反応し、紫道が僕の腕を掴んだ。
目が合う。
まだ、視線はしっかりしてる。
まだ、全然泣いてない。
羞恥心もバッチリ残ってる。
けど。
欲情して熱い、紫道の瞳。
イイ。
この瞳、涙で光らせたい。
グチャグチャにして、ほしがらせたい。
快楽に溺れて喘いで、言葉なんて忘れさせたい。
それでも。
僕をわかってて。
僕だけを、呼んでよ。
「玲史……」
「ん?」
呼ぶ声に応えたくなるも。求めるモノに反し、腰の動きを止めた。
「何がほしいの?」
わかってて聞く。
「お前が、ほしい」
そう言うと思った。
「あげてるでしょ。セックスしてるじゃん」
「こ……れじゃ、足んねぇ……」
紫道の切なげな顔に、くる。
でも。
「うん。僕も足んない。だから……かわいくねだってよ。うんとやらしく」
簡単にはあげない。
オモチャ攻め出来ない代わりに、羞恥心を差し出してもらうんだもん。
羞恥プレイとしてはライトだけど、手始めはこれで十分。初めてだから、加減してあげるんだ。
経験として。恥ずかしいのって、イキまくる前までで。理性手放したあとは、どんな卑猥な言葉も言えちゃう……口がきける状態なら。
みんな、そうだった。
そうなるまで攻めるのが、快感。
身体も精神も強い男が淫らにちんぽほしがるのが、快感。
セックスの間だけ相手の快楽を支配してるのが、快感。
紫道が相手なら、その快感……きっと今までで最高値になりそう。
「言わなきゃずっと、このままだからね」
耐えられる?
「あ……ッけど、お前だって……」
もどかしくても切なくても、紫道の理性はまだ平常。
「うん。このままだとつらいなぁ……きみのナカ、熱くて……ちょーだいって、くっついてくるし。僕もガマンしてるの」
だから。
早く。
ちんぽほしいって言って。
イイトコもっとゴリゴリしてって。
もっと奥ズクズクしてって。
もっとナカ掻き回してって。
ちんぽ大好きって。
僕とやるの、好きなんでしょ?
「何……でガマン、するんだ……」
「言ったじゃん。かわいくおねだりされたいの」
紫道の問いに答える。
「恥ずかしいこと、エロいこと……言わせたいから。羞恥心ある時に言わせて、楽しむの」
「なん、で……」
「忘れた? 僕がSだって」
「いッつ……ッ! う、あッ……!」
紫道の乳首を捻り上げ。
同時に、腸壁越しに前立腺をペニスでつつく。3度。4度。
「はぁ……あ、れいッじ……」
「恥ずかしがって、ちんぽねだるきみを見たい。それまで、焦らす」
アナルの口ギリギリまで腰を引いて、動きを止める。
「ねぇ、僕を気持ちよくしてくれないの?」
紫道は……自分のためより僕のためのほうが、ねだりやすいかな。
「ずっとこうしてる? これじゃ、キスも出来ないね」
「……お前が、ほしい……もっと……」
自分から尻を上げ、僕のペニスをナカに引き込もうとする紫道。
「ダメ」
揺れる腰を掴んでシーツに押しつける。
「ちゃんと言うまでオアズケ。ほかの根比べなら、きみが勝つかもしれないけど。こっちは僕……強いよ」
趣味と嗜好と快楽への欲なら、場数が違うもん。
でも。
早く降参してもらわないと、キビシイかな。
今日は。紫道相手だと、いつもの冷静さが劣情に負けちゃいそう。
だから……。
「ッ……あ、ふッ……!」
カウパーでヌルヌルの紫道の亀頭に指を這わす。触れるか触れないかのところで、軽く。円を描くように。
「あッ、く……ッ」
前立腺とかペニスとか。弱い快感をちょびっとだけ与えると、何もないよりツラくなる。敏感になる。
お腹空いてる時に一口食べると、食べる前より空腹感が増すみたいに。
ほしいモノが、さらにほしくなる。
「あ……れいじ、お前の……」
顔を赤くして熱い眼差しを僕に向ける紫道に、劣情が刺激される。
「僕の?」
「お前、の……ちんぽ……が、ほしい」
「どこに?」
「……俺の中……ケツの、奥まで……」
紫道の瞳が潤む。
焦らして乞わせて、羞恥心に震える身体を蹂躙するより。
今は。
開いた唇から見える舌に、咬みつきたい。
僕のペニスを包む肉を抉りたい。
その奥を犯して、よだれ垂らして喘がせて……快楽に狂わせたい。
今すぐ!
「奥まで挿れて、どうするの?」
興奮を抑えて。紫道のアナルの中に。ゆっくりゆっくり、ペニスを埋めてく。
「ッあ、お前の……ちんぽで突いて、俺を……とかしてくれッ……!」
掴まれた腕に、指が食い込む。
軽い痛みと、甘い視線にクラっとする。
もっと冷たく焦らして楽しむのもいいけど、もうオッケー。もう無理。
「よくできました」
紫道の腰を抱えて、一気に最奥までペニスを突っ込んで。
「うあッ……つッ……ッ!!! んッ……」
衝撃に息を詰めて濡れた口に、唇をぶつけた。
満足してからあんまり時間経ってないのに、もう飢えてる。身体的にも。気持ち的にも。
ちょっとキスしただけで、ペニスはバキバキ。即挿入可。
嫌って言うから、オモチャはナシ。
でも。
紫道に、ねだられたい。
泣いて。かわいく。もっと。
僕を、ほしがらせたい。
だから。
すぐ挿れた。
早くやりたかったし。
待つ気、なかったし。
さっきまでペニスをくわえ込んでたアナルは、まだやわらかかったけど。2年ぶりに広げられて激しく擦られたせいで、真っ赤になってて。指でちょこっと確認しただけで挿入したら、痛いかなって思って挿れて……痛みに耐える紫道を見て笑みが浮かぶ。
人の身体を痛めつける行為が快感なわけじゃないけど。ケガしない程度の苦痛に歪む顔や苦悶の表情には、そそられる。自分が与えてるなら、なおさら。
セックスでの苦痛は、快感にもってけるしね。
「入ったよ。痛かった?」
遠慮なしに捩じ込んだペニスを止めて聞くと、紫道が大きく息を吐いた。
「いきなり、で……少し、な……もう大丈夫、だ……」
「よかった。ちゃんと勃ってるし、ココも……」
「ッ……んッ!」
カリで前立腺をズズッと擦り、浅いところをゆっくり往復する。
「ほら。期待してる」
「あっ……ッ」
「イイトコにほしい? 奥も突いてほしい?」
答えを求めない聞き方で、続ける。
「気持ちよくなりたいでしょ?」
「玲史……ッ、はぁ……あッ……」
中に入ってるペニスの動きが遅いと、拾える快感がまばらで。すごくもどかしくて。焦れったくて、たまらなくなるはず。
「ほしかったら、おねだりしてね」
デコチューとかしたいけど、深く挿れてないから屈み込めず。代わりに、乳首を軽く弾いた。
「んッ……!」
ビクッと反応し、紫道が僕の腕を掴んだ。
目が合う。
まだ、視線はしっかりしてる。
まだ、全然泣いてない。
羞恥心もバッチリ残ってる。
けど。
欲情して熱い、紫道の瞳。
イイ。
この瞳、涙で光らせたい。
グチャグチャにして、ほしがらせたい。
快楽に溺れて喘いで、言葉なんて忘れさせたい。
それでも。
僕をわかってて。
僕だけを、呼んでよ。
「玲史……」
「ん?」
呼ぶ声に応えたくなるも。求めるモノに反し、腰の動きを止めた。
「何がほしいの?」
わかってて聞く。
「お前が、ほしい」
そう言うと思った。
「あげてるでしょ。セックスしてるじゃん」
「こ……れじゃ、足んねぇ……」
紫道の切なげな顔に、くる。
でも。
「うん。僕も足んない。だから……かわいくねだってよ。うんとやらしく」
簡単にはあげない。
オモチャ攻め出来ない代わりに、羞恥心を差し出してもらうんだもん。
羞恥プレイとしてはライトだけど、手始めはこれで十分。初めてだから、加減してあげるんだ。
経験として。恥ずかしいのって、イキまくる前までで。理性手放したあとは、どんな卑猥な言葉も言えちゃう……口がきける状態なら。
みんな、そうだった。
そうなるまで攻めるのが、快感。
身体も精神も強い男が淫らにちんぽほしがるのが、快感。
セックスの間だけ相手の快楽を支配してるのが、快感。
紫道が相手なら、その快感……きっと今までで最高値になりそう。
「言わなきゃずっと、このままだからね」
耐えられる?
「あ……ッけど、お前だって……」
もどかしくても切なくても、紫道の理性はまだ平常。
「うん。このままだとつらいなぁ……きみのナカ、熱くて……ちょーだいって、くっついてくるし。僕もガマンしてるの」
だから。
早く。
ちんぽほしいって言って。
イイトコもっとゴリゴリしてって。
もっと奥ズクズクしてって。
もっとナカ掻き回してって。
ちんぽ大好きって。
僕とやるの、好きなんでしょ?
「何……でガマン、するんだ……」
「言ったじゃん。かわいくおねだりされたいの」
紫道の問いに答える。
「恥ずかしいこと、エロいこと……言わせたいから。羞恥心ある時に言わせて、楽しむの」
「なん、で……」
「忘れた? 僕がSだって」
「いッつ……ッ! う、あッ……!」
紫道の乳首を捻り上げ。
同時に、腸壁越しに前立腺をペニスでつつく。3度。4度。
「はぁ……あ、れいッじ……」
「恥ずかしがって、ちんぽねだるきみを見たい。それまで、焦らす」
アナルの口ギリギリまで腰を引いて、動きを止める。
「ねぇ、僕を気持ちよくしてくれないの?」
紫道は……自分のためより僕のためのほうが、ねだりやすいかな。
「ずっとこうしてる? これじゃ、キスも出来ないね」
「……お前が、ほしい……もっと……」
自分から尻を上げ、僕のペニスをナカに引き込もうとする紫道。
「ダメ」
揺れる腰を掴んでシーツに押しつける。
「ちゃんと言うまでオアズケ。ほかの根比べなら、きみが勝つかもしれないけど。こっちは僕……強いよ」
趣味と嗜好と快楽への欲なら、場数が違うもん。
でも。
早く降参してもらわないと、キビシイかな。
今日は。紫道相手だと、いつもの冷静さが劣情に負けちゃいそう。
だから……。
「ッ……あ、ふッ……!」
カウパーでヌルヌルの紫道の亀頭に指を這わす。触れるか触れないかのところで、軽く。円を描くように。
「あッ、く……ッ」
前立腺とかペニスとか。弱い快感をちょびっとだけ与えると、何もないよりツラくなる。敏感になる。
お腹空いてる時に一口食べると、食べる前より空腹感が増すみたいに。
ほしいモノが、さらにほしくなる。
「あ……れいじ、お前の……」
顔を赤くして熱い眼差しを僕に向ける紫道に、劣情が刺激される。
「僕の?」
「お前、の……ちんぽ……が、ほしい」
「どこに?」
「……俺の中……ケツの、奥まで……」
紫道の瞳が潤む。
焦らして乞わせて、羞恥心に震える身体を蹂躙するより。
今は。
開いた唇から見える舌に、咬みつきたい。
僕のペニスを包む肉を抉りたい。
その奥を犯して、よだれ垂らして喘がせて……快楽に狂わせたい。
今すぐ!
「奥まで挿れて、どうするの?」
興奮を抑えて。紫道のアナルの中に。ゆっくりゆっくり、ペニスを埋めてく。
「ッあ、お前の……ちんぽで突いて、俺を……とかしてくれッ……!」
掴まれた腕に、指が食い込む。
軽い痛みと、甘い視線にクラっとする。
もっと冷たく焦らして楽しむのもいいけど、もうオッケー。もう無理。
「よくできました」
紫道の腰を抱えて、一気に最奥までペニスを突っ込んで。
「うあッ……つッ……ッ!!! んッ……」
衝撃に息を詰めて濡れた口に、唇をぶつけた。
0
お気に入りに追加
96
あなたにおすすめの小説
一人ぼっちの受けが攻めにセックスの快感を教え込まれる話
よしゆき
BL
発情する体質の生徒が通う学校。発情期はいつも一人で過ごしていた受けだが、偶然後輩の攻めと発情期を過ごす事になった話。
両親と弟妹から酷い扱いをされ育ったので受けは自己肯定感が低く卑屈。
リアルBL!不安な俺の恋愛ハードルート
Kinon
BL
転校生をきっかけに。幼馴染みへの思いを自覚した高2腐男子の早瀬將悟は、自分の性指向がわからない。男とセックス出来るか不安で、試し……ついに本命と結ばれる。
※※※※※※ 地雷確認願います! ※※※※※※
◆セックス描写は詳細です(R18話に★つけます)
◆偽装彼女とのセックス描写あり(【注:NL】入れます)
◆本命以外と試すセックス描写あり(【注:本命以外と】入れます)
◆女子高生も登場します
◆試しは主人公が攻め受け未定のため、リバ要素(攻め)あり。本命とは受けで固定
◆エロワードはオブラートに包みません
風紀“副”委員長はギリギリモブです
柚実
BL
名家の子息ばかりが集まる全寮制の男子校、鳳凰学園。
俺、佐倉伊織はその学園で風紀“副”委員長をしている。
そう、“副”だ。あくまでも“副”。
だから、ここが王道学園だろうがなんだろうが俺はモブでしかない────はずなのに!
BL王道学園に入ってしまった男子高校生がモブであろうとしているのに、主要キャラ達から逃げられない話。
可愛い子にはお仕置きを
たまゆらりん
BL
◆《エロ読み切り短編集》◆ヤンデレでドSな半グレDV男に監禁される、不憫なドMツンデレDCの話。/【陽のあたる場所】のパラレルです。登場人物や世界観は一緒ですが、話は繋がってない別物です。読みきりの短編集になります。ボツネタも投稿予定です。/◆本編のネタバレがあります。/◆本編を読まなくても、わかる内容になってます。こちら単独でも、十分に楽しめます。/◆柊×柚希メインです。/◆モブ×柚希もあるので、総受け傾向になります。/◆ストーリーはありません。ただ、柚希が柊に酷い目に遭わされるだけの話です。/◆本編より、柊のクズ度、鬼畜度が増してます。/◆全編エロがあります。無いものにはタイトルへ表記します。/◆受け(柚希)視点です。/【登場人物】●内海柚希(うつみ ゆずき)《受》中学3年/155cm/華奢/猫系で女顔/元々色素が薄く色白。地毛と瞳は栗色/金髪(ミルクティーベージュ系)、ピアス/◎見た目だけのマイルドヤンキー。陰キャでぼっちな、弱虫の元いじめられっ子。生意気な見た目とエロい雰囲気でビッチに見られる。変態やドSを引き寄せる、不幸な体質。淡白だけど体は敏感。/●樋浦柊(ひうら しゅう)《攻》20歳/大学生/187cm/細マッチョ/クール系の美形/茶髪(アッシュ系)、ピアス、タトゥー、愛煙家、酒飲み、香水は甘め/◎鬼畜ドSの俺様。半グレ集団、SHGの創設者でリーダー。建築会社の社長令息で金持ち。独占欲が強く、嫉妬深い。エッチが上手い。/【※不定期更新】/《以下の要素を含みます。苦手な方は注意》無理矢理、監禁、拘束、DV、SM要素、モブ姦、複数プレイ、総受け、淫語、タトゥー、喫煙/(※まだあげてない話に、入る予定のものがあります)/⚠️地雷のある方は、各話の注意事項を確認の上、お読み下さい⚠️/◆fujossy、pixivでも公開してます。
兄弟がイケメンな件について。
どらやき
BL
平凡な俺とは違い、周りからの視線を集めまくる兄弟達。
「関わりたくないな」なんて、俺が一方的に思っても"一緒に居る"という選択肢しかない。
イケメン兄弟達に俺は今日も翻弄されます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる