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転移と、名付け

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 「詳しく知りたいが、まずはここから逃げたい、そのあとに俺が居なくなったことにしたい。服か何かを勇者として呼ばれた所においておくのは良いな。」

 〈はい、貴きお方、私に貴方様の髪を一本と、空間魔法を使えとお命じ下さい。そして貴方様のMPを使えと言っていただければ、私の生まれたここ以外の国へ、移動出来ます。あと、この仲間(スライム)達は、私の分裂したものと地下や周りから呼び寄せた者達ですから、私が命じたらその通りのことをいたします。〉

 「では、食糧と机などの木材、そして衣服を食べれるだけ食べたあとに、逃げてもらい。お前には俺と転移してもらおう。」

 〈それで良いと思います。ここに生きる者は我々スライムと、貴いお方のみですから。〉

 「と言う事は、ここに何も残さないで良いんだな?」

 〈はい、もちろんでございます。あとは、私におさわり下さい。〉うん、むにゅむにゅしていて、とても手触りがいい。

 「では髪の毛と、必要なだけMPを使い、転移してくれ。」と、髪の毛を一本わたした。

 〈はい、貴きお方。喜んで。〉
と、スライムが俺に話すと。
 〈転移します。〉
おお、本当に場所を移動したみたいだ。
ここは、草原みたいだ。

 〈貴きお方、私に名前をお付けください。〉
 「あの城の奴等はどうしたんだろうな。」
〈多分、城から逃げたのは間違い有りません、我々が五千もいたら普通の兵士でも勝てませんから。魔法耐性ある仲間も読んでますし。〉
 「お前の種族は、スライムで間違いないのか?」
 〈私は、スライムですが何度か進化して、セバススライムとなっていたみたいです。伝説の執事セバスチンと言うのがおりまして、ソコからとられた名前だそうです。特技等は後から私に鑑定をおかけ下さい。ティムしていただいたので、観ることが出来るとおもいます。〉

 俺は名前を付けることにした。
伝説の執事セバスからとった名前か、だかそれより、始めてのティムモンスターであり、相棒だと、思ったので。バディにすることにした。
 「俺は宮崎龍牙、龍牙と呼んでくれ。
そしてお前は、バディと呼ばせてくれ、相棒からとった。」
 〈貴きお方、いえ龍牙様。相棒だなんてとんでもない。〉
 「いや、俺はこれからこの世界で色々やらなければならない事もあるし、やりたい事もある。その為には、お前が必要だ、だから俺で良ければ、バディと呼ばせてくれ。」 

 〈ありがとうございます、龍牙様に助けられたこの命、貴方様の望む通りのことをさせていただきます。〉

 俺は、頼もしそうな相棒と、共に草原で太陽を見ていた。
 「大きさは自由自在か?」
 〈はい、そうです。〉
 「では、小さくなって肩に乗って貰えるか?」と言うと。肩に乗ってきた。
 〈龍牙様、私とは念話ができますよ。〉ですからもし、人と会うときは話しかけ無くても大丈夫です。
 〈そうか、わかった。〉
 〈はい、これで街に向かっても大丈夫ですね。〉
良くわかったな。
 〈太陽の方に向かって、十分位いくと森になります。そこを十五分くらい歩き森を抜けると、また草原になります、そこからは、道が有りますので、道なりに行けば村人が有ります。そこで色々用意されるのが良いかと思います。〉
 
 「良くわかったな。」
 〈執事の嗜みであり、相棒としてそれは当たり前のことです。〉
 「では、向かおう。」
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