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Chapter4(利達編)
Chapter4-⑫【無口なライオン】前編
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コウスケの突きが激しさを増す。
一度抜き掛けたペニスを一気に根元まで突き刺した。
「ぐぉおおう!」
タクヤの開いた口にチカラはゴムを押し込んだ。
雄叫びは収まり、激しい鼻息だけが部屋を支配した。
「これで静かになったな。」
チカラが股を開く。
ナツキはアナルに亀頭を宛がう。
飛び出した腸壁が亀頭を飲み込む。
丸でそこだけ別の生物の様だ。
直ぐに生暖かい腸壁に包まれた。
ナツキは自ら動く事なく、快楽へ導いてくれるアナルに満足する。
気が遠く感じるのは出血の所為か、饐えた臭い所為か分からない。
ただチカラに身を任せるだけだった。
「おいっ、大丈夫か?」
覗き込むチカラの顔が見えた。
「ああっ、眠っちまった。」
ナツキは欠伸しながら答えた。
「だったらこれは夢精か。」
チカラが己のアナルから滴り落ちるザーメンを指で掬うと、口に運んだ。
「さて攻守交代だ。
おい、四つん這いになれ。
もう寝んなよ。」
横柄な言い方にカチンと来たが、眠気の方が勝った。
ナツキは言われるままに四つん這いになる。
顔を上げると、唾液まみれのコンドームが聳え立つ。
ナツキが舌を伸ばすと、チカラは腰を捻り、触れる事を許さない。
ぼっとした頭がそれを無性に欲した。
舌を出して欲情するマスクマンにチカラは陶酔する。
マスクの上にゴーグルをすると、理性がすっ飛んだ。
どんな淫らなプレイも貪欲に楽しめた。
だが知り合う奴の殆どはその姿を見て、引いていく。
いつしか本来の願望を隠し、かりそめの交尾で我慢する癖が付いていた。
そんな中、ヒカルだけはチカラの素の欲望を受け入れてくれた。
しかしヒカルが秘書室へ異動になってから、態度に変化が生まれたのだ。
様々な変態的なプレイに積極的だったヒカルが受動的になった。
いや、避ける様になったのだ。
事ある毎に理由を付けてはベッドを共にしなくなる。
たまに酔った勢いでプレイに発展しても、ヒカルは勃起しなかった。
チカラは敢えて説明を求める事はしない。
それは己の特異性の所為だと納得出来たからだ。
目の前のマスクマンは自らゴーグルをし、同じ姿の自分を見て欲情している。
コンドームを拒絶する所か、自ら咥え様とした。
鼓動が高まる。
ゴムに締め付けられた亀頭が最大限に膨らんだ。
『演技だろうか?』
期待が膨らみ過ぎて、猜疑心が芽生える。
頂点目前からの転落はショックが大きい。
『やっぱ、無理だ。』
ピークを迎える前に去っていった奴は何人もいた。
右頬を張る。
左に向いた顔から唾が飛んだ。
力を入れて、左頬を叩く。
微動だせずに、掌を受け止めた。
無言の男はニヤリと笑うと、口を大きく開きコンドームを飲み込んだ。
奇跡としか思えない。
後頭部を掴み、引き寄せる。
『グチュ、グチャ…。』
唾液とゴムが卑猥なデュエットを奏でた。
この男ならマスクの二枚重ねも可能だろう。
実現不能と諦めていた妄想が手を伸ばせば届く場所にある。
チカラはこの音色が永遠に続く事を願った。
(つづく)
一度抜き掛けたペニスを一気に根元まで突き刺した。
「ぐぉおおう!」
タクヤの開いた口にチカラはゴムを押し込んだ。
雄叫びは収まり、激しい鼻息だけが部屋を支配した。
「これで静かになったな。」
チカラが股を開く。
ナツキはアナルに亀頭を宛がう。
飛び出した腸壁が亀頭を飲み込む。
丸でそこだけ別の生物の様だ。
直ぐに生暖かい腸壁に包まれた。
ナツキは自ら動く事なく、快楽へ導いてくれるアナルに満足する。
気が遠く感じるのは出血の所為か、饐えた臭い所為か分からない。
ただチカラに身を任せるだけだった。
「おいっ、大丈夫か?」
覗き込むチカラの顔が見えた。
「ああっ、眠っちまった。」
ナツキは欠伸しながら答えた。
「だったらこれは夢精か。」
チカラが己のアナルから滴り落ちるザーメンを指で掬うと、口に運んだ。
「さて攻守交代だ。
おい、四つん這いになれ。
もう寝んなよ。」
横柄な言い方にカチンと来たが、眠気の方が勝った。
ナツキは言われるままに四つん這いになる。
顔を上げると、唾液まみれのコンドームが聳え立つ。
ナツキが舌を伸ばすと、チカラは腰を捻り、触れる事を許さない。
ぼっとした頭がそれを無性に欲した。
舌を出して欲情するマスクマンにチカラは陶酔する。
マスクの上にゴーグルをすると、理性がすっ飛んだ。
どんな淫らなプレイも貪欲に楽しめた。
だが知り合う奴の殆どはその姿を見て、引いていく。
いつしか本来の願望を隠し、かりそめの交尾で我慢する癖が付いていた。
そんな中、ヒカルだけはチカラの素の欲望を受け入れてくれた。
しかしヒカルが秘書室へ異動になってから、態度に変化が生まれたのだ。
様々な変態的なプレイに積極的だったヒカルが受動的になった。
いや、避ける様になったのだ。
事ある毎に理由を付けてはベッドを共にしなくなる。
たまに酔った勢いでプレイに発展しても、ヒカルは勃起しなかった。
チカラは敢えて説明を求める事はしない。
それは己の特異性の所為だと納得出来たからだ。
目の前のマスクマンは自らゴーグルをし、同じ姿の自分を見て欲情している。
コンドームを拒絶する所か、自ら咥え様とした。
鼓動が高まる。
ゴムに締め付けられた亀頭が最大限に膨らんだ。
『演技だろうか?』
期待が膨らみ過ぎて、猜疑心が芽生える。
頂点目前からの転落はショックが大きい。
『やっぱ、無理だ。』
ピークを迎える前に去っていった奴は何人もいた。
右頬を張る。
左に向いた顔から唾が飛んだ。
力を入れて、左頬を叩く。
微動だせずに、掌を受け止めた。
無言の男はニヤリと笑うと、口を大きく開きコンドームを飲み込んだ。
奇跡としか思えない。
後頭部を掴み、引き寄せる。
『グチュ、グチャ…。』
唾液とゴムが卑猥なデュエットを奏でた。
この男ならマスクの二枚重ねも可能だろう。
実現不能と諦めていた妄想が手を伸ばせば届く場所にある。
チカラはこの音色が永遠に続く事を願った。
(つづく)
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