74 / 236
Chapter4(利達編)
Chapter4-⑦【ないものねだり】後編
しおりを挟む
「だったら三枚買うんで、三倍やってもらうっすよ。
まだ在庫あるっすか?」
客は携帯を出すと、メールを打ち出す。
「30枚はありますが…。」
呆気に取られた中嶋がやっと答える。
「だったら今、友達呼んだんで、一気になくなるっすよ。」
客は二人の目の前で送信ボタンを押した。
「俺、ヒナタ。
水泳部なんで、こんなの持ってるっすよ。」
リュックからゴーグルとスイムキャップを出す。
「これしてもらって、先ずはお姫様抱っこ。
野郎の場合は駅弁か…、してもらって撮影っすね。」
「お前、カメラ持ってるのか?」
ナツキは横柄に聞く。
「勿論、今時の学生は皆持ってるっすよ。」
自慢げにポケットからカメラを出した。
「だったら支払いが先だ。
おい、三個包んで、金を貰っちまえ。」
中嶋に指示する。
「はっ、はい!」
慌てた中嶋が店奥へ駆け出した。
「報告書の在庫30ってなんだ?」
棚卸の報告をした時、神志那から連絡が入った。
「ドイツ製のTバックです。
一向に捌けませんでした。」
自分が発注した商品ではないの、淡々と告げる。
「捌けないって、偉そうに言うな。
それを売るのが店長の仕事だろ!」
まさかの叱責だ。
『売れない商品を勝手に仕入れたのは社長ですよ!』
出掛かった言葉を飲み込む。
「原価割れは絶対にするな。
そして次の棚卸には在庫ゼロにしろ。
これがミッションだ。
達成したら、ボーナスが楽しみになるぞ。」
社長お得意の飴と鞭だ。
だがこれを全て売り捌く事は絶対にありえない。
従って、賞与を楽しみにする事はないと諦めていた。
無謀なミッションがクリア出来そうだ。
しかも定価で。
粗暴者にしか見えない社長の使いが急に頼もしく思えた。
「最初はこのキャップを被るだったな。
次はゴーグルをする。
最後は何だ?」
マスクをしたままキャップとゴーグルを装着する。
「ちょー、エロいっす!
えーと、俺を担いで撮影っす。
ちょっと待って。
俺も脱ぐっす。」
ヒナタはジーンズを脱ぐと、下には小さな競パンを穿いていた。
「おい、望みは三個だぞ。
キャップして、ゴーグルしたんだ。
後は持ち上げるか、撮影するかのどっちかだ。」
「えー、それって、詐欺っすよ!」
ヒナタが頬を膨らませて文句を言う。
「それはお前の選択ミスだ。
文句言うなら自分自身に言え。
さあ、どっちにする?」
ナツキは選択を迫る。
「だったらもう一枚買うっすよ!」
「おっ、気前いいな。
流石、体育会だ。
だったらサービスしてやる。
おらっ、もう一個を包んだら、撮ってやれ。」
ナツキはそう言うと、背後からヒナタを軽々持ち上げる。
中嶋が受け取ったカメラを構えた。
「この方がお前も面が写っていいだろう。」
「あっ、はいっ!」
股を大きく開かれたヒナタが興奮気味に返事した。
「あの…、亀頭が出てますけど…。
大丈夫ですか?」
中嶋がどちらともなく聞く。
「そっ、それ、デジカメだから平気っす!
幾らでも加工出来るんで。」
上擦った声でヒナタが答える。
「だったら全部出しちまえ。」
ナツキは右腕を伸ばすと、競パンのフロントを引き下げた。
スジ筋の体型にはアンバランスな太マラが何度も腹を打つ。
バネ仕掛けの玩具の様だ。
(つづく)
まだ在庫あるっすか?」
客は携帯を出すと、メールを打ち出す。
「30枚はありますが…。」
呆気に取られた中嶋がやっと答える。
「だったら今、友達呼んだんで、一気になくなるっすよ。」
客は二人の目の前で送信ボタンを押した。
「俺、ヒナタ。
水泳部なんで、こんなの持ってるっすよ。」
リュックからゴーグルとスイムキャップを出す。
「これしてもらって、先ずはお姫様抱っこ。
野郎の場合は駅弁か…、してもらって撮影っすね。」
「お前、カメラ持ってるのか?」
ナツキは横柄に聞く。
「勿論、今時の学生は皆持ってるっすよ。」
自慢げにポケットからカメラを出した。
「だったら支払いが先だ。
おい、三個包んで、金を貰っちまえ。」
中嶋に指示する。
「はっ、はい!」
慌てた中嶋が店奥へ駆け出した。
「報告書の在庫30ってなんだ?」
棚卸の報告をした時、神志那から連絡が入った。
「ドイツ製のTバックです。
一向に捌けませんでした。」
自分が発注した商品ではないの、淡々と告げる。
「捌けないって、偉そうに言うな。
それを売るのが店長の仕事だろ!」
まさかの叱責だ。
『売れない商品を勝手に仕入れたのは社長ですよ!』
出掛かった言葉を飲み込む。
「原価割れは絶対にするな。
そして次の棚卸には在庫ゼロにしろ。
これがミッションだ。
達成したら、ボーナスが楽しみになるぞ。」
社長お得意の飴と鞭だ。
だがこれを全て売り捌く事は絶対にありえない。
従って、賞与を楽しみにする事はないと諦めていた。
無謀なミッションがクリア出来そうだ。
しかも定価で。
粗暴者にしか見えない社長の使いが急に頼もしく思えた。
「最初はこのキャップを被るだったな。
次はゴーグルをする。
最後は何だ?」
マスクをしたままキャップとゴーグルを装着する。
「ちょー、エロいっす!
えーと、俺を担いで撮影っす。
ちょっと待って。
俺も脱ぐっす。」
ヒナタはジーンズを脱ぐと、下には小さな競パンを穿いていた。
「おい、望みは三個だぞ。
キャップして、ゴーグルしたんだ。
後は持ち上げるか、撮影するかのどっちかだ。」
「えー、それって、詐欺っすよ!」
ヒナタが頬を膨らませて文句を言う。
「それはお前の選択ミスだ。
文句言うなら自分自身に言え。
さあ、どっちにする?」
ナツキは選択を迫る。
「だったらもう一枚買うっすよ!」
「おっ、気前いいな。
流石、体育会だ。
だったらサービスしてやる。
おらっ、もう一個を包んだら、撮ってやれ。」
ナツキはそう言うと、背後からヒナタを軽々持ち上げる。
中嶋が受け取ったカメラを構えた。
「この方がお前も面が写っていいだろう。」
「あっ、はいっ!」
股を大きく開かれたヒナタが興奮気味に返事した。
「あの…、亀頭が出てますけど…。
大丈夫ですか?」
中嶋がどちらともなく聞く。
「そっ、それ、デジカメだから平気っす!
幾らでも加工出来るんで。」
上擦った声でヒナタが答える。
「だったら全部出しちまえ。」
ナツキは右腕を伸ばすと、競パンのフロントを引き下げた。
スジ筋の体型にはアンバランスな太マラが何度も腹を打つ。
バネ仕掛けの玩具の様だ。
(つづく)
0
お気に入りに追加
23
あなたにおすすめの小説
ずっと女の子になりたかった 男の娘の私
ムーワ
BL
幼少期からどことなく男の服装をして学校に通っているのに違和感を感じていた主人公のヒデキ。
ヒデキは同級生の女の子が履いているスカートが自分でも履きたくて仕方がなかったが、母親はいつもズボンばかりでスカートは買ってくれなかった。
そんなヒデキの幼少期から大人になるまでの成長を描いたLGBT(ジェンダーレス作品)です。
男子中学生から女子校生になった僕
葵
大衆娯楽
僕はある日突然、母と姉に強制的に女の子として育てられる事になった。
普通に男の子として過ごしていた主人公がJKで過ごした高校3年間のお話し。
強制女装、女性と性行為、男性と性行為、羞恥、屈辱などが好きな方は是非読んでみてください!
部室強制監獄
裕光
BL
夜8時に毎日更新します!
高校2年生サッカー部所属の祐介。
先輩・後輩・同級生みんなから親しく人望がとても厚い。
ある日の夜。
剣道部の同級生 蓮と夜飯に行った所途中からプチッと記憶が途切れてしまう
気づいたら剣道部の部室に拘束されて身動きは取れなくなっていた
現れたのは蓮ともう1人。
1個上の剣道部蓮の先輩の大野だ。
そして大野は裕介に向かって言った。
大野「お前も肉便器に改造してやる」
大野は蓮に裕介のサッカーの練習着を渡すと中を開けて―…
プライド
東雲 乱丸
BL
「俺は屈しない! 」男子高校生が身体とプライドを蹂躙され調教されていく…
ある日突然直之は男達に拉致され、強制的に肉体を弄ばれてしまう。
監禁されレイプによる肉体的苦痛と精神的陵辱を受ける続ける直之。
「ヤメてくれー! 」そう叫びながら必死に抵抗するも、肉体と精神の自由を奪われ、徐々に快楽に身を委ねてしまう。そして遂に――
この小説はR-18です。
18歳未満の方の閲覧は固くお断りいたします。
エロのみのポルノ作品です。
過激な生掘り中出しシーン等を含む暴力的な性表現がありますのでご注意下さい。
詳しくはタグを確認頂き、苦手要素が含まれる方はお避け下さい。
この小説はフィクションです。
登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
また皆様に於かれましては、性感染症防止の観点からもコンドームを着用し、セーファーセックスを心掛けましょう。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる