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Chapter3(立身編)
Chapter3-①【コケティッシュ渋滞中】前編
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「なぁ、何かいい知恵はないか?」
ナツキはシンゴの件をカズユキに相談する。
「いい知恵と言ってもね…。
幾らゲイとはいえ、やり手の経営者が私情で人事を変更するとは思えないけどな。」
顔を傾げたカズユキが答えた。
「そんな事は百も承知だ。
そのやり手が考え直すアイディアを考えろ!」
勢いよく振ったシェイカーから飛沫が飛ぶ。
「じゃあ、ボクは学校に行ってくるから。
ナッキーはバイト午後から?」
「ああ、昼からコンビニで、夕方からジムだ。
大学終わったらジム来いよ。」
振り終わったシェイカーをカズユキに渡す。
「流石にこの味飽きた。」
文句を言いながらも、カズユキは口に運ぶ。
ナツキは玉子を入れたゲインプロテインを日に三回飲ませている。
その成果があり、カズユキはこの数ヶ月で10キロ近く体重が増えていた。
そして少しずつだが体臭にも変化が現れている。
「飲んでるだけじゃダメだ。
しっかり筋肉を痛めつけとな。」
ナツキも自分用に作ったプロテインを一気に飲み干す。
締め付けられた股間に性欲が活性化する。
「行ってきます!」
察したカズユキは慌てて出ていった。
二つのリングが股間を締め上げていた。
昨夜、電車で知り合った男が装着してくれたリングだ。
依然、シンゴ呉れたリングは幅の細いノーマルなタイプだった。
「おっ、悪いな。」
ナツキの隣に男が移動してきた。
男はナツキの手からリングを受け取る。
「今、こいつを買ってきたんだけど、サイズがデカクてな。
これ、何だか分かるだろ。」
男がニヤリと笑う。
「ああ、コックリングだろ。
だが随分小せぇな。」
「半分アタリで、半分ハズレだ。」
男はコートの前をはだけた。
身に付けているのは同じデザインのコックリングだけだ。
男が手にしているリングはそれより少し小振りだった。
「こいつはここに嵌めるんだ。」
男は睾丸の根元にリングを装着する。
二つのリングがペニスを勇ましく飾り立てた。
「だか緩くて、抜けてしまうんだ。
見栄張らないで、素直にMを買っておけば良かった。」
男は快活に笑う。
「あんたデカそうだな。
ちょっと降りて、こいつを着けてみねぇか?」
男はナツキの股間に手を伸ばす。
「決まりだな。」
頭を擡げたマラが答えとなる。
男は開いたドアから降りていた。
「おっ、ぴったりじゃねぇか。
あんたみたいなデカい睾丸だと様になるな。」
男はナツキのマラを頬張りながら言う。
「パイパンのチンコなんて、あんたも中々だな。」
男は顔中に先走りを塗り付ける。
終電を知らせるアナウンスが流れた。
「やべぇ、終電だ。
これ買わねぇか?
半額でいいぜ。」
テカテカに光った顔が見上げる。
ナツキはポケットから出した千円札一枚を男に渡す。
居酒屋はシンゴが払って呉れたので、浮いた金があった。
「まいど!俺、ヒカル。
良かったら連絡くれよ。」
男は金をポケットに捩じ込むと、代わりに名刺を差し出す。
そして慌ただしく個室から出ていった。
(つづく)
ナツキはシンゴの件をカズユキに相談する。
「いい知恵と言ってもね…。
幾らゲイとはいえ、やり手の経営者が私情で人事を変更するとは思えないけどな。」
顔を傾げたカズユキが答えた。
「そんな事は百も承知だ。
そのやり手が考え直すアイディアを考えろ!」
勢いよく振ったシェイカーから飛沫が飛ぶ。
「じゃあ、ボクは学校に行ってくるから。
ナッキーはバイト午後から?」
「ああ、昼からコンビニで、夕方からジムだ。
大学終わったらジム来いよ。」
振り終わったシェイカーをカズユキに渡す。
「流石にこの味飽きた。」
文句を言いながらも、カズユキは口に運ぶ。
ナツキは玉子を入れたゲインプロテインを日に三回飲ませている。
その成果があり、カズユキはこの数ヶ月で10キロ近く体重が増えていた。
そして少しずつだが体臭にも変化が現れている。
「飲んでるだけじゃダメだ。
しっかり筋肉を痛めつけとな。」
ナツキも自分用に作ったプロテインを一気に飲み干す。
締め付けられた股間に性欲が活性化する。
「行ってきます!」
察したカズユキは慌てて出ていった。
二つのリングが股間を締め上げていた。
昨夜、電車で知り合った男が装着してくれたリングだ。
依然、シンゴ呉れたリングは幅の細いノーマルなタイプだった。
「おっ、悪いな。」
ナツキの隣に男が移動してきた。
男はナツキの手からリングを受け取る。
「今、こいつを買ってきたんだけど、サイズがデカクてな。
これ、何だか分かるだろ。」
男がニヤリと笑う。
「ああ、コックリングだろ。
だが随分小せぇな。」
「半分アタリで、半分ハズレだ。」
男はコートの前をはだけた。
身に付けているのは同じデザインのコックリングだけだ。
男が手にしているリングはそれより少し小振りだった。
「こいつはここに嵌めるんだ。」
男は睾丸の根元にリングを装着する。
二つのリングがペニスを勇ましく飾り立てた。
「だか緩くて、抜けてしまうんだ。
見栄張らないで、素直にMを買っておけば良かった。」
男は快活に笑う。
「あんたデカそうだな。
ちょっと降りて、こいつを着けてみねぇか?」
男はナツキの股間に手を伸ばす。
「決まりだな。」
頭を擡げたマラが答えとなる。
男は開いたドアから降りていた。
「おっ、ぴったりじゃねぇか。
あんたみたいなデカい睾丸だと様になるな。」
男はナツキのマラを頬張りながら言う。
「パイパンのチンコなんて、あんたも中々だな。」
男は顔中に先走りを塗り付ける。
終電を知らせるアナウンスが流れた。
「やべぇ、終電だ。
これ買わねぇか?
半額でいいぜ。」
テカテカに光った顔が見上げる。
ナツキはポケットから出した千円札一枚を男に渡す。
居酒屋はシンゴが払って呉れたので、浮いた金があった。
「まいど!俺、ヒカル。
良かったら連絡くれよ。」
男は金をポケットに捩じ込むと、代わりに名刺を差し出す。
そして慌ただしく個室から出ていった。
(つづく)
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