妄想日記5<<DISPARITY>>

YAMATO

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Chapter2(復讐編)

Chapter2-⑨【らいおんハート】前編

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タクヤが一週間振りに顔を出した。
「おう、久し振りだな。
終わったら、また銭湯行かねぇか？」
受付に立っていたナツキは急き込んで聞く。
「それがよ、ちと訳あって行けねぇんだ。」
タクヤがにやける。
「訳って、何だよ！」
落胆し、語尾を強める。
「ちょい着替えて来るから、トレーニングルームで待ってろ。」
宥める様に言うと、タクヤはロッカールームへ入っていく。
ナツキはギョロ目の強烈な眼力を欲していた。
シャワールームで浴びせられた屈強な視線をもう一度味わいたい。
その思いは日増しに強くなる。
声を聞いた事はないが、その眼力は言葉以上の強制力を備えていた。

タクヤがトレーニングルームに現れた。
白い競パン姿で、心持ち猫背気味だ。
「で、訳って何だ？」
ナツキが聞く。
「実はよ、コウスケと付き合う事になったんだ。」
タクヤが頬を染める。
「へっ？お前とコウスケがか？
まさか…。」
開いた口が塞がらないとは正にこの事だ。
「あいつさ、小柄な癖に物凄ぇデカマラなんだ。
その太マラでやられる駅弁に填っちまってな。」
タクヤが頭を掻く。
「ふーん、で、それと銭湯に行かない訳は関係ねぇだろ。」
ナツキには二人の馴れ初め等興味がない。

「それがよ、付き合う条件がこれの装着なんだ。」
タクヤが屈めていた上半身を反らした。
白い競パンが歪に隆起している。
ナツキも身に覚えのある貞操具だ。
「俺みたいな尻軽男はこれで管理しないと、信じられないんだとよ。」
タクヤは自嘲気味に笑う
だが満更嫌でもない様子だ。
管理される事に密かに喜びを感じているのだろう。
信じがたい思いでにやける顔を見た。

タクヤの自転車がない以上、地力で行くしかない。
走れば一時間は掛からないだろう。
ナツキはジムを出ると、走り出す。
道に迷ったりして、銭湯に着いたのは深夜一時を回ってた。
残り時間は一時間を切っている。
服を籠に入れ、腰に手拭いを巻く。
露天風呂に直行するが、ギョロ目の姿はない。
次にシャワーブースを覗くが、そこにも姿はなかった。
肩を落とし、露天風呂の脇に設置されていたベンチに腰を下ろす。
湯船の中ではオカマ達が虎視眈々と獲物を狙っている。
睨むと皆目線を逸らす。
「どいつもこいつも気合いが足りん。」
余計にギョロ目の突き刺す視線を浴びたくなる。
派手なくしゃみをすると、身震いした。
まだ夜風は冷たい。

暖を取ろうと、サウナに入る。
白い蒸気で先が見えない。
重なる影が二手に別れた。
ナツキは苦笑し、奥まで進む。
そそり立つマラが手拭いを持ち上げる。
二つの影は勃起した男に安心した様だ。
再び影が重なる。
ゆっくりと蒸気が捌けていく。
次第に影が輪郭を成していった。
『あっ！』
思わず声を飲み込む。
ギョロ目が座り込んで、男をフェラしていた。
視線だけをこちらに向け、ニヤリと笑う。
ナツキは正面に座ると、フェラする姿を観察した。
ギョロ目はナツキを意識しながらフェラを続ける。
「グチュ、ジュパ…。」
態と音を立て、挑発してきた。

(つづく)

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