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Chapter1(立志編)
Chapter1-⑦【Grateful Days】前編
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「視界を奪われて、どんな気分だ?」
サラシでナツキの顔を覆った神志那が聞く。
「いやっ、別に…。」
尿意も忘れ、強がってみせる。
「だったらいい。
それ位、気合いが入ってないと、俺のシゴキには耐えられないからな。」
そう言うと、何かを首に掛けられた。
そして身体の全面で神志那の手が動くのが分かる。
不意に背筋が伸ばされた。
背中から回ってきたロープが前面に掛けられ、後ろに引っ張られた様だ。
身体が締め付けられ、自由が奪われていく。
何故か、小刻みに身体が震えた。
「こっちへ来い。」
よろける足取りで、誘導された方向へ移動する。
サラシが取られ、姿見が視界に入った。
中にケツワレ姿で拘束された男が映っている。
「こっ、これが俺?」
ナツキは股間を膨らませて縛られている男が、自分とは信じられなかった。
「ああ、それがお前の本当の姿だ。
仕上げはこうする。」
神志那が股間を通った縄を引き上げた。
背筋が伸び、首が締まる。
慌てたナツキは窮屈な縄から逃れようと藻掻く。
だが藻掻けば藻掻く程、締め付けは強くなり、縄は股間に食い込んだ。
寝技で絞められている感覚に似ていた。
「おらっ、口を開けろ。」
言われるままに口を開く。
硬直したペニスを押し込んだ神志那は激しくナツキの頭を揺すぶった。
目眩がし、嘔吐感が押し寄せる。
「おらっ、しっかり舌を使え。」
ジャスティンにブレスコントロールされて、果てた沖縄を思い出す。
ナツキは大量のザーメンをケツワレの中に放出していた。
ナツキは嘔吐感に耐え、己の姿を観察する。
前面の菱形が均等に連なっていた。
体感した経過を思い出すと、大凡の構造は理解出来た。
「これ…、どれ位の長さが必要っすか?
ゲボッ…。」
酸っぱい胃液が込み上げてくる。
「今日は腕と脚を縛ってないから12メートルだ。
名古屋に来れば、20メートルの荒縄で全身縛ってやるぞ。」
神志那は湿ったケツワレを足で踏み締めた。
亀頭を踏まれ、先走りが足裏を濡らす。
上がった足が目の前で止まる。
何を意味するか、直ぐに分かった。
舌を出し、足裏に這わせる。
道着に似た刺激臭に欲情した。
鼻を鳴らし、思い切り吸い込む。
幾ら舐め、吸い込んでも物足りない。
強烈な刺激が欲しい。
もっときつく縛られ、もっと強く踏まれたい。
それらが強まる事で、気持ちは更に昂りそうだ。
ナツキは短期間に様々な経験をした。
快感は苦痛と屈辱の直ぐ側にいる事を知る。
初めての見聞はどれも刺激的で、魅了された。
「縛る時はここを気を付けろ。
締め過ぎると、最悪命を落とすからな。
支配者はたえず冷静でいろ。
ボーダーラインを見極め、コントロールするんだ。」
縄を解きながら、神志那が頸動脈を指差した。
単に強くすればいい訳ではない。
それは締め技と同じだ。
昂奮すれば、その見極めを誤ってしまう。
試合をコントールする為には冷静な判断が必要だ。
カッとした時は必ず負けていた。
先程縛られた時の心情を思い出す。
あの時、強烈な刺激を欲した。
『縛られた奴の言う事を鵜呑みにしちゃ、いけねえって事だな。』
ナツキは柔道に置き換えて、理解した。
(つづく)
サラシでナツキの顔を覆った神志那が聞く。
「いやっ、別に…。」
尿意も忘れ、強がってみせる。
「だったらいい。
それ位、気合いが入ってないと、俺のシゴキには耐えられないからな。」
そう言うと、何かを首に掛けられた。
そして身体の全面で神志那の手が動くのが分かる。
不意に背筋が伸ばされた。
背中から回ってきたロープが前面に掛けられ、後ろに引っ張られた様だ。
身体が締め付けられ、自由が奪われていく。
何故か、小刻みに身体が震えた。
「こっちへ来い。」
よろける足取りで、誘導された方向へ移動する。
サラシが取られ、姿見が視界に入った。
中にケツワレ姿で拘束された男が映っている。
「こっ、これが俺?」
ナツキは股間を膨らませて縛られている男が、自分とは信じられなかった。
「ああ、それがお前の本当の姿だ。
仕上げはこうする。」
神志那が股間を通った縄を引き上げた。
背筋が伸び、首が締まる。
慌てたナツキは窮屈な縄から逃れようと藻掻く。
だが藻掻けば藻掻く程、締め付けは強くなり、縄は股間に食い込んだ。
寝技で絞められている感覚に似ていた。
「おらっ、口を開けろ。」
言われるままに口を開く。
硬直したペニスを押し込んだ神志那は激しくナツキの頭を揺すぶった。
目眩がし、嘔吐感が押し寄せる。
「おらっ、しっかり舌を使え。」
ジャスティンにブレスコントロールされて、果てた沖縄を思い出す。
ナツキは大量のザーメンをケツワレの中に放出していた。
ナツキは嘔吐感に耐え、己の姿を観察する。
前面の菱形が均等に連なっていた。
体感した経過を思い出すと、大凡の構造は理解出来た。
「これ…、どれ位の長さが必要っすか?
ゲボッ…。」
酸っぱい胃液が込み上げてくる。
「今日は腕と脚を縛ってないから12メートルだ。
名古屋に来れば、20メートルの荒縄で全身縛ってやるぞ。」
神志那は湿ったケツワレを足で踏み締めた。
亀頭を踏まれ、先走りが足裏を濡らす。
上がった足が目の前で止まる。
何を意味するか、直ぐに分かった。
舌を出し、足裏に這わせる。
道着に似た刺激臭に欲情した。
鼻を鳴らし、思い切り吸い込む。
幾ら舐め、吸い込んでも物足りない。
強烈な刺激が欲しい。
もっときつく縛られ、もっと強く踏まれたい。
それらが強まる事で、気持ちは更に昂りそうだ。
ナツキは短期間に様々な経験をした。
快感は苦痛と屈辱の直ぐ側にいる事を知る。
初めての見聞はどれも刺激的で、魅了された。
「縛る時はここを気を付けろ。
締め過ぎると、最悪命を落とすからな。
支配者はたえず冷静でいろ。
ボーダーラインを見極め、コントロールするんだ。」
縄を解きながら、神志那が頸動脈を指差した。
単に強くすればいい訳ではない。
それは締め技と同じだ。
昂奮すれば、その見極めを誤ってしまう。
試合をコントールする為には冷静な判断が必要だ。
カッとした時は必ず負けていた。
先程縛られた時の心情を思い出す。
あの時、強烈な刺激を欲した。
『縛られた奴の言う事を鵜呑みにしちゃ、いけねえって事だな。』
ナツキは柔道に置き換えて、理解した。
(つづく)
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